本むら庵荻窪本店(東京・荻窪 そば)
荻窪に行く用事があり、前から行きたかった「本むら庵」(東京都杉並区上荻2-7-11、03・3390・0325)を訪ねた。創業大正13年の老舗だ。
まずはつまみと熱燗。板わさ、鳥わさ、そば豆腐、たらの芽天ぷらを頼んだ。
色っぽい徳利だ。
そば屋で飲む日本酒は、とてもうまい。ワインとチーズが合うように、考え抜かれた組み合わせなのだろう。
小さなおろし金に乗った本わさび。薬味にもこだわる。
葉っぱの形のおしゃれなそばがき。
そばについてはホームページに説明がある。
美味しくそばを食べる条件を「三たて」と言います。
つまり、「挽きたて」「打ちたて」「茹でたて」のこと。
ふつう、手打ちそばを自称するお店なら、
「打ちたて」「茹でたて」は実践しているはずです。
でも、そばの命はとても短いもの。
だから「挽きたて」を満たしていなければ
同じように手でそばを打っても、香りも喉ごしも、
満足のいくそばにはなりません。
そこで、本むら庵は「挽きたて」の原点である
石臼挽き自家製粉にこだわりました。
そのために、石の質や目立てなどをいろいろと変え、
長い時間をかけて、試行錯誤を重ねながら、
試作した石臼はいつのまにか100個にも上りました。
こうして生み出した独自の石臼で、
玄そばを粗く挽 くのが本むら庵のそばの特徴です。
粗く挽けばそば本来の味や香りが出ますが、
そばはつながりにくくなりますから、
11~12月の新そばの季節なら9割そば、
それ以外の時期は1.5~2割ほどのつなぎを使い
ます。本むら庵の、こだわりの石臼挽き自家製粉そば。
そばが本来持っている香りと味を、お一人でも多くの方に
お召し上がりいただければと心より願っております。
仕上げのせいろそば。薄茶色のそばで、とてもおいしかった。
火曜定休(祝日の場合は営業)。
営業時間は午前11時から午後9時30分(ラストオーダーは9時)。30台収容の駐車場もある。
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