アプトの道その1 横川駅
1997年10月1日の長野新幹線の開業に伴いJR信越本線の横川―軽井沢間(碓氷線)が廃線となった。
碓氷線は明治26(1893)年に開通。その距離はわずか11.2Kmだったが、高低差が550mもあったため、ドイツの山岳地方で実用化されていた急勾配用のアプト式鉄道が採用された。
これは、列車の歯車(ピニオン)と歯形のレール(ラックレール)をかみあわせる方式で、昭和38(1963)年に新線が開通するまで利用された。
丸山から熊の平間はまったく新しいルートになったため、かつてアプト式機関車が上り下りした線路の跡が残り、その線路跡や煉瓦構造物が1993年から94年にかけて「近代化遺産」として国の重要文化財に指定された。
このうち、「横川駅前」から「めがね橋」(碓氷第三橋梁)までを結ぶ4.7kmの道が「アプトの道」として整備され、2001年4月から全線が供用開始に。ハイキングをしながら、気軽に近代化遺産が見学できるようになった。
週末は、このアプトの道を歩くことにした。
スタートは横川駅。駅で釜めしを買って、アプトの道の起点に向かった。
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