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玉ひで(東京・人形町、鳥料理)

 昼時にいつも行列ができるという玉ひで(東京都中央区日本橋人形町1-17-10、03・3668・7651)に行った。名物の親子丼を一度、食べてみたかった。
 大手町から半蔵門線で水天宮へ。人形町通りを数分歩くと玉ひでに着いた。

 雨なのであまり行列ができていないのではないかと期待したが、やはり行列ができていた。
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 ただ、思ったよりは待たず、12時半ごろに店に着いて1時前にはテーブルに座ることができた。店は広く収容力が高いようだ。
 親子丼は3種類あった。 
 とく親子丼 800円。
 元祖親子丼 1300円
 極上親子丼 1500円
 元祖と極上は軍鶏を使っている。元祖と極上の違いは?食券を売っていたおばちゃんは「生卵が乗っているのが極上」というので、それくらいなら、と元祖を注文した。後でホームページを見ると極上は「当主もしくは料理長のみが、お作りする最高級の逸品」とあった。でもおばちゃんの説明が意外に当たっているのかもしれない(笑)。
 まず、スープとお茶が出てくる。
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 お手ふきに玉ひでの親子丼の説明があった。
 親子丼は、明治の半ば、簡単に食する事のできる 、時代に即した食物として、玉ひで五代目の妻女山田とくの創案になるものであります。
 その頃、盛り切りの丼は汁かけめしとして軽んじられており、 そのためお出前としてのみ売出されたものです。ことに当時、繁忙を極めた兜町、米屋町旧魚河岸(日本橋)の人々の時好に投じたものとして、 大層御贔屓をいただいておりました。
 吟味したしゃも とたまごに関東のすぐれた醤油の風味と上品なみりんの芳香を生かして香りのある具を入れない江戸前の味わいこそが親子丼の身上です。
 昔に変わらぬ美味なる風合いを承けつぐ玉ひで創始の親子丼をご賞味下さい。

 説明を読み終わるころに親子丼が出てきた。
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 器がしゃれている。
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 親子丼はあまり食べることがなかった。丼物で一番食べるのがカツ丼。二番目が天丼。この二つに比べると親子丼は地味な印象があった。
 でもこの親子丼はうまかった。卵が本当においしい。一級の鶏肉と卵を使うとこんなにおいしくなるのだろう。
 この1300円は安い、と思った。30分待つ価値もある。
 店を出ると列がなかった。遅く来ればいいのかと思い、ふと案内板をみると1時までに並んだお客だけがランチを
食べられると説明があった。
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 営業時間はランチ(月~土)が11:30~13:00、夜の部は月~金が17:00~22:00、土曜日が16:00~21:00。
 日・祝日定休。
 親子丼を発案したのは明治時代だが、この店の創業。(御鷹匠仕事の店「玉鑯(てつ)」として創業)はなんと宝暦10(1760)年。250年の歴史がある。

追記2008.9.12)玉ひで夜の部に行った。長蛇の列に並ぶことも含めて”玉ひで体験”と思い、一度は並んだが、そんなにいつも時間があるわけではなく、できれば並びたくないというのが正直な気持ち。
 今度は並ばずにということで夜の部にした。二人以上でコース料理を予約しなければならないが、もちろん、親子丼もコースの中に入っている。
 テーブル席、一番安い「とり親子御膳」(とく親子丼、しぐれ煮、軍鶏スープ、軍鶏の料理、珍味2種盛り、旬野菜、香の物、水菓子)で5800円。「とく親子丼」もとてもおいしい。並べない人は夜の部狙いだろう。

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Comments

おばちゃんの卵、いいねえ。値段が高いから料理長がつくっているとはとてもおもえないしね(笑い)。よしのやとかマクドでも、バイト歴によって値段が変わるシステムを導入するとおもしろいかも。

Posted by: 賽目 | 2007.07.03 01:00 PM

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