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『HERO』 (テレビドラマ)

 きのう、今日と、一挙に再放送された木村拓哉主演のドラマ、『HERO』(フジテレビ)を全部見てしまった。
 感動!
 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』によると「フジテレビ系列月9枠で、2001年1月8日~3月19日に放送された連続テレビドラマ」とのことなので、8年の時間差で感動しているわけだ(笑)。
 2008年5月12日から7月14日まで放送された、同じく木村拓哉主演の『CHANGE』(チェンジ)はリーダー(首相)に扮した木村拓哉がヒーローに見えたが、元祖ヒーローはこのドラマだったのだ。
 検察というと、本来は社会正義を実現する組織なのに、国家権力の象徴として捉えられ、ともすれば弁護士=正義の味方、検察=国家権力そのもの、といった図式で語られ、そんなイメージが植えつけられていた(事実、そういう部分も大きいとは思う)。しかし、本来の検察は木村扮する久利生公平が言うように、被害者の味方であり、一方で警察の不十分な捜査で被疑者とされた人間を救う機能を持つ組織なのだ。だから、久利生公平は時間がある限り、徹底的に真実を掘り起こそうとする。警察の捜査資料をなぞっていれば、とりあえず仕事になるのだから、そこまでしなくても、という検察の雰囲気がドラマの全体を覆っているが、最後の砦として検察が機能するのはとても大切ということがよく分かった。久利生公平のような検察官が一人でもいるといいのだが。
 今回の一挙放映は2007年9月8日に公開された映画版の『HERO』が今日9時から放送されるのに合わせてのこと(映画とドラマをつなぐため、2006年7月3日に特別編を放送。これも今日、再放送があった)だが、こういった名作はお金を払っても見たいと思った。過去の番組、見逃し番組を放送するNHKオンデマンドが昨年スタートしたが、民放も過去番組のオンデマンド放送を本格的に始めてもらいたいものだ。
 
 『ウィキペディア』によると、主役の木村拓哉演じる型破りな検事が真実を追う姿は、多くの人々の共感を呼び、視聴率が全話30%超(関東地区)を記録した。これは当時の大ヒットドラマとされた。フジテレビ連続ドラマ平均視聴率第1位、最高視聴率第2位。民放ドラマ平均視聴率第2位の記録を有する(2009年1月現在)。

追記)映画版HEROは、2006年に放送された特別編の後のストーリーを引き継いでいる。10回のドラマのエッセンスを映画にしたような感じで、映画版ならではの斬新さはなかった。松本幸四郎、イ・ビョンホン、タモリなど、出演者で味を出した感じか。唯一展開があったのは久利生公平(木村拓哉)と雨宮舞子(松たか子)の関係が進展したこと。二人の微妙な関係がHEROの一要素だっただけに、これでHEROは完結、ということなのかもしれない。

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