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富士登山その2(八合目~頂上~五合目)

 元祖室に着いた後、天候はさらに悪化。雨が降り、強い風が吹き荒れた。
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 午前1時ごろ声がするので外に出てみると、雨は降っているものの、風は弱まっており、頂上でご来光を拝みたいという登山者の列ができていた。
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 しかし、日の出近くの時間になっても雨はやまず、元祖室でもご来光は拝めなかった(午前4時37分)。
 風雨が強いため、この時点では頂上まではいけない感じだった(山頂に行った人はご来光は見られず、ずぶ濡れになってすぐに下山したという)。
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 元祖室の従業員は「今年一番の悪天候」と話していた。もう頂上行きは無理かと思いながら、朝8時のチェックアウト近くまでゆっくりしていた。すると、7時半ごろ、雨がやんだ。頂上に行くことにした。うれしかった。
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 7時40分スタート。下山のつもりでいたので登りがきつかった。
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 視界が良くなった。
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 7時55分富士屋ホテル着。標高3400m。3250mで今回は終わりと思っていたので、素直にうれしい。
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 8時15分、八合五勺の御来光館に到着。
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 さらに高い所に来たという実感。
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 飛行機に乗った時に見るような雲海。
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 鳥居が見えてきた。九合目も近い。
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 8時41分九合目到着。山小屋はない。
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 あと一合、と思うと胸が弾む。
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 くらげのような雲がぽっかり。
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 頂上が見えてきた。
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 もう少しだ。
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 振り返ると雲がさらに下の方に。
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 狛犬が出迎えてくれた。薄日も差してきた。日食も見られるかもしれない。
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 9時13分頂上に到着。
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 最も高い剣ヶ峰(3775.6m)まではさらに1時間ほど歩かなければならないという。行けるものなら行ってみようとすぐに歩き始めた。ちなみに富士山の火口をぐるりと回るのを「御鉢巡り」という。この日は残雪があり、巡ることはできず、剣ヶ峰までの往復しかできなかった。
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 ちょっと上に行っただけなのにものすごい強風。霧に包まれていた火口が一瞬はっきり見えた。
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 さらに進むが、さすが邪魔ものが周りにない富士山。その強風はかつて体験したことのないものだった。ストックさえも飛ばされそうで、ストックをリュックに固定して歩いた。
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 さらに進むと真っ白で何も見えない。強風の中、世界平和を祈る碑を見つける。これ以上進むのは危険な感じがした。
 今回はこれで我慢。
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 記念撮影。風は写らないが、風圧がすごい。
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 山小屋の山口屋まで戻った。うどんを食べて冷え切った体を温めた。真冬のような寒さだ。
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 空を見上げると日食が始まっていた。雲に太陽が隠れる時も多く、その時にシャッターを押した。なんとか日食っぽくみえるショットを掲載する。写真は10時42分撮影。
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 11時15分撮影。太陽が明るすぎるので明度を落としている。
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 頂上にも来たし、日食も見られた。大満足。11時41分下山開始。
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 下山道はブルドーザー道。靴と足首を覆うスパッツをつけていたので靴に小石は入らなかったが、砂利の道の下りは靴が沈み込むし、滑るので大変だった。
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 途中、吉田口・富士スバルライン五合目方面と須走口五合目の分岐(下江戸屋分岐)がある。
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 単調な下り。二つのストックをうまく使ってスキーのウェーデルンのように靴のエッジをきかせて降りた。
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 7合目あたりで落石防止のシェルターが続く。
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 ようやく緑が増えてきた。馬が待っている。料金は1万2000円だが、脚はガタガタ。乗ってしまう人も多いのかもしれない。
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 14時13分、登山口に戻った。2時間半で下山した。
 無事戻れて良かった。
 富士山はごみの山だとか、石だらけの殺風景な山だとか言われるが、ごみはなかったし、富士山でなければ体験できない景色を満喫できた。
 標高が高いので草も生えないし、夏なのに八合目は秋、頂上は冬の気候になる。さらに上に行くと信じられないくらいの強風。天候の変化も激しい。この厳しさが、遠くから見る優しさと対照的なのもよかった。
 山歩きの経験はわずかだが、富士山はやはり、山の中の山、だと思った。

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Comments

はじめて富士山に登ったのは小学生のときだった。母親が馬に乗ったのをよく覚えています。1合目から5合目の登山にチャレンジしたいです。

Posted by: さいのめ | 2009.07.25 11:26 PM

一合目から五合目の登山、樹海に迷い込んで死んでしまうかも(ToT)/~~~

Posted by: フーテンの中 | 2009.07.26 05:08 PM

楽しく、そして懐かしく読ませていただきました。
富士はわたしを育ててくれた山です。毎日富士を見ながら学校に通いました。
わたしが初めて富士山に登ったのは高校1年の時です。高校も地元でしたので半ば富士に登るのが必須授業みたいなものでしたね。
あの時の感動を思い起こさせて下さって感謝の至りです。
蛇足ですが、わたしの親父は、家から歩いて頂上まで何回も行ったそうです。

Posted by: タケエル | 2009.07.28 10:28 PM

そうだったんですか。
下山道が楽だったので、何回か登って、次回は3776mのところに立ちたいです。

Posted by: フーテンの中 | 2009.08.01 10:19 PM

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