少林山達磨寺(高崎市)
高崎でちょっと時間ができたので少林山達磨寺(高崎市)に行った。
縁起だるまのまゆは鶴、ひげは亀を表すらしい。縁起だるまはこの寺で初めて作られた。
達磨寺は、水戸光圀が深く帰依した中国からの渡来僧、東皐心越(とうこうしんえつ)禅師が開山した。
今から200年ほど前、天明3年に浅間山の大噴火があったほか、天変地異が数多く起こり、寺の周辺の農民は飢饉などに苦しめられていた。この惨状を救おうと、9代目の東嶽和尚が心越禅師が描いた「一筆だるま坐禅像」をもとに木型を彫り、張り子だるまの作り方を農家の人々に伝授した。この張り子だるまは正月の七草大祭の縁日に掛け声勇ましく売られるようになり、縁起だるまとして有名になったという。
写真は霊符堂。願い事が成就しただるまや成就しなかっただるまが納められていた。
この寺にはナチスから逃れるため訪日した世界的な建築家、ブルーノ・タウトが2年3ヵ月滞在していた。タウトを偲び、「タウトの思惟の径」が整備されている。これは駆け足でめぐるようなものではなく、1時間、2時間とじっくり時間をかけてめぐる道のようだ。時間があるときに再度、訪れてみたい。
タウトに興味のある方はタウトの会を参照のこと。
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