ホクホク北海道)登別温泉・第一滝本館、滝本イン
ついに登別温泉に来た!
「登別温泉」。この名は子供の頃から頭に刷りこまれていた。
ザ・ドリフターズの人気番組『8時だョ!全員集合』(1969年 - 1985年、TBS系) で毎回流れる「いい湯だな」(ビバノン・ロック)。その1番に出てくるのが、登別温泉だった。
ババンバ、バンバンバン
(ア、ビバノンノン)
ババンバ、バンバンバン
(ア、ビバビバビバ)
ババンバ、バンバンバン
(ア、ビバノンノン)
ババンバ、バンバンバン
(ハーア、ビバノンノン)
いい湯だな(ア、ハハン)
いい湯だな(ア、ハハン)
湯気が天井から ポタリと背中に
つめてぇな(ア、ハハン)
つめてぇな(ア、ハハン)
ここは北国、登別の湯
2番が「ここは上州 草津の湯」。なぜかこの二つしか記憶にない。
登別は草津の上を行く温泉天国なのだ!
泊まるのは滝本イン(登別市登別温泉町76、0143・84・2205)。
滝本インにしたのには理由がある。
北海道は観光名所が多いのだろう。草津温泉などの記述と比べるとものすごく登別温泉の記述はものすごく少ない。普通のガイドブックでは登別温泉のことがほんの少ししか分からない。
役になったのは「日本の温泉シリーズ ぶらり湯のまち 北海道」(山と渓谷社、1500円)。
それによると、第一滝本館(0143・84・3322)は「登別温泉の生みの親とされる滝本金蔵が創業者。自慢は温泉天国大浴場で、1500坪の広さに大小計35のバラエティー豊かな浴槽が並ぶ。7種類もの泉質が楽しめるので、居ながらにして湯めぐり可」。
これはいい!と思った。
ところが、一人でこうした旅館に泊まろうとしても泊めてくれないことが多く、泊まれても高い。
そこでネットで検索してみると、ガイドブックにはまったく紹介されていない滝本インが見つかった。ここは第一滝本館の系列で、宿泊客は第一滝本館の大浴場も自由に何度でも利用できるのだ。
それに、旅館で夕食をとるよりも、街で食事したいと思った。滝本インはそれもOK。バイキング形式の朝食付きで1泊をインターネット予約した。料金は1万650円。
(左が滝本イン、右が第一滝本館)
チェックインまでは時間があるので滝本インに荷物を預け、さっそく第一滝本館の大浴場に行った。
日帰り入浴もできるが、入浴料は2000円(受付時間は9~17時)。何度も入りたいので、滝本インに泊まって良かった。
本当に広い!まさに登別温泉の横綱だ。
この旅館だけで1日の温泉の湧出量200万ℓ。
登別温泉には11の泉質があるというが、この旅館では以下の7つが楽しめる(第一滝本館ホームページより)。
①癒しの湯
ナトリウム・カルシウムー塩化物泉(中性低張性高温泉)
22号泉 旧泉質名/食塩泉
刺激の少ない、柔らかなお湯で、高齢の方や病後のリハビリに最適です。
入浴後は肌が滑らかになります。
適応症は、リウマチ性疾患、運動器障害、発育不全、更年期障害など。
②きずの湯
酸性ー含硫黄(ナトリウム)塩化物・硫酸塩泉
1号甲泉 旧泉質名/芭硝泉
チェコのカルルスバードが有名な無色透明の温泉で、
古くから「きずの湯」「中風の湯」として浴用され、
高血圧症や動脈硬化症、外傷、慢性皮膚病に効果的です。
飲用すると、慢性の便秘にバツグンの効き目。
刺激が穏やかなので、高齢・虚弱体質の方の入浴や病後の機能回復に適しています。
③熱の湯
ナトリウム・カルシウムー塩化物泉(弱アルカリ性低張性高温泉)
20号泉 旧泉質名/食塩泉
湯の成分が皮膚の表面を覆い、毛穴をふさぎ血行を良くするので、湯冷めしにくいのが特徴です。
「熱の湯」「温まりの湯」と呼ばれることもあります。
保温効果が高いので、リウマチ性疾患や神経痛、冷え性などに良いといわれています。
④万病の湯
酸性ー含硫黄・鉄(II)ー硫酸塩泉
14号泉 旧泉質名/酸性緑ばん泉
登別の湯を代表する泉質の一つ。酸性が非常に強いので、水虫や雑菌による皮膚病に効果が高い。
造血作用を高める働きもあり、又、血管を拡張し血流を改善します。
リウマチ性疾患、更年期障害にも良いといわれています。
ただし、刺激の強いお湯なので皮膚の弱い人は、上がり湯が必要です。
⑤鬼の湯
ナトリウム・カルシウムー塩化物泉(中性低張性高温泉)
19号泉 旧泉質名/食塩泉
慢性消化器病、慢性皮膚病、慢性婦人病、疲労回復、健康増進、
冷え症、切り傷、火傷などに効果があります。
⑥美人の湯
ナトリウム・カルシウム・マグネシウムー塩化物・炭酸水素塩泉
7号泉 旧泉質名/重曹泉
肌への刺激が少ないアルカリ性の温泉です。
入浴すると汚れた皮脂がとれ、お肌がツルツルになります。
切り傷や火傷、慢性皮膚病の他、神経痛、貧血症にも効果的です。
また、抗炎症作用や抗アレルギー作用があるのでアトピーやじんましんにも効果的です。
⑦美肌の湯
酸性ー含硫黄(ナトリウム)硫酸塩泉
1号乙泉 旧泉質名/酸性硫化水素泉
登別の湯を代表する硫黄泉の一種。
温泉情緒を感じさせる独自の匂いは、硫化水素によるものです。
末梢毛細血管を拡張し、血流を改善。肌をなめらかにします。
動脈硬化症、高血圧症、慢性皮膚病、慢性婦人病、切り傷などに良いとされています。
すべて掛け流しの源泉の湯。
群馬の温泉地が束になってかかってようやく対抗できそうな豊富な温泉を持つ旅館だ。
追記)夜、改めて第一滝本館を訪れ、いろいろな温泉を体験した。すごい。登別では他の旅館に泊まっても、必ずこのお風呂に入りに来たほうがいい。
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