« 日高カントリー倶楽部 | Main | 伊香保カントリークラブで撃沈 »

ヤマダ電機、JR高崎駅東口に新本社と「LABI1高崎」

 7月1日、ヤマダ電機の新本社が前橋からJR高崎駅東口に移った。11日には併設する「LABI1(ラビワン)高崎」(高崎市栄町1-1、027・345・8811)も開業した。
 16日に仕事で群馬県に行ったとき、ラビワン高崎に立ち寄った。
080716yamadadenki01
 店頭にあったチラシによると、「約6000坪の超大型店!」。「約1000台の大型駐車場完備」。
 B1F 書籍・ブランド品 
 1F  エアコン・冷蔵庫・洗濯機 ゴルフ関連の売り場も1F。
 2F テレビ・携帯電話・デジタルオーディオ JRの連絡通路があるので2Fが事実上の1Fという感じ。
 3F  パソコン・電子文具・デジタルカメラ
 4F GAME・おもちゃ 
 5F ラビ タカサキダイニング

 前橋の本社にはメーカー担当者らが数多く訪れていた。前橋のビジネスホテルに泊まるヤマダの取引先も多かったようだ。前橋、新前橋駅からでもヤマダの本社までは距離があったため、タクシー利用客も多かったと見られる。JR高崎駅と直結したことで、ビジネスホテル、タクシーは相当売り上げが減るのではないか。

 ただ、全国出店をすでに果たしたヤマダにとっては高崎への本社移転は本部機能強化のために必須。これが次の飛躍の第一歩になるのかもしれない。
 
 ヤマダ電機への注目度は高まっている。6月21日付週刊ダイヤモンドは「ヤマダ電機 異形の2兆円企業」と題する32ページの特集を組んだ。
 雑誌の表紙で「売上高11倍の猛成長!」としてヤマダ電機(1998年・1620億円→2008年・1兆7678億円)とコジマ(1998年・3040億円→2008年・5002億円)の売上高の伸びを比較。「売り場面積は東京ドームの31個分!髙島屋の2.5倍」と百貨店大手との比較もしている。

 しかし、雑誌の特集よりも、ヤマダの本質を捉えていて面白かったのが、最近読んだ『ヤマダ電機の品格』(講談社)だ。

Yamadadenkinohinkaku

 著者の立石泰則氏は『覇者の誤算 日米コンピュータ戦争の40年(上・下)』(日本経済新聞社)で第15回講談社ノンフィクション賞を受賞。このほか、『復讐する神話/松下幸之助の昭和史』『漂流する経営/堤清二とセゾングループ』などの名著がある。大好きなノンフィクション作家だ。
 『ヤマダ電機の品格』では、山田昇社長がなぜ2兆円企業まで発展したか、その秘密を解き明かしている。しかし、2兆円企業になった今、ヘルパー問題などで公取委のターゲットにされるヤマダ電機には「品格」が必要と言う。
 後半の課題の部分の記述は、山田社長が読めば怒り出すのかもしれないが、決して怒ってはいけない。気鋭のジャーナリストだけにヤマダの弱点を突いていると思った。

 その思いを強くしたのはラビワン高崎を見たときだ。立石氏は「しかし社長の山田の意気込みとは裏腹に、いまなおラビワンは価格以外には『ヤマダらしい』特徴を出せずにいる」と書いているが、なるほどと思った。

 私の家の近く、地下鉄平和台駅前にはダイクマを業態転換したヤマダ電機の店があるが、ラビワンの非家電売り場は、ダイクマを大きくしたもの、という感じだった。
 ヤマダはディスカウントストアのダイクマを傘下に収め、非家電部門のノウハウを学んだと思われるが、ダイクマのノウハウでは都市型店舗作りは無理ではないか。ラビワン高崎B1Fのブランド売り場は「ブランド」という高級感イメージとは逆の、ブランド品を安く売るディスカウントストアイメージが強かった。
 お酒の売り場をビックカメラ有楽町店と比較すると、ラビワン高崎の物足りなさは明らかだ。
 ビックカメラ有楽町店の酒売り場は百貨店の酒売り場以上だ。「水芭蕉」まで置いている百貨店はなかなかない。ラビワン高崎の酒売り場は冷蔵ケースも少なく、専門性に欠ける。
 書籍売り場も見たが、郊外型店の品揃え。ビジネスマンにもターゲットを広げ、もっとビジネス書を充実させてもいいのではないか。
 土産物売り場も、高崎ブランドのうどん、ソースなどは置いてあったが、とても満足できるものではなかった。
 ヤマダは近くのダイクマを買収した後、売り場全てを家電店にした。日曜大工用品などが安く買える店が周辺になくダイクマに頼っていた平和台駅周辺の客は「ダイクマがなくなって不便になった」と不満を漏らしていたが、しばらくしてニューダイクマが復活。ヤマダは顧客ニーズを感じ取って臨機応変に店を変えられると思った。
 だから、ラビワン高崎も反対側の高崎髙島屋が恐れるような店になってほしい。都市型店舗と言うのは百貨店の品格が必要なのだ。
 080716yamadadenki02
 新幹線の駅からも良く見えるヤマダ電機本社とラビワン。

|

« 日高カントリー倶楽部 | Main | 伊香保カントリークラブで撃沈 »

Comments

日本に行ったとき、池袋にある店をのぞいてみました。ビックカメラの横に店を出すなど、非常にアグレッシブ。でも、それだけ、という印象があった。考えてみたら、ヤマダ電機で買い物をしたことがぼくにはない。

Posted by: さいのめ | 2008.07.18 11:14 PM

非常にアグレッシブというのが一番の特長と僕も思う。
一番になった後の振る舞いが難しいんだよね。

Posted by: フーテンの中 | 2008.07.19 10:18 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference ヤマダ電機、JR高崎駅東口に新本社と「LABI1高崎」:

« 日高カントリー倶楽部 | Main | 伊香保カントリークラブで撃沈 »