湯宿温泉・湯本館
猿ヶ京温泉で3ヵ所の風呂を回った。もうひとつの日帰り施設、猿ヶ京温泉センターは臨時休業だったので、これで帰ろうと思い、車を走らせた。
しかし、猿ヶ京から高速入り口に向かう途中に湯宿(ゆじゅく)温泉がある。温泉好きにとって、そそられる名前だ。
共同湯もあるというので、立ち寄った。
ところが、ガイドブックに書いてある共同浴場の「窪湯」には鍵がかかっている。
残念。
それではと、近くの旅館を探してみた。すぐ近くにあったのが湯本館(新治村湯宿、0278・64・0011)だ。
なんと、ここも、温泉教授の松田忠徳氏が日本経済新聞の「新・日本百名湯」で紹介していたところではないか。
午前11時ごろから午後6時ごろまで日帰り入浴(500円)を受け付けている。
大浴場脇から源泉が湧き出ている。
自然湧出の本物の温泉は気持ちが良い。
泉質は、ナトリウム・カルシウム-硫酸塩泉。泉温は62.7℃。浴用の適応症は、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進、動脈硬化症、きりきず、やけど、慢性皮膚病。
約1200年前、文徳天皇治世の仁寿2年2月8日、須川村の弘須法師による大乗妙典誦行満願の夜、薬師如来が現れ、種々の薬湯を賜ったのが湯宿温泉の始まりと言われている。
現在は6軒の宿しかないが、かつては4ヵ所の共同湯の周りに30数軒の旅籠が集まり、三国街道を旅する人でにぎわった。しかし、明治になって信越線が開通してから寂れてしまったという。
湯本館が他にも温泉を供給している。地区の住民がそれぞれ鍵を持ち利用しているという。
いろいろ世間話をしていたところ、湯本館のご主人、岡田太平さんが鍵を貸してくれるという。鍵を紛失したら大変だ。宿泊客でもないと貸せないところだが、温泉について熱く語ったのが良かったのか、「これで共同浴場を回ってきなさい」と言ってくれた。
思いがけず、4軒の共同浴場をチェックできることになった。
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湯宿温泉 湯本館は、ホームページリニューアルに伴い、アドレスが変更になりました。
湯宿温泉 湯本館様の新しいホームページURLは下記の通りです。
http://www.yujuku-yumotokan.com/
今後とも、宜しくお願い申し上げます。
Posted by: 湯宿温泉 湯本館 | 2008.12.01 01:24 PM