サドヤ・農場見学ツアー①サドヤ農場見学
高校の友人に誘われて、甲州のワインメーカー、サドヤ(山梨県甲府市北口3-3-24、055・253・4114)の「農場見学ツアー」に参加した。
新宿8:00発のJR特急スーパーあずさに乗り、9:28甲府着。サドヤは駅から歩いて5分のところにあるが、場所がよく分からないので電話をすると、今日の案内役の小俣俊介さんがクルマで迎えに来てくれた。
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今回のツアーの正式名称は「2009年収穫期サドヤ農場見学ツアー」。レストランの部(特製フルコースとテイスティング、10:00~14:30、1万円)とカフェの部(おつまみとテイスティング、15:00~18:00、5000円)があり、開催日はレストランの部が9月26日、27日、10月3日、4日、カフェの部が9月26日、10月3日。
26日のレストランの部に参加した。
サドヤ醸造場。
入り口にはかつてワインを搾った道具を飾っている。
約2000坪のサドヤ醸造場。レストランやカフェもあり、もてなしの気持ちが感じられる。
本格的フレンチレストラン「パヴィヨン・ド・サドヤ」。
カフェ・ラ・ターブル。ワインのお土産も買える。
ツアーのスタートは農場見学。農場はクルマで十数分走ったところ(甲府市善光寺町2976、055・233・8956)にある。善光寺の近くだ。
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農場に着くと、間もなく農場主の今井吉之助さんが、わざわざスクーターで来てくれて、丁寧に農場について説明してくれた。
この農場は1936年(昭和11年)に開墾されたという。生食用のブドウとは異なり、ワインの原料となるブドウは粒が小さい方がいいので、やせた土地がむしろ良いということで善光寺町の山林を切り開いて農場を作った。開墾地からはおびただしい数の石を出土したが、この石を使って排水路や傾斜地の土留めの石垣を作り、排水の良い、管理しやすいブドウ園になった。
見事に積み上げられた石垣。
排水路。
10月から収穫が始まった、カベルネ・ソーヴィニヨン。試食させてもらったが、糖度が高く、とてもおいしい。
吉之助さん。
1枝に2房、3房と実がつくが、これを1房にしたり、日光が十分に当たるように枝の7割を剪定したり、いろいろ手間がかかるようだ。花は6月初めに咲き、小さな実は8月ごろに色づき始める。
熱心に話を聴いたから? すばらしいプレゼントをいただいた。
高級な生食用ブドウだ。農場の総面積の8割でサドヤのワインの原料であるカベルネソーヴィニヨン(1.4ha)とセミヨン(1.2ha)を作っているが、残り2割は生食用のブドウを作っている。
マニキュアフィンガー。酸味が強い。
レディフィンガー。貴婦人の指。
ブドウはみな皮ごと食べた。
ロザキ。皮の表面にシミが出るとうまいという。
甲斐路。粒は上についている方が甘いらしい。
ピオーネ。これは食べたことがある。居方の花の雄蕊にカンノホール・マスカットの花粉を付けて育成した品種。
ラブラスカ。狐臭があると言われるらしいが、おいしかった。
食べたことのない品種ばかり。ありがとうございました。
吉之助さんに代わって、後半は小俣さんが説明してくれた。
道の左側がカベルネソーヴィニヨンのブドウ畑、右側がセミヨンのブドウ畑。
セミヨンは9月5日から1週間で収穫。残っているのは見学用でブドウはやや傷んでいる。
遠くに善光寺も見える。
セミヨンの木は、北米を原産地とするラブラスカ種の台木にほかの品種の木を接ぎ木している。
サドヤがワイン事業に進出したのは1917年(大正6年)。当初は勝沼のブドウ園と契約してワイン醸造に乗り出し、「甲鐵天然葡萄酒」の商標のワインを醸造していた。
昭和11年からは自家農園で、フランスのワイン専用品種の栽培を開始。3年後の昭和14年に日本で初めてフランスワイン専用品種を使ったワインの醸造に成功したという。
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