豊島園庭の湯(東京・練馬)
家からクルマで5分のところにある豊島園庭の湯(練馬区向山3-25-1、03・3990・4126)に行った。
地下1445mからくみ上げた天然温泉。豊島園の庭園もうまく利用しているということで、気にはなっていたが、入館料が2250円と高いのと、イモを洗うような状態は避けたいと思ったこともあって、これまで行かなかった。
しかし、たまには親孝行もしようと思い、母親を連れて行った。
混まないうちにと、営業開始の10時ちょうどに入館した。
受付をすませると、タオル、バスタオル、浴衣が渡される。後の館内の支払いはロッカーキーで行う。
さっそく天然温泉に。赤茶色の温泉。伊香保の温泉も褐色だが、源泉は薄い緑。ここの温泉はより赤みが強い。
写真手前が「天然温泉ミクロバイブラ浴」。白い超ミクロ気泡が出ていて、お湯は黄色っぽくなっている。奥が「天然温泉寝浴」。横になってじっくりと楽しめる中温の温泉水を使用した浴槽。足、腰あたりから水流が吹き出す。
ちょっと腰が疲れていたので、30分くらいここにいた。マッサージ効果十分。
温泉の泉温は 33.8度で、加温している。泉質はナトリウム-塩化物強塩温泉。
いわゆる「効能」は、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、慢性消化器病、冷え症、疲労回復、切り傷、火傷、慢性皮膚病、慢性婦人病などとなっていた。
日帰り温泉だと、レジオネラ菌や大腸菌対策で塩素消毒されており、塩素臭くてたまらないところが多いが臭いがしない。
MIOX(マイオックス) という殺菌浄化装置を使っているとのことだ。「塩と水だけを使用する画期的な殺菌浄化装置」らしい。「塩水を特殊電極(世界特許取得)で電気分解して生成された殺菌液は、塩素と比べて殺菌力で100倍、殺菌スピードで約3500倍の効果を持ちます」。
露天は日本庭園に囲まれて、なかなかいい気分。
豊島園は寒くなるとお客が激減する。その対策として温泉施設を造ったのだろうが、入館料が高いので家族連れがほとんどいない。おかげで温泉として良い環境を提供できているのだろう。
サウナは石を加熱し、それに水をかけることによって熱気を室内に循環させる「フィンランドサウナ」と温められた床、壁、椅子から穏やかに熱が伝えられる「テルマリウムサウナ」の2種類。面白かったのは下の写真の桶シャワー。ひもを引くと桶の水がバシャッ。お笑いタレントの罰ゲームのような仕掛けだ。
水着着用のバーデゾーンもある。ここで男女が待ち合わせできる。
イスラエルの死海の塩を使用した「死海プール」は体がよく浮くが、塩分が強く体のあちことが痛くなった。
不定休。営業時間は10:00~23:00。
母親も喜んでいた。意外にいい湯だった。
温泉に入ると眠くなる。家が近いので帰ってから爆睡した。
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Comments
どんなところだろうと思っていましたが、なかなかよさそうですね。ちょっと高いけど。東京や埼玉にもちょこちょこ天然温泉といわれてるところがありますから、足を運んでみてください。奥多摩の蛇の湯温泉なんか、なんてことない温泉だけど、オフシーズンの平日なんかに行くと貸し切り状態でいいですよ。とりあえず「日本秘湯を守る宿」 だったりします。わたしは昼食を頼んで、半日ごろごろしていたことがあります。
Posted by: 賽目 | 2006.12.10 04:29 PM
時間とお金と女房が許せば、本当は全国の秘湯の宿系温泉に行きたいというのが本音です。群馬県でも自治体の造っただめな温泉施設はほとんど行かなかったから、東京でもあまり日帰り施設には行きたくないのですが、行ってみなければ良いも悪いもわかりませんから、主なところは行ってみようと思います。
銭湯は楽しい空間だと思います。湯が「温泉」でなくてもいいと思います。でも「温泉」と名乗るからには、それなりの流儀が必要なのだと思います。大都市の温泉はこれまでの「銭湯」でも「温泉」でもない、別物と言う気はしました。豊島園に行って。
Posted by: フーテンの中 | 2006.12.10 09:50 PM