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薬王園(中之条町)

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 四万温泉に行く途中、宣伝の看板を何度か目にし、気になっていた「薬王園」。
 実は一度はクルマで入り口まで行ったのだが、安っぽい白い像にいかがわしさを感じ、800円という入場料も高いと思い、そのときはUターンした。
 しかし、この薬王園、怪しい宗教団体の経営ではなく、中之条町の沢田農協が運営しているらしい。
 農協のホームページを見る。
 沢田地区は、中之条町の北西部に位置する山間地帯であり、北は、新潟県境の三国山脈に続く標高1,000m以上の山々が連なり、その谷間に集落が点在している農村地域です。古くからは、養蚕が盛んでしたが、現在では、水稲・野菜(加工用)・畜産・きのこ等を組み合わせた複合経営が多く、特に農産加工事業の加工原料野菜の栽培が中心になっています。漬物等地域の美味しい野菜・果実からつくる手づくり「沢田の味」が人気を呼んでいます。管内には、年間50万人の入込客のある四万温泉・沢渡温泉の二つの温泉郷があり、また、沢田農協で運営する薬草農業公園「薬王園」には、毎年多くの人々が訪れていて、地域の産業は、農林業と観光業が主となっています。
 養蚕業が廃れ、温泉客をなんとか呼び込もうと考えに考えた末、作ったテーマパークが薬王園のようだ。
 怪しくないと分かり、訪ねてみることにした。
 りんご狩り(30分食べ放題)とセットの1070円のプランで入園した。
 まず行ったのは薬膳レストラン神農。
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 上の写真は薬膳粥<肝太君粥>(735円)。目の疲れに効くメグスリノキエキス入り。目に良いと言うクコの実、滋養強壮、疲労回復に効くとされるハスの実、新陳代謝を促す高麗人参なども付いており、健康によさそう。
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 行者にんにく、山くらげ、桑の葉などが入ったラーメン(735円)もこの店ならではのメニュー。どくだみ、はとむぎ、カワラケツメイ、陳皮、青紫蘇などが入った健胃茶も自由に飲め、なかなか良い店だった。
 健康をチェックできるさまざまな体験コーナー(はだしで木や石の上を歩く健康ロードは250mを歩けず、140mで断念、とにかく足が痛い=下の写真)もある。「健康」をテーマにしたこと自体は時代に合っている。
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 ただ、ハーブガーデンなどは説明不足でいまひとつ楽しめず、薬草加工工場、パン工房も期待はずれだった。
 何よりおかしいと思ったのは自然園ゾーン、工芸体験村として、薬王園の一部とされている施設が、実は別の独立した施設だったこと。薬王園に入らなくても、タダで工芸体験施設などには入れるのだ。
 一体、入場料800円の根拠は?
 こうした部分はキチンとしないといけない。
 薬王園前のりんご園でのりんご狩り=下の写真=は楽しかった。つがるを5個食べた。
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 新治村のたくみの里を見習い、入園料はなしにして、周辺の農園なども自然に回れるエリアにしたほうがいいのではないか。レストラン神農は入場料がなければ何度でも行きたい店だ。
 薬王園(中之条町折田2411、0279・75・7111)の営業時間はAM9:00~PM5:00(入園はPM4:00まで) 。12月21日~2月末日までは休園。

 

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