伊香保温泉・岸権旅館
引っ越しが終わり、伊香保温泉に。創業が天正4年(1576)年という老舗の岸権(きしごん)旅館(0279・72・3105)に行く。知り合いの紹介で湯に入れてもらった。
まずは「明治14年に描かれた錦絵を忠実に再現した総檜作り」という露天風呂「権左衛門の湯」=写真=につかる。せっけん、シャンプー類は使えず、露天風呂だけを味わうという趣向。露天風呂といっても単に外、というだけのものも多いが、ここは上州の山々の景色も取り込み、心身ともにくつろげる露天だった。
続いて、新館にある「六左衛門の湯」、本館の大浴場「又左衛門の湯」とはしごをし、体はすっかりぽかぽか。
岸権旅館によると、源泉地から伊香保神社を経由して、石段下に直接湯を引いている。温泉を水で薄めたり、循環したりすることは一切ないとのこと。「完全掛け流し」をうたい文句にしている。最近、温泉の衛生状態が問題になったりしているが、お湯を毎日抜き、掃除をしているという。ぜいたくな本物の温泉だ。
旅館のパンフレットによると、伊香保温泉の泉質は炭酸鉄泉(カルシウム・ナトリウム・硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物温泉)。泉温―40-42度、効能―神経痛、筋肉痛、関節痛、慢性消化器病、痔疾、冷え症、慢性皮膚炎(アトピー)など。伊香保温泉の湯は、湯の中に含まれる鉄分が空気に触れ、酸化して独特の茶褐色となるのが特徴という。
なお、日帰り対応は原則としてしていない。
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