アプトの道その8 排煙幕をかける金具
トンネルのいくつかには、かつて「トンネル番」がいたという。
蒸気機関車の煤煙から乗務員や乗客を守るためトンネルの入り口にカーテンのような排煙幕を引く番人だ。トンネル入り口の官舎に寝起きしながら待機し、列車がトンネルに入った瞬間幕を引く。
排煙幕を引くことにより煤煙が入り口付近に漂い、列車に迫ることがなくなるという。列車がトンネルを出たところを見計らい幕をあけ、煙を外に追い出していた。
この幕をかける金具がトンネルの上部に残っている。
| Permalink | 0
The comments to this entry are closed.
Comments