いかほろ染め(湯の花染め)
石段街の岸権旅館向かいに、5月1日から5日まで開店、という「いかほろ染め」の店があった。
空き店舗スペースを使い、この時期だけ店を構えるという。8月中旬にも店を開くがいずれにしても、年2回しか伊香保で開店しない希少価値のある店だ。
たまたま見つけて入店したが、淡い色のハンカチやストールが美しい。何重にも染めているという手の込んだ染め物なのに、綿のハンカチは1000円、シルクレーヨンのストールは大が4500円、小が3000円という手ごろな値段。
地元の女性6人が作っているという。写真右が先生の清水佐千子さん(80)。
四季折々の草花や樹木のエキスで染め上げるのがいかほろ染め。染める際の媒介に湯の花を使うという。
たとえば、マリーゴールドやキハダで黄色を出し、アカネでピンクを出す。染めの工程を何度か繰り返して美しい染め物ができる。
地元ならではのものだけに常設の店は作らないのかと尋ねたが、他の仕事もあって、店に専念できないそうだ。
旅館には卸しているという。見かけたら手にとってみてほしい。
伊香保には隠れたいいものがたくさんあるようだ。
| Permalink | 0
« 伊香保温泉・処々や | Main | 鹿火(かび)屋 »
The comments to this entry are closed.
Comments