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たんげ温泉・美郷館その1

 たんげ温泉・美郷館(中之条町上沢渡字滑沢1521-2、0279・66・2100)は日帰り入浴を受け付けていない。それで、宿泊することにしたのだが、泊まってその良さがわかった。秘湯の宿は、山奥にひっそりとたたずむ旅館がほとんどで、規模の小さいところが多い。なかなか草津や伊香保の著名旅館並みの料理やサービスは期待できないが、この旅館は決してそうした旅館に負けていなかった。それでいて秘湯の要件は十分兼ね備えている。
 歴史が浅いのも秘湯の宿では珍しい。
 地元の高山林業が1991年10月に開業した。
 養蚕業や林業が廃れ、地元の若者が流出、過疎化が進んだ。そんななかで温泉を掘ろうという話が浮上した。昭和32年に住友グループが金鉱を求めて、このあたりをボーリングしたときに湯が出たという。温泉構想と並行して、地元では夏の間、月に2回くらい人が出て遊歩道の整備など、温泉旅館を作った後の散策エリアづくりも進め、温泉旅館ができた。毎分1600ℓと湯量は豊富だったが、泉温は22℃。8年間これで営業したが、再度ボーリングをし、44℃の温泉が毎分90ℓ湧出した。この温泉を使うことにし、旅館も大増築。2000年6月にリニューアルオープンした。
 旅館には5つの風呂があり、夜7時に男湯と女湯を入れ替える。
 29日には瀬音の湯と月見の湯(露天)に入った。
 月見の湯も川のせせらぎが聞こえてなかなか気分がいいが、それよりも瀬音の湯=写真=がよかった。
 檜をふんだんに使い、湯の底には石を置いて、法師温泉のような造りだ。
 泉質はカルシウム-硫酸塩温泉(低張性・アルカリ性・高温泉)。飲んでみると沢渡温泉と似た泉質だった(伊香保の水道水事件以降、飲める温泉は飲み、飲めない温泉は含んでみることにしている)。 
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