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沢渡温泉・まるほん旅館

 四万温泉や草津温泉など群馬県の代表的な温泉があるのが吾妻郡だ。
 日本秘湯を守る会加盟の旅館も吾妻郡に多い。そこで、29、30の両日、吾妻郡の秘湯を一気に回った。
 まずは沢渡温泉のまるほん旅館(中之条町上沢渡甲2301、0279・66・2011)。
 沢渡温泉はアルカリ性の温泉で、昔、強い酸を含む草津温泉の「仕上げの湯」としてにぎわったという。
 現在12軒の旅館があり、「秘湯」というより、立派な温泉街だと思うが、このあたりは高速道路や新幹線が近くを走っていないため、秘湯ムードが漂う。広い意味で秘湯なのだろう。
 まるほん旅館の創業は江戸時代。檜造りの丸本の湯はそのころの雰囲気を残している。
 木の橋を渡ると湯舟が下に見えてくる。階段の左右が湯舟。脱衣場は湯舟の前にある。男女混浴。
 とても効きそうな湯で、飲むと硫黄のような「温泉くさい」味がする。温泉は完全かけ流しとのことだ。
 湯に浸かるだけの単純な「日帰り入浴」(700円)もあるが、ゆっくりしたいと思い、部屋を借りた(3時間)。2人だと1人あたり2200円だが1人だと3200円。コイの洗いが売りというので昼食(2500円)もつけてもらった。
 午前11時から午後4時まで日帰り入浴を受け付けている。
 宿泊は素泊まりも、1人の宿泊もOK。希望に合わせ部屋や食事が選べる。
 古くからある宿だが経営者は若く、とても柔軟。気持ちの良い旅館だ。
 温泉は泉温56℃。泉質はカルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉(弱アルカリ性低張性高温泉)。
 主な効能は、浴用が○神経痛、○リウマチ、○痛風および尿酸素質、創傷、高血圧症、動脈硬化症、○胃腸病、痔、冷え症、水虫、皮膚病、火傷、○糖尿病、○金属中毒、じんましん。
 飲用が常習便秘、慢性気管支カタル、貧血症、肥症、他に浴用のうち○印のもの、更年期障害、体質改善、疲労回復、慢性婦人科疾患(内膜炎、附属器炎)等によい、とのことだ。
 パンフレットに”一浴玉の肌”になるための入浴法が書いてある。
(1)のんびりした気分で入浴してください。
 適度に温まったら湯から上がり、温泉を流さないでそのまま身体を休めて下さい。
 1回の入浴にこれを3回くらいくり返して下さい。
(2)入浴後、1時間ほどは身体を休めて下さい。
(3)次の入湯までの間に適度の散歩をお勧めします。
(4)以上の入湯は1日3、4回が身体に適度です。
(5)当温泉は飲用すると大変効果があります。
 なお飲酒後は絶対に入湯しないで下さい。
 以上を最低三日以上続けて下さい。

 温泉に入ると疲れる。本当は温泉に入った後、少し眠るといいそうだ。今回は1時間ほど眠った。
 部屋が借りられるならば、借りて、浴衣姿で温泉を楽しむのが本当の楽しみ方なのかもしれない。
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