丹沢山塊・畦ヶ丸
今回は丹沢の畦ヶ丸(あぜがまる)に登る。標高1,293m。神奈川県足柄上郡山北町内にあり、丹沢大山国定公園に属する。
Mさんに続き、群馬で山登り仲間だったOさんもこの春、東京に転勤になった。
四阿山以来の3人での山登りとなった。
前回、大苦戦したため、あまり上り下りがきつくないコースをということでMさんに選んでもらったのが畦ヶ丸だ。
また、新宿発7:00の小田急ロマンスカーに乗った。8時3分新松田着。ホームには弁当の売っている売店があり、車内販売もあることが前回分かり、今回は「柿の葉すし」を買った。
駅に着くと、MさんとOさんが先に着いていて、バス停の前から2番目に並んでいた。助かった、今回は座れる。
1時間ほどバスに乗り、大滝橋からスタート。
大滝橋直前で道が極端に狭くなる。
ほとんどの人は終点の西丹沢自然教室まで行くが、大滝橋からのスタートがとても賢い選択だった。Mさんは帰りが始発でないと座れないという考えでこのコースを選んだらしいが、後になって、楽しさ、登りやすさなどの観点でも大滝橋から登るのが正解だったことが分かった。
コースは、大滝橋→一軒家避難小屋→畦ガ丸→下棚沢出合→西丹沢自然教室。
9時40分スタート。
20分ほど歩くと滝と出合った。今日は沢沿いの登山コース。滝の音、川のせせらぎを聞くとほっとする。
顔を洗って水を飲む。爽快。
沢沿いを登ると言うのは初体験。前回と違って睡眠時間もちゃんととったので、体も軽い。
一軒家避難小屋あたりからは上りがきつくなる。
このコースは沢だけでなく、登山道もよかった。ブナ、ナラなどの広葉樹の自然林で、落ち葉の絨毯が足にやさしい。人工的な階段(これがくせもので、かえって山を登りにくくしているケースが多い)もほとんどなかった。標識も適切な場所にあり、まず自分で判断してしばらく歩くと正しい道だったことが分かるような間合いで、設置されていた。
盛りは過ぎていたが、ミツバツツジも咲いていた。
頂上には12時半着。
眺望はよくない(というか周りが見えない)が、沢沿いの登山の楽しさを満喫できたので、今回は「眺望」が悪くても我慢できる。
昼食をとって30分ほどで下山を開始。
途中、展望の良い場所もいくつかあった。
下りは正直言って、がっかりだった。登山道がとても荒れている。上りは木の葉がいっぱいだったのに、砂利道という感じだ。林は人工的な杉林。階段も多いが、土砂が崩れて階段の木だけが残り、階段ではなく障害物のようになっている。荒れた工事現場を歩いているようだった。
Mさんは「これが多くの山の現実」と話していたが、西丹沢自然教室から登ってきた人は、畦ヶ丸の印象はとても悪いのでないか。すれ違う人、すれ違う人、疲労困憊に見えたのは気のせいではないと思う。
伐採されたままになっている杉の木。
沢に出てきてからも人工的な滝と階段が多く、興ざめだった。
午後3時15分、西丹沢自然教室近くの橋まで下りてくる。写真は橋から見た景色。
畦ヶ丸は大滝橋から登り、また大滝橋に戻るというのが正解だろう。
天国と地獄を一度に見たようで、考えさせられる山登りだった。
しかし、今回は体は軽く、脚も痛くならず、ほっとした。前回の山登りで少しは脚も強くなったのだろう。
さあ、ビールだ。
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