荒船山その2
朝早かったが、内山峠の駐車場にはもう8台クルマがとまっていた。
7時52分スタート。Mさんが、先に登ってというので先に歩き出した。「ペースが速い」と言われたが、性格なのか、ついつい先を急いでしまう。早くも息が切れてきた。急な坂を上るときはアキレス腱が痛い。山登りはきつい。
頭がくらくらしてきた。ペースが速すぎた。
1人で来ていたら、途中で引き返しただろう。「俺は山は向かない」と。
Mさんに水飲み場がもう少し行くとあるから、そこまでがんばって、と励ましてくれた。
水飲み場、水飲み場・・・。もう少しというがなかなか見えてこない。息が荒い。歩きたくないが、とにかく足を順番に前に出しか、この場を乗り切る方法はない。しかし、なんて辛いんだ、山登りは。
ようやく水飲み場に着いた。8時36分。渓流の水を飲む。うまい。
しばらく座り込んでいると、途中で抜いた老夫婦が追いついてきた。
「あまりペースが速いので帰り道かと思ったよ」と老人に言われた。返す言葉がなかった。
まさに「うさぎと亀」。先を急いだうさぎさんは途中で休み、亀さんに抜かれてしまいました。
ゆっくり、ゆっくり、地面を踏みしめながら小股で歩くのが山の登り方、と身にしみて感じた。
水を飲み、ゆっくりしたペースで歩き始めた。最後が急でばてたが、なんとか艫(とも)岩に着いた。9時10分。
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