第三山本(桐生市、カレー南蛮)
桐生市本町5丁目の第三山本(0277・44・6755)に行った。知り合いから「ここのカレーうどんはちょっと変わっていておいしい」と聞いていたので楽しみだった。織物工場の女性は忙しいため、うどんの出前を頼むことが多く、桐生にたくさんのうどん店ができたという。織物の歴史を見た後は、かつては第12まであったという「山本」のうどんを楽しむことにした。
店のご主人は3代目。ただ、カレーうどんを振興している桐生うどん会には入っていないようで、第三山本では単なるメニューのひとつに過ぎなかった。でも、とりあえず、うわさの「カレー南蛮」(600円)を注文した。
出てきてびっくり。どろっとしている。あんかけ風。片栗粉でどろっとさせている。熱が逃げない感じで、いつまでたっても熱いカレーうどんだった。
うどんはもちもちした太い手打ちうどん。地元の粉は手に入らず、海外産を使っていると店のご主人は正直だった。
半分くらいたべると汁が少しやわらかくなって食べやすくなる。
このうどんは好き好きだろう。個性的なカレーうどんだったが、汁は重くて全部飲めなかった。
ちょっと片栗粉の量が多い気がする。
ただ、第三山本は、カレーうどんを特に売り物にしているわけではない。それでこれだけ個性的なものを出すのだから、自慢のメニューを食べてみるべきかもしれない。
桐生のうどんは3店目だが、カレーうどんで店の個性を出すのは難しく、個性を出そうとすると、ちょっとカレーうどんのジャンルから外れるというジレンマがあるのではないか。カレーうどんを桐生のうどん振興の目玉にするのは良いが、桐生うどんの真価を知るためには、そうした振興策にこだわらず、各店自慢のうどんを食べてみるほうがいいのかもしれない。
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