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築地市場場内・魚河岸 鮨文(寿司)

 昼食の時間、若干余裕があったので、思い切って、築地市場に行ってみた。場外は歩いたことがあるが場内は入ったことがなかった。なにしろ、ほとんどの飲食店は昼で閉まってしまう。日曜、祝日と休市日は営業しないので、なかなか行く機会がなかった。
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 場内は構内運搬車「ターレットトラック」が猛スピードで走っておりぼやぼやしていると事故にあう。卸売市場なので、一般の人は仕事の邪魔にならないように歩かなければならない。目指すは寿司屋などがある関連事業者地区。通称「魚がし横丁」。市場橋門から入り水神社まで歩き、神社を左手に見て、右に曲がると魚がし横丁がある。
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 行列で有名な大和寿司(6号館)にまず行ってみた。
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 すごい行列だ。12時ごろ到着したが、これでは午後1時になっても食べられないと思い、次の候補の魚河岸 鮨文(東京都中央区築地5-2-1東京中央卸売市場内8号館、03・3541・3860)に行ってみた。ここもお客が並んでいたが、大和寿司ほどではなかったので、この店で待つことにした。待っている間、お茶を出してくれた。
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 店内はカウンターのみ。10人ほどでいっぱいになる。
 「知ったかぶりしないこと」と「ケチらないこと」が築地を楽しむコツらしい。おまかせコース(3675円)を頼んだ。
 旬のにぎり10かん・巻きもの・汁物・自家製玉子焼き付き(エビ・三ツ葉入)が内容。
 自家製玉子焼きから順番に出てくる。
 工場で飲むビール、打ちたて、ゆで立てのそば、掛け流しの温泉・・・。新鮮さが命のものは多いが、まさに寿司は鮮度。インターネットの口コミサイトなどの書き込みを見ると「たいしたことはない」などという意見もみられるが(そのせいか、インターネット、ブログの撮影お断りと注意書きがあった)、正直言って「旨かった」。もちろんこの店自慢の穴子や、大トロ、中トロ、ふんだんに盛られたうになどは格別だが、赤身やえびなどといった普通のネタが巷のすし屋とはかなり違う。回転寿司などだと、えびは薄っぺらくて、あまり好きではないが、この店のえびはふっくらしていて甘みもあった。シャリも独特で、新鮮なネタと合っていた。
 市場とともに150年間引き継がれてきたという店の歴史、場内にある店ということで、ひいき目になっているとは思うが、この寿司なら3675円でも高くない。
 「最近の回転寿司は頼めば握ってくれるので、回転寿司で十分」と思っていたB級(C級?)グルメの私は、寿司の世界でもようやく「至高」「究極」の世界の一端に触れた気がする。
 営業時間は午前6時から午後2時30分。定休日は日曜・祭日および卸売市場の休市日
 場内はほかにもいろいろおいしそうな店がある。暖かくなったら出勤前に訪ねて(なにしろ、午前4時半から営業している店もある)、場内の店をことごとく回りたい。
 

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Comments

ブログの評は正しいと思うことが多い反面、ラーメンや寿司のネタなどは首をかしげることが多いですね。どこか産地で評判の寿司屋なども「下りもの」と呼ばれるものがおおいのですよね。市場のシステムで、水揚げされたものはいったん築地にいき、それからまた水揚げされた産地に戻ってくる。なんだかナンセンスですけど、そんなことが少なくないのです。

Posted by: 賽目 | 2007.01.22 01:48 AM

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