元祖ガマの油
筑波山では「ガマの油」があちこちの土産物店で売られていた。
ホテルの土産物売り場で売られていたガマの油(600円)を買った。
発売元は元祖ガマの油本家(茨城県つくば市筑波933、0298・66・0005)。
ピンク色のクリーム。正式な品名はせんしょ(蟾蜍=ガマの古名)。
「皮膚がいたんだ状態即ち荒れを防ぎキメを整える 無臭クリーム状ベトつかない」と説明がある。
ガマで知られた筑波山の民族伝承外用剤に因み動物成分・山野草成分・植物質母材を主剤にしているとのこと。
ガマの油は売り口上が有名だ。
サテお立合 手前ここに取りいだしたるは筑波山名物ガマの油、ガマと申してもただのガマとガマが違う、これより北、北は筑波山のふもとは、おんばこと云う露草をくろうて育った四六のガマ、四六五六はどこで見分ける。 前足の指が四本、後足の指が六本合せて四六のガマ、山中深く分け入って捕いましたるこのガマを四面鏡ばりの箱に入れるときは、ガマはおのが姿の鏡に映るを見て驚き、ターラリターラリと油汗を流す、これをすきとり柳の小枝にて三七 二十一日間、トローリトローリと煮つめましたるがこのガマの油。
このガマの油の効能は、ひびにあかぎれ、しもやけの妙薬、まだある 大の男の七転八倒する虫歯の痛みもぴたりと止る、まだある出痔いぼ痔、 はしり痔、はれもの一切、そればかりか刃物の切味を止める。
取り出したるは夏なほ寒き氷のやいば、一枚の紙が二枚 二枚の紙が 四枚 四枚の紙が八枚 八枚の紙が十六枚 十六枚が三十と二枚 三十二枚が六十四枚 六十四枚が一束と二十八枚ほれこの通り、ふっとちらせ ば比良の暮雪は雪降りのすがた、これなら名刀も一たびこのガマの油をつける時はたちまち切味が止る、おしてもひいても切れはせぬ。
と云うてもなまくらになったのではない、この様にきれいにふきとるときは元の切味となる。 サーテお立合 この様にガマの油の効能が分かったら遠慮は無用だ、どしどし買って行きやれ。
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Comments
この夏、がまの油を調べましたが、商標はもうとっくの昔に水戸の業者に売ってしまっているらしいのよ。筑波山=がまの油かと思ったけど。
筑波山は登りましたか。そのときはじめて登りましたが、意外におもしろかった。温泉はただの風呂だったけど、山登りのあとは気持ちよかった。
Posted by: 賽目日乗 | 2005.10.24 11:22 AM
それで「せんしょ」という商品名なんだ(ナットク)。
筑波山は猫の耳のような頂上がゴルフ場から見えました。
ガマの油売りも見たかったし、また来たいです。
Posted by: フーテンの中 | 2005.10.25 10:20 AM