ブラッスリーイブローニュ(東京・池尻大橋、フランス家庭料理)
Brasserie IVROGNE(ブラッスリーイブローニュ、東京都世田谷区池尻2-27-2、03・3419・6033)に行った。
池尻大橋駅から徒歩3分のところにある。
店のホームページにはこうある。
仏語で「酔っ払い」の意味を持つ店名は、気軽にワイワイ料理とお酒を楽しんでほしい、そんな願いを込めてつけました。お迎えするシェフもギャルソンものんべえだから、との説もありますが・・・。
そんなスタッフがおすすめする料理とワインは、素朴であったかなフランス家庭料理と、食前酒から食後酒まで多種ご用意したフランス郷土ワインがメイン。
産地にこだわった食材は、持ち味を生かすよう心を砕き、テーブルまでお届けします。
家庭それぞれにおみそ汁があるように、また定番のおそうざいがあるように、フランス家庭にも「家の味」がある、それを感じていただけたら幸せです。
フランス料理というとコースで、しかも高いというイメージがあるが、好きな料理を好きなだけ頼めるのがいい。
スパークリングワインを頼み、前菜はまず、ラタテュイユ(夏野菜とトマトの軽い煮込み)を注文した。
続いて、田舎風お肉のテリーヌ。
フランス家庭料理の定番だ。パンもおいしい。
魚料理は「本日の市場からのお魚料理」。今日はホッケのポワレ。
ホッケといえば学生時代、居酒屋で注文した安くて大きい魚ではないか。
これがうまかった。ソースを残すのがもったいないので、パンにつけて食べた。
肉料理はフランス産ホロホロ鳥のシードル煮込み。
味付けがいい。
シェフの有馬裕孝(ゆたか)さんが、フランスの様々な地方での家庭の味を再現している。
この日は、カウンター席だった。フランス料理イコールテーブル席のイメージがあったのでカジュアル過ぎると初めは思ったが、実はここが特等席だった。
有馬さんはまだ33歳の若手のシェフだが、店の中で君臨している感じで、はじめはちょっと怖かった。ところが話し始めると、とても楽しい。
ワインを何にするか迷っているときにまず、声を掛けられた。
「ワインは料理など気にせずに、そのときに飲みたいものを注文したほうがいいですよ」
グラスでは飲めないのですか。
「グラスワインは数多く用意すると採算がとれないから1種類ずつにしていますが、銘柄はいろいろ変えています。一番好きなワインをグラスワインとして提供しています」
家庭的な料理ですね。
「フランスの料理の上手なお母さんの味を出しています」
「家庭料理は家族に食べさせるものだから何よりもこだわりのある料理」というのが持論。塩など調味料にも凝っているとのことで、いろいろ見せてもらった。
カウンターでシェフと話していると、すし屋のようだと言うと、
「ライバルは焼き鳥屋」
と言っていた。気軽に酔っ払える雰囲気では負けないという意味だろう。
写真を撮られるのは嫌いということなので、厨房を撮らせてもらったが、携帯のカメラが表示部分よりも外側が余計に写る仕組みになっており、少し有馬さんの顔が写ってしまった。
手前にあるのが生ハム。
デザートはクレームブリュレ。
食後酒も勧められた。カルバドスをオレンジにつけ込んだものだ。
営業時間は午後5時30分から午前1時まで。火曜定休。
何度か訪ねて、なじみになりたい店だ。
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