楽しいドライバーの練習で気分すっきり
太平洋クラブ相模コースでのコンペでブービーメーカーとなり、ゴルフクラブを見るのも嫌になっていたが、ほぼ1ヵ月ぶりにゴルフ練習場に行った。
「書斎のゴルフ」(日本経済新聞社)VOL.2の石川遼のゴルフについて書いた記事に影響されたのだ。
ドライバーにこだわる石川遼。
「インストラクターや評論家などから『ドライバーをマン振りせずにフェアウェイキープを目指したほうがいい』『フェアウェイが狭いホールではドライバーを使わない選択もある』と言われた、しかし、石川はそんな声に耳を貸さず、ドライバーショットを振り切ることにこだわり続けた」。
そうだよ、ゴルフはドライバーだよ。誰がなんと言おうと――。
「書斎のゴルフ」で連載も持っている久富章嗣さんに昨年2月にラウンドレッスンを受けた。ミドルホールでツーオンを狙うのは72で回る人の青写真。90を切れない人は初めからボギーで構わないというゴルフをすべきだ、と教わった。72のゴルフを目指すことによって緊張して失敗してスコアを悪くするより、初めから90を狙い、リラックスして打つと、間違えてツーオンしてしまったりするという。
技術的には何でもフルスイングすればいいわけではないということを教わった。これはその後も役に立っているが、「初めからボギーでいい」と考えるゴルフは自分には向いていない。その後1年ゴルフをして、そう悟った。
グリーンの手前のバンカー。崖越え、池越えのティーショット。逃げようとしても逃げられない状況がゴルフにはいくらでもある。最後は戦わなければ勝てないのだ。安全策ばかりを考えていることが、果たしてゴルフなのだろうか。
障害があれば積極的に挑んで、乗り越えればいいのだ。
ゴルフはチャレンジだ。
自分は何を守っているのだろう。守らなければならないものなど一つもない。
ドライバーも失敗するからといって、5番アイアンに替えてみたりしたが、間違いだったと思う。
ドライバーは当たれば結構飛ぶ。長所を殺してどうするのだ。
野球がホームランが一番楽しいのと同じように、ゴルフはドライバーで遠く飛ばすのが一番楽しい。
一番楽しいことをすればいいじゃないか。
プロのように遠くに飛ばし、プロのようにどんとグリーンに乗せる。目指すのは自由。
せせこましいゴルフ(考えるゴルフ、守るゴルフ)は向いていない。そんなふうに育っていない。
こう考えたら気持ちがすっきりした。呪縛から逃れたようだ。
練習場に久しぶりに行ったら盛況ですでに打ち放題は12のブースの数だけ人が並んでいた。
ちょうど良い。今日はドライバーだけを打とう。
3カゴ。1回1回ティーにボールをセットして、打ち損じたら素振りをした。
バックスイングでクラブを立てた状態から、さらに捻転しようとして、オーバースイングになることが多いので、クラブを立てた状態からそのまま腰だけを回転させるようにした。スイングは大きな弧を描くように、どちらかというと外にクラブを放り投げるように振る。これで、結構良い当たりが出た。
ドライバー以外はまったく持たなかった。
もちろん、SWの練習は役に立っていると思うが、やはり練習でもすっきりしなければ。
すっきりした。
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