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アツミレコード(前橋市)

 前橋の中心市街地活性化の核になるといわれながら開発が進んでいない「八番街」(旧日銀支店跡地周辺)近くに濃いレコード店があった。演歌専門のアツミレコード(前橋市千代田町2-10-15、027・231・0567)。演歌の新譜が試聴できる演歌ファンにはありがたい店だ。
 店内は演歌歌手の写真が所狭しと飾られている。演歌のテープは1200本以上。
 店の人によると先代の社長が群馬テレビのカラオケ番組の審査員になったのがきっかけで、普通のレコード店を演歌専門に切り替えたという。以来約20年、演歌専門レコード店として営業している。
 タワーレコードやHMVジャパンなどが出てきて、普通のレコード店ではやっていけない、という危機感もあったようだが、こうした生き方こそが小さな商店の生きる道だと感じた。 
 群馬関連の歌と思い、三波春夫「大利根無情」(「忠太郎月夜」も入っている)を買ったが、ちょっと群馬とはずれているようだ。
 大利根無情に出てくる平手造酒(みき)は、利根川沿岸の博徒の大親分、笹川繁蔵の用心棒で、飯岡助五郎との一大決戦「大利根河原の血闘」で死ぬ。大利根河原は千葉県香取郡東庄町笹川にある。
 笹川繁蔵は国定忠治と同時代の人で交流もあったようだ。

 大利根無情
 作詞・猪又良、作編曲・長津義司

利根の 利根の川風 よしきりの
声が冷たく 身をせめる
これが浮き世か
見てはいけない 西空見れば
江戸へ 江戸へ ひと刷毛(はけ) あかね雲

(台詞)「佐原囃子が聞こえてくらァー想い出すなァ…
     御玉ヶ池の千葉道場か うふ……。平手造酒
     も、今じゃやくざの用心棒 人生裏街道の枯
     落葉か。」

義理の 義理の夜風に さらされて
月よお前も 泣きたかろ
こころみだれて
抜いたすすきを 奥歯で噛んだ
男男泪(なみだ)の 落し差し

(台詞)「止めて下さるな妙心殿。落ちぶれ果てても
     平手は武士じゃ男の散りぎわだけは知って居
     り申す。行かねばならぬ、そこをどいてくださ
     れ行かねばならぬのだ。」

瞼(まぶた) 瞼ぬらして 大利根の
水に流した 夢いくつ
息をころして 
地獄参りの 冷酒のめば
鐘が鐘が鳴る鳴る 妙円寺(みょうえんじ)
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Comments

なんだかすごいぞ

Posted by: ms | 2004.06.29 06:51 PM

鐘が鳴る鳴る法隆寺、じゃなかったっけ

Posted by: ms | 2004.06.30 08:37 AM

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