トンボロ(東京・神楽坂、喫茶店)
神楽坂で店を開いて10年ほど、というが、すっかり地元になじんでいる喫茶店がトンボロ(新宿区神楽坂6-16、03・3267・4538)。
カウンターの一番右側に陣取って、長々と本を読んでいたら、地元の奥様たちが次々訪れる。
愛犬を連れている人も多く、愛犬の散歩の途中に立ち寄る店になっているようだ。
今日はAブレンド(香りと酸味、500円)を飲んだ。
とてもおいしい。
トンボロ?どんな意味なんですか?
ご主人に聞くと「モン・サン=ミシェルってご存知ですか?」
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』によると、モン・サン=ミシェル(Mont Saint-Michel)とはフランス西海岸、サン・マロ湾上に浮かぶ小島に築かれた修道院である。(中略)ノルマンディー地方南部・ブルターニュとの境に近いサン・マロ湾はヨーロッパでも潮の干満の差が最も激しい所として知られる。潮の満ち引きの差は15メートル以上ある。このため、湾の南東部に位置する修道院が築かれた岩でできた小島はかつては満ち潮の時には海に浮かび、引き潮の時には自然に現れる陸橋で陸と繋がっていた。島の入口には潮の干満時刻を示した表示があり、満潮時には浜に降りないようにと記されている。最も大きい潮が押し寄せるのは満月と新月の28-36時間後といわれており、引き潮により沖合い18kmまで引いた潮が、猛烈な速度で押し寄せる。このためかつては多くの巡礼者が潮に飲まれて命を落としたといい、「モン・サン=ミシェルに行くなら、遺書を置いて行け」という言い伝えがあった。1877年に対岸との間に地続きの道路が作られ、潮の干満に関係なく島へと渡れるようになった。しかし、これによって潮流をせき止めることとなり、100年間で2mもの砂が堆積してしまった。急速な陸地化が島の周囲で進行しており、島の間際まで潮がくることは滅多になくなりつつある。かつての姿を取り戻すべく2009年には地続きの道路が取り壊され、2010年には代替となる新たな橋がかけられることが計画されている。
なるほど。
店ではウィキペディアを引く暇がないので、「はい・・・」と曖昧な返事。
ご主人の説明によると、普段は海によって隔てられている陸地と島が、干潮時に干上がった海底で繋がる現象がトンボロらしい。
なるほど(ここで納得してしまい、なぜこの店がトンボロなのかは聞かなかった)。
人と人のつながりを表しているのかもしれない。
このほかのメニューは
・coffee
Bブレンド(こくと苦味、500円)=追記)気になって翌日も来て飲んだ。酸味か苦味か、という選択はなかなか良い。
マンデリン(550円)
キリマンジャロ(550円)
ペルーチャンチョマイヨ(600円)
ブラジルブルボンサントス(650円)
アイスコーヒー(600円)
カフェオレ(600円=hot、650円=ice)
・tea
ダージリンティー(ポットサービス、650円)
ロイアルミルクティー(650円=hot、700円=ice)
ブランデーティー(700円)
アイスティー(650円)
ココア(650円=hot、700円=ice)
ミルク(550円)
・juice
アップルジュース(550円)
トマトジュース(550円)
ゆずジュース(650円)
トースト(サラダ付、500円)
サンドウイッチ(900円)
チーズケーキ(500円)
モーニングセット(AM11:30まで)
AまたはBブレンドとトースト(900円)
クロックムッシュ(500円)
こだわりを感じるメニューだ。
営業時間は10:00~18:00、休みは店に問い合わせを。
追記2010.1.19)はじめて、モーニングセットを頼んだ。
厚いベーコンにスモークチーズ。こだわりが感じられる、大変おいしいモーニングセットだった。
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