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ソースかつ丼第二弾(怒)

 「まっぷるマガジン群馬」「上撰の旅 草津・伊香保・尾瀬」(ともに昭文社)に前橋の「あじ」として西洋亭・市とともに紹介されていた新亀本店(西片貝町3-294-3)にソースかつ丼を食べに行った。
 前橋市の東、ちょっとわかりにくい場所なのでタクシーに乗ったが、地元に詳しい運転手が店を知らない。嫌な予感。
 やっとたどりついた田んぼの中の店。夜8時くらいだったが店はがらがら。見かけは単なる大衆食堂。
 ひげ面のおっさんが一人。テレビを見ている。流れているのはCS放送なのだが、競輪専門チャンネル。たまにパチンコチャンネルも流しているという。
 きっとご主人がギャンブルが好きなのだろう。ギャンブル好きだから「かつ」なのかもしれない、と自分に言い聞かせメニューを見た。
 レギュラーソースセット・・・980円
(やわらか肩ロース肉、単品は700円)
を注文した。
 ほかにロースソースセット(単品850円)、ヒレソースセット(同1000円)などがある。
 セットには冷奴、サラダ、漬け物、そしてうどんまたはラーメンがつく。
 ん?うどんかラーメン?
 かつ丼だったら、うどんじゃないか?ラーメンで合うのか?と思い、うどんを選ぶ。
 レギュラーソースセットが来た。からしがついている。
 「これ、つけたほうがおいしいんですか?」
 店の女将さん「常連さんはつけないのだけれど、うちのソースは甘いので、もう少し辛いほうがという人にはからしをつけてもらっています」
 ソースの甘さはからしでは打ち消せないのではないか。ちょっと無理があるのではないか、と思い、からしをつけずに食べた。
 西洋亭・市のソースかつ丼と違い、キャベツが入っている。なんのことはない、単にかつ定食を丼にしているだけだ。
 おまけに甘ったるい。
 片道1500円近くもタクシー代を払って行ったのに、これはなんだ。
 前橋に住んでいるからまだいい。
 昭文社のガイドをみて、観光客が大切な前橋の夜をこの店で過ごしてしまったら、あまりに酷だ。
 帰り際に女将さんに「この店は何年続いているんですか」と聞いた。100年も続いていて、いまのご主人が3代目だ。もともとは前橋駅前にあったが借家だった。自分の店を持ちたくてここへ移ったという。
 競輪好きの仲間が集まるソースかつ丼の大衆食堂。好きな趣味を楽しみながら、ご主人、がんばってください。
 けれど昭文社の編集責任者さん、観光ガイドに載せる店はしっかり考えてくださいね。
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追記:この後も、「この店はちょっと・・・」という店に多々、出合った。ただ、こういった店をこき下ろすのがこのブログの主旨ではないので、原則は「掲載しない」ことにした。
 このソースかつ丼の店は天下のガイドブックに堂々と掲載されている店でも、決してお薦めできる店があるということを示すため、あえて掲載した。
 この店のおかげで観光ガイドブックに負けない本当の群馬情報を書こうという気になった(どこまでできているかは疑問だが)。いい体験にはなった。

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Comments

観光で行った場合、さしてうまくなくても、話のネタに
なるのでそれなりに満足感があります。
むしろ、それが「前橋の味」と誤解されてしまう
前橋市民の方がかわいそうです。
観光立国が叫ばれる中、国内旅行者向け情報においても、
まっぷるやるるぶだけに頼らない勢力が必要かも
しれません。
こういうブログがそれにとってかわる可能性が
あるのではないでしょうか?
がんばってください。

Posted by: 信長野ヤボ夫 | 2004.03.06 08:40 PM

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