群馬県立日本絹の里(群馬町)
群馬県立日本絹の里(群馬町大字金古888-1、027・360・6300)に行った。繭や生糸に関する資料や群馬の絹製品などを展示している施設で、絹を使った染織体験などもできる。
原則は撮影禁止のようなので、館の人の了解を得て、撮影をした。美術館や博物館はフラッシュ撮影をすると展示物に影響がでるが、フラッシュをたかなければ本来は問題はないはず。誰もが親しめる施設としてマナーを守ったうえで最小限の撮影などは許してもらいたいものだ(展示の説明文などを撮影、後で参照することがよくある)。
生まれたばかりのカイコは本当に小さい。これがどんどん育ち――。
このくらいになる。
カイコは家畜化された虫で、えさをやらずに置いていてもそこにとどまっているという。
最近では遺伝子組み換えなどの実験でも盛んに利用されている。
群馬県の繭は中国製品に改良を加えた新品種が多い。
「繭糸(けんし)の構造と成分」のパネル展示はためになった。
絹の材料となる繭糸の成分のほとんどは、フィブロインとセリシンと
いう2つのタンパク質です。一対の絹糸腺から吐かれた繭糸は2本
のフィブロインとこれをおおうセリシンでできています。一本の繭糸
を、アルカリなどで溶かす(精練する)と2本の絹糸に分かれます。
1本の絹糸は、100本内外の細い糸(フィブリル)からできており、
フィブリルは、さらに細い繊維(ミクロフィブリル)がたくさん集束し、
ところどころに細かいすき間を残した微細構造になっています。
絹糸はノリがなくてもセリシンで接着、長い糸にできるらしい。
セリシンは肌によい成分であることも分かり、最近注目されている。
企画展示室は広い空間が気持ちよい。
テーマ展「日本舞踊とバレエの舞台衣裳」を開催していた。
開館時間は午前9時半から午後5時まで。火曜、年末年始休館。入館料は一般200円。
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