尾瀬その1
尾瀬に行った。1年ぶりの尾瀬だ。
まず、観光ガイドにはあまり紹介されていない「アヤメ平」に向かった。
アヤメ平の地名の由来は、キンコウカという植物の葉をアヤメと見間違えたことによる、と言われている。キンコウカは7~8月頃に鮮やかな黄色の花を咲かせる。
標高1969メートルのアヤメ平は、かつて「天上の楽園」とまで讃えられた美しい湿原で、昭和30年代の尾瀬ブームの時、大勢のハイカーが訪れた。当時は木道もなく、ハイカーが湿原を踏み荒らしたため、湿原を形成する泥炭層がむき出しになり、あっという間に約1haの湿原が荒廃してしまったという。
尾瀬の群馬県側の全て、尾瀬全体の約7割の土地を所有している東京電力は昭和39年から、木道を設置して歩くルートを限定し、荒廃地の拡大防止に努めるとともに、昭和44年から積極的な湿原回復作業に乗り出している。写真は回復作業中のアヤメ平。
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