映画「阿弥陀堂だより」ロケ地をめぐる・その2北竜湖~小菅神社
「阿弥陀堂だより」では北竜湖が映し出されていたかどうかは定かではない(水辺の場面はあるが、川なのか湖なのか・・・)が、小菅神社の参道や里社は舞台になっていた。
北竜湖から小菅山にある小菅神社奥社まで歩き、里社まで下りてきた。
北竜湖は美しい湖だった。向こう岸がややけぶってみえる。
東山魁夷の絵の世界のようだった。
一面菜の花畑。
湖から小菅神社奥社へ向かう。
山道を歩き、8:36に杉並木の参道の途中に出てきた。映画にも出てきた神々しい風景。
参道までの間には様々な石や岩があって飽きない。
鐙石(あぶみいし)。「神馬のあぶみ跡が残るという」。
隠石(かくれいし)。「川中島合戦の時、武田軍に追われた上杉謙信が隠れたという」。
御座石。「弘法大師が座ったという、小さな穴は弘法大師の錫杖の跡と伝えられる」。
船石。「波に漂う船の形だという」。
愛染岩。「愛染明王を祀る祠がある」。
蝦蟇石。「形が蝦蟇蛙に似ている」。
「不動岩」との案内があったが周辺に岩はなし。向こう側に見える岩壁を指すようだ。説明には、「弘法大師が筆を投げたという、不動岩には不動明王の石像がある」とあった。
山の上に立派な奥社があった。9:30に到着。
小菅の里散策ガイド(小菅むらづくり委員会)の説明。「来由記によると白鳳8(680)年修験道の祖・役小角の創建となっている。小菅山(1047メートル)山頂近くの標高900メートル付近にあり、岩壁を背にした懸造りの入母屋。本殿と附属宮殿は室町時代中期のものであり、重要文化財に指定されている。上杉謙信が川中島出兵の折、必勝祈願の願文を捧げており、新潟県にも崇拝者が多い」。
記帳のためのノートが置いてある。
中は真っ暗だったがフラッシュをたいて撮影。
参道の入り口まで下りる。
10:36。良く歩いた。
小菅のイトザクラ。飯山市指定天然記念物(平成9年1月20日指定)。説明書きによると「昔はバラ科のサクラ亜属サクラ節のもので枝がたれているものを「シダレザクラ」と総していましたが、今はそのうちのエドヒガン(ウバヒガン、アズマヒカセン)の枝の垂れるものをイトザクラとしています。このイトザクラはしないで最も太く、胸高周囲4.2メートル、樹高15.9メートルあります。この母種のエドヒガンは長寿で知られ、「神代桜」などと呼ばれているものは、ほとんどこの種です。老樹ですから大切にしましょう。 飯山市教育委員会 小菅区」とのことだ。
里宮。小菅の里散策ガイドによると、「万治3(1660)年、飯山城主、松平忠倶が改修したという記録がある。里社本殿のほか神楽殿、神馬殿、神輿殿、神饌所などがある。神楽殿は寛保3(1743)年再建であり、神輿殿は、大正10(1921)年、神饌所と神馬殿は大正12(1923)年のそれぞれ建立である。なお神輿は、宝暦6(1756)年に再造されたものである」。
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