霧積温泉・金湯館その3
金湯館は家族経営。3代目が佐藤敏行、みどり夫妻。4代目が淳、知美夫妻。現在小学校4年生という雄飛君が3年生のときに粘土で作った「金湯館夕食メニュー」が玄関に飾られていて、ほのぼのとした雰囲気だ。
宿泊料は大人9500円と1万1000円。部屋を貸してくれる休憩料が1500円。湯につかるだけならば500円。
料理は2000~3000円。山菜うどん、そばは700円。ざるそば、うどんは600円。ハイキングの時、便利なおにぎりのおべんとうが600円。
この霧積地区は明治21年の開発以降、長生館、錦楓閣、渓香館などがあり、多数の別荘や商店が開業、大発展をとげたという。地元に「長榮社」という広告会社があり、和文と英文のパンフレットを作って東京でPR活動をしていたという。
明治20年ごろには勝海舟が皮膚病の湯治で1週間ほど金湯館に滞在した。
しかし、ご主人の佐藤敏行さんの話では明治43年、20日にわたり雨が降り続いた結果、大水害が起こり、大半の建物が壊れてしまったという。
かつて栄華を誇ったものの、いまは旅館が2軒しかない秘湯になったというわけだ。
写真は明治22年当時の広告。
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