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群馬県立歴史博物館(高崎市)

 甘楽カントリークラブの帰り道、群馬の森の前を通ったので群馬県立歴史博物館(高崎市綿貫町992-1、027・346・5522)に立ち寄った。
 群馬の森には群馬県立近代美術館もあるが、31年前の建築である美術館は、天井吹き付け材としてアスベストが使用されていることがわかり、12月19日から約2年間にわたり休館し、アスベスト除去工事を行うことになった。
 歴史博物館は美術館の隣にある。
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 開館時間は午前9時半から午後5時まで。月曜休館。
 群馬の森は広い芝生があり、フリスビーなどで遊ぶ家族連れが多い。歴史博物館は中学生以下は無料なので、入り口付近にある昔の遊びコーナーは、コマやけん玉などで遊ぶ子供たちでいっぱいだった。
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 博物館の展示は岩宿遺跡から始まる。
 昭和21(1946)年、笠懸町岩宿で赤土(関東ローム層)のなかから石器が発見され、それまで無人と思われてきた日本列島に数万年の昔から人が住んでいたことが明らかになった。
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 土器も多数展示されている。
 県内の遺跡の多くは火山の噴出物は爆発に伴う泥流の堆積物の下に埋もれていた。噴火によって瞬時に埋もれた遺跡の発掘は人々の生活を生々しく再現してくれる。
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 5世紀ごろ、群馬県と栃木県南部の一帯は毛野と呼ばれ、大きな政治的統合がなされていた。各地に大きな前方後円墳が築かれ、なかでも東日本最大の規模を持つ太田天神山古墳は、東毛を中心に強大な勢力があったことを物語っている。模型は、太田市にある天神山古墳・女体山古墳の調査研究にもとづいて、築造された当時の姿を推定復元したもの。墳丘の長さは210mで、東日本では最大。墳丘の斜面には石を葺き、平坦面には埴輪を立て並べていた。
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 並んでいるのは本物の埴輪だ。このときに展示されていたのは綿貫観音山古墳から出土した埴輪。
 大きく分けて4種類の埴輪があるという。古墳の聖なる境界を区画する円筒埴輪・朝顔形円筒埴輪、家・盾・帽子などを表現した器材埴輪、馬・鶏などの動物埴輪、祭人・武人・農夫などの人物埴輪である。
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 県内にある歴史的建造物などは持ってくるわけにはいかないので精巧な模型を展示している。
 上の写真は上三原田歌舞伎舞台。現存する歌舞伎舞台としては最も古いもの。この歌舞伎舞台を考えたのは赤城村の水車大工、永井長治郎。模型の場面は「鬼一法眼」。
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 近代では富岡製糸場の模型や、製糸場の繰糸機模型などが展示されている。
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 1958年にスバル360の生産が開始されたという。
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 ミュージアムショップがとても充実していて、上毛カルタや昔のおもちゃ、群馬の歴史文化関係の本が数多く並んでいる。
 埴輪や土器のガチャポン(ガシャポン、ガチャガチャともいう)もあった。1つ200円。よくできている。写真は「ヴィーナス土偶」。

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