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シングルに学ぶゴルフ練習法(1)

 今年のゴルフは家の近くのゴルフ練習場、ファーストゴルフ(03・3559・3885)の早朝打ち放題でスタートした。
 土日の朝7時から9時まで先着12人が2200円で、練習ゲージで好きなだけ打てる。Golfrenshu090110
 入ったのは一番手前、60番ゲージ。目の前にグリーンがあり、アプローチの練習もしやすい。
 しかし、今日はいろいろな番手のクラブでスイングの基本を固める練習をした。
 打ち放題は1つのカゴにボールが45個。
 まずSW(サンドウェッジ)、次にPW(ピッチングウェッジ)、続いて8番アイアン、6番アイアンを1カゴずつ打った。
 8時までコーヒーの無料サービスがあったので、ここでコーヒーを飲んで一休み。
 その後、4番アイアン、5番ウッド、ドライバーを1カゴずつ練習した。
 最後にコースを想定してクラブを替えて次々打った。パー4のところでドライバーがうまく打てれば、2打目は8番アイアン、うまく打てなければ5番ウッド・・・のように結果によってクラブを選びアプローチショットまで打って終わり。パットは平均2パットとして9ホールで18パット。37打で済めば、当面の目標、ハーフ45を達成できる。
 これでちょうど2時間。充実した練習だった。

 こうした練習方法を教えてくれたのが『達人シングルが語るゴルフ上達の奥義』(山口信吾著、日経ビジネス人文庫)。
 この本は年齢と同じかそれ以下のスコアを達成した「エージシューター」やクラブのチャンピオンの奥義を紹介している。
 一番大切なのはやはり練習。
 漫然と練習するのではだめだ。
 チャールズ・チャップリンの名作『モダンタイムス』でチャップリン扮する工場労働者は、ベルトコンベアの前でねじを締める単純作業を長時間続けるうちに、ベルトコンベアの前を離れてもねじを締める動きが止まらなくなる。
 そのくらい体にスイングの基本をしみ込ませる練習だ(172ページ参照)。

 昨年の自分を振り返ると、練習場へはほどんど行かなかった。ゴルフ場でミスショットを繰り返すとレッスンプロにフォームを診てもらうために練習場に行くが、フォームを固めたり、何も考えなくてもきちんと打てるようにするために練習場に通ったことはこれまでなかった。レッスンプロに教わった後、ボールを打って、そこそこ教えられた通りに打てるようになると、その日限りで練習を終えていたから、技術が実は身についていない。
 
 コースでは1球しか打てない。そこでナイスショットをするためには「無意識に体が動くようになるまで反復練習を続ける」ことが必要なのだ。

 スイングの際に気をつけなければならないのは「膝を締める」「肩を水平に振る」「ゆっくり振る」(21ページ)。
 膝が左右に動いて右肩も下がるというのがしばしば指摘された私のフォームの欠点。
 「ゆっくり振る」というのは、誤解しやすい表現かもしれない。
 手を抜いたり、手加減して打つという意味ではない。
 「練習では目一杯振る」「コンパクトなトップから、フォローを大きくとってヘッドを加速し続ける」(38ページ)ことが一方で必要なのだ。
 SWでもびしっと打つ。「円弧の大きさが違うだけでアプローチとフルスイングの基本は同じ」なのだ(84ページ)。

 無駄な力を入れずにしっかり振り切ってフィニッシュの姿勢を保つことが必要なのだ。「ゆっくり=無駄な力をいれずにリラックスして」ということかもしれない。

 SW(サンドウェッジ)、PW(ピッチングウェッジ)よりも8番アイアン、6番アイアンの方が、無駄な力が入るとミスが大きくなる。4番アイアン、5番ウッド、ドライバーなどは疲れてきてから打ってちょうど良かった。長距離を打つ番手ほど無駄な力を入れるとミスしやすくなることを実感した。

 これまでSW~7番アイアンくらいまでの世界とウッドの世界は別物だった。しかし、今日、SWの延長で4番アイアン、5番ウッドを打ち、その延長でドライバーを打ったことで、SWからウッドまでがつながった。
 
 よく、3番アイアンは打てない、という人がいるが、3番アイアンが打てないということはドライバーはもっと打てないのだと思う。
 スコアを向上したいのならば、苦手な番手を作らず、あらゆる番手でスイングできるようにする必要がある(体力が衰えてきた場合は3番アイアンや4番アイアンをウッドに替えるということは現実的だが)。

 この本では目をつぶって球を打つ達人も出てくる。目をつぶれば目の前に崖があっても、池があっても、バンカーがあっても、気にならない。そのようなものは、ゴルファーに精神的重圧を与えるための仕掛けであって、気にしないで打てばいいのだ。

 グリップを間違いないようにして、方向性を決めたら、後は無心で打つ。

 無心で打つための練習として、実戦シミュレーションが役に立つ。
 その際に注意しなければならないのは
(1)次々とボールを打つのは禁物。
 次のショットをすぐに打つと体がスイングの動きを覚えているので簡単に良い球が打てる。実戦と同じように、ショットとショットの間は、すこし時間を空ける。
(2)一打ごとにプレショット・ルーティン(ボールを打つ前の動作)をする。
(3)ミスをしても決して打ち直さない。
 一発必中の感覚を普段の練習で身につける。同じ目標に向かって続けて打つのは実戦には役立たない。

 こうすると、練習も楽しい。

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