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蕎亭大黒屋(東京・浅草、そば)

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 久しぶりの浅草。ただ、今日、行くのは、にぎやかな雷門側ではなく、浅草寺の裏手にある蕎亭大黒屋(東京都台東区浅草4-39-2、03・3874・2986)。

蕎亭大黒屋

 ご主人は「一茶庵」の創始者、片倉康雄氏の直弟子。
 浅草に着いてから電話をすると「そばが切れて打っているので、すぐにはそばは出せない」とのこと。初めはお酒なので構わないと思い、店に向かった。
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 浅草の裏通りは初めて。言問通りの北。千束通りと柳通りの間。郵便局「浅草四局」の近くに店はあった。
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 メニューは扇子。扇子に限らず、店内はとても上品なセンスでまとめられていた(駄洒落でなく(^^ゞ)。
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 冷酒は人気銘柄はほとんどある。鉄瓶で供される。粋。
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 そばやきみそ(550円)
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 やきのり(550円)。
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 そばがき(1700円)。器もいいし、練り加減もよく、とてもおいしかった。
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 せいろ(1200円)。壁にかけてある昔のメニューは田舎そばなどもあったが、今はせいろのみ。
 せいろが出たところでご主人も登場。茨城県産の十割そばだという。
 薬味は葱と大根おろし。わさびはそばの香りを消してしまうので使わないそうだ。
 「僕は葱も入れません」と言うと、「そうそう。葱はそば湯を入れた時に入れればいい」と教えてくれた。
 そばの太さはこのくらいが好き。おいしいそばだった。
 年配のご主人と女将さんの二人で切り盛りしている。そのため、メニューによっては時間がかかる。
 でも女将さんはいつも早足だし、「遅くて申し訳ありませんね」と恐縮することしきり。一生懸命やっている。
 ゆっくり浅草の夜を楽しめる、心と時間に余裕のある人だけが訪ねるべき店だろう。
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 絶品の緑茶を飲めば、この店のもてなしの気持ちが確かなのが分かる。
 営業時間は正午から午後2時まで、午後5時から10時まで。
 日曜、月曜定休。

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