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沢渡温泉共同浴場

 六合村から日本ロマンチック街道を通って四万方面に。
 日本ロマンチック街道とは行っても夜走るとただの真っ暗な山道。運転している自分が酔ってしまうほどのカーブをいくつも経て、沢渡温泉に到着。まるほん旅館の隣の沢渡温泉共同浴場がまだ開いていた。朝9時から20時半まで、年中無休で営業しているそうだ。
 大人200円。中に入ると沢渡の歴史をつづった張り紙があった。
 沢渡物語
 近くに縄文遺跡が多く認められる沢渡。沢渡伝説の人、源氏木曽義仲も源頼朝も今と同じこの静かな山のいで湯で疲れを癒したにちがいない。以後、鎌倉、室町、江戸、明治と武士のみでなく、蘭学者高野長英や医師福田宗禎、文学者若山牧水ら多くの文人墨客にも愛されてきました。
 しかしその盛時に水害と大火、二度の災害でほぼ壊滅状態に。その後、浴後感がよくて肌を美しくする、「一浴玉の肌」その湯がよみがえったのは昭和34年のこと。
 やさしい湯と自然を守り続けた沢渡の永い歴史。それは、今も変わらぬ訪れる人たちをぬくもりで包む、沢渡の湯と素朴な人情でもあります。
 共同浴場の無愛想だが親切なおばちゃんと、この文章。なかなかいい。
 温泉は56℃くらいあるが、ちょろちょろ少しずつ浴槽に入れて適温にしていると、おばちゃん。
 ところが村の人は無頓着だ。じゃぐちをいっぱいにひねって、湯舟をものすごく熱くしてしまい、次はホースを引っ張ってきて水道水をジャブジャブ入れる。
 村の人にとって下界の「加水はよくない云々」の議論などなんら関係がないのだ。
 少しも大切にされていない共同浴場の沢渡温泉も、まるほん旅館の湯に負けずに良かった。
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