バーの王様、Radio(東京・南青山)
カ・アンジェリに行った後、Radio(以前の3rd Radio、東京都港区南青山3-10-34、03・3402・2668)に入った。
このバーを素通りするわけにはいかない。
一時期、カクテルに凝って、家でいろいろなカクテルを作っていた。そんなときに買った「THE BAR RADIO COCKTAIL BOOK」の著者がRadioのオーナーでバーテンダーの尾崎浩司氏。この店にぜひ、行きたいと思った。だが、ガイドブックやホームページを見ても、店がどこにあるかも分からない。個人のホームページの記述を頼りに、やっとのことで神宮前にあったRadio(1972年開店)を見つけて入ったのが4,5年前。その後、3rd Radio(1998年開店)、2nd Radio(1986年開店)の順に店を訪ねた。当時、尾崎氏には2ndでお目にかかることができた。
ところがRadioは2002年、2nd Radioは今年閉店。3rdが今年8月に改築され、唯一のRadioになった。これに伴い、1階がバー、2階がフランス料理という構成になった。3rdの時代から料理が充実していて、1階でも料理が食べられたが、料理を強化したという。
久しぶりのRadio。まず旬の果実を使ったカクテルを頼んだ。
イラン産ざくろを使った「ジャックローズ」。リンゴのブランデー カルヴァドスをベースにしたカクテルで、ライムジュースも使っているという。
旬の果実を使ったカクテルを出すバーは東京では多いが、メニューを見ると、たとえばシャンパンベースカクテルというところに苺、桃、巨峰、キウイフルーツ、オレンジ、西瓜、マスカット、マンゴー、洋梨、グレープフルーツ、その他旬の果実が記載されている。いろいろな組み合わせを楽しむことができるのだ。もちろん、果物以外のシャンパンをベースにしたカクテルも飲める。
こんな店はほかにない。
スコッチもブレンデッドスコッチとシングルモルトスコッチが別々にメニューにあり、たくさんのスコッチウイスキーが飲める。
ジャズ奏者や映画俳優らを題材にしたオリジナルカクテルも多い。
マリリンモンローを飲んでみた。
ウオッカベースでスイートベルモットとカンパリが入っている。
尾崎氏にその心を聞いてみた。
「ピンクという色に惑わされるが、強い酒。決して甘くない」。
洋酒を本当に知り尽くしたいと思うならRadioはお薦めだ。
3つのバーに分散していた力が1店の結集され、パワーアップした感がある。
Radioはバーの王様だと思う。
たくさんのボトルとグラス。見ているだけで楽しくなる。
営業時間は18:00~1:00。日曜祝日休み。
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