お台処(前橋市、手料理)=移転→閉店
単身生活9ヵ月、ついに”晩飯を食べたい店”に出合った。
カウンターにおかみさん。おかずが前に並んでいる。
そして、料理はすべて群馬県産食材を使っている!!
上州の食材と手料理の店「お台処」(前橋市千代田町5-1-10、027・235・6636→2008年8月に前橋市三河町1-7-16、027・221・8089に移転→さらに、2009年12月に前橋市千代田町4-11-3、027・233・5320に移転)だ。
お通しで出てきた豆腐、ブロッコリー、ゆば、春巻、すべてが群馬県産。
目の前にあったトマトジュースも「デルモンテ群馬県産トマトジュース」(こんな製品があるとは)だった。
その後、注文したのも群馬県産ばかり。
新治村のヤーコン(ムラサキイモ)サラダ。
倉渕村のゴボウ。
赤城のニンジン。
うまかったのが「もちぶた」を蒸して梅肉を添えたもの。梅肉は榛名産だ。
新治村の大和芋。
出される水は赤城、川場の湧水。
焼酎は北橘村の米麹で作った聖酒造「関東の華」。
焼酎を割るのはウーロン茶でなく川場村の薬草茶。
薬草茶は目に効く目薬の木、高血圧に効く桑、肝臓に効くきささげ、糖尿に効くくまざさ、腎臓に効くどくだみの5種類。
漬物は渋川の針塚農産直伝のぬかづけ。ぬかに生ビール、カラシ、ウコン、キノコ、昆布などさまざまなものを入れて独特の味に仕上げる。針塚農産は漬物の世界では全国的な知名度のある企業らしい。
このぬかで漬けたウリ、ゴボウ、ムラサイダイコンの漬物はかつて食べたことのない上品な味わいだった。
辛し味噌と十年味噌の焼きおにぎりや汁も絶品だった。
群馬にはこんなにもおいしい食材と調理法があったのかと思わせてくれる。
この店は実は群馬県スローフード協会の関係者の人に紹介してもらった。
その人も単身赴任で「1人で行きたい店」がなかったという。
9月29日に古い店を買い取って、感じの良い内装にリニューアルしてオープンしたばかりの店。
単身赴任の友人を次々誘おうと思う。
店主は志津さん。営業時間は午後5時半から午前零時まで。日曜祭日は休み。
(追加情報)
後日行った時、用意されているはんてんに気づいた。着ているだけで重いスーツの上着をハンガーにかけ、ネクタイもはずし、代わりにはんてんを着る。くつろぐ。
(追記2008.7.25)きのう、久しぶりに群馬県時代の仲間と東京で会ったら「お台処が閉店したらしい」という話を聞いた。「看板がもうなかった」「お客はいたので、トラブルにでも巻き込まれたのかもしれない」などと話がだんだん不穏な方向になってきたので確かめた。
店主の猪俣志津さんが体を壊し3ヵ月くらい休み、その間に店の賃借契約の更新時期を迎えた。そこで、心機一転、新しい、もう少し広い店を開こうということになり、別の場所に8月5日に店を開くのだそうだ。噂というのは無責任なものだ。8日に前橋に行くので、新店をリポートしたい。
(追記2009.12.10)店主の猪俣志津さんが体調を崩し2009年8月ごろから休んでいたらしい。心機一転、12月16日(水)に千代田町に移転・オープンする。新しい店の所在地は前橋市千代田町4-11-3、電話は027・233・5320。
(追記2013.10.13その後閉店したが、思い出の店として記憶にとどめたい)
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Comments
おいしそうなメニューが並んでますね。
群馬産にこだわって品揃えをするのはとてもご苦労なことだと思いますが、このように支えてくださるファンがいて成り立つのですね。いつか機会があればぜひ訪れたいと思います。
Posted by: すずみぃ | 2004.11.21 11:42 AM
22日も5人で行ってしまいました。
おいしかった。
Posted by: フーテンの中 | 2004.11.23 04:59 AM
ぬか漬けにそそられました。こういう店って群馬では希少ですよね。最近、見かけだけのダイニングが急増して辟易しています。今度、ボクも「お台処」に行ってみようっと。
Posted by: hinemon | 2004.11.28 06:12 PM
毎晩行っております。
Posted by: フーテンの中 | 2004.11.30 04:48 AM