映画『ATOM』(字幕版、米題:Astro Boy)
私の体はアトム40%、鉄人28号30%、円谷プロの特撮20%、水10%でできている。
そんなわけで、10日から公開されている映画『ATOM』をさっそく観に行った。
意外に上映館が少なく(銀座・有楽町にない!)、しかも吹き替え版ばかり。そこで、夜7時から字幕版を上映していた新宿ピカデリーに行って、作られたままの映画『ATOM』を観た。
Web上では「こんな顔のアトムは見たくない」といった意見もあったが、われわれの住む世界にアトムが本当にいたとしたら、こんな感じなのだろうという存在感は十分。アニメのアトムのような表情もたびたび見られ、これはアトムだ、と納得した。
もっともデビッド・バワーズ(監督・脚本)は、インタビューで、「最初ぼくたちがデザインしたアトムは、決定したものよりもっと年上で目が小さかったんだ。手塚プロダクションとのやりとりの中でデザインを調整していった。彼らのおかげで映画はよりよくなったと思うよ」と言っている。海外で作られたゴジラのような別物になる可能性はあったようだ。
ストーリーは、トビオ(映画ではトビー)がロボット兵器の実験中の事故で死んだり、ブルーコアがアトムのエネルギーだったりするところなどが原作と異なるが、現代的な設定で違和感はなかった。
むしろアトムのキャラクター、全体のテーマなどはとてもよく理解して作ってくれたと思う。
アトムの素直さ、人間ともロボットともコミュニケーションできる能力。スピードとパワーなどが十分に表現されていた。
楽しい95分だった。
アメリカ=香港映画
監督・脚本 デヴィッド・バワーズ
脚本 ティモシー・ハイド・ハリス
製作 マリアン・ガーガー
音楽 ジョン・オットマン
キャスト アトム/トビ― フレディ・ハイモア
テンマ博士 ニコラス・ケイジ
配給 角川エンタテイメント
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Comments
あたしは「天才バカボン」40%、「あしたのジョー」20%、「円谷プロの特撮」20%、「ドリフターズ」10%、酒10%というところか:)
Posted by: さいのめ | 2009.10.20 04:02 AM
酒ですね、やはり(笑)。
Posted by: フーテンの中 | 2009.10.21 04:49 PM