ワインバー アンブラ(東京・神楽坂)
四谷三丁目にあった「ワインバー エノテカノリーオ」が昨年末に閉店。ソムリエの泉俊輔さんのワインの選択や説明がすばらしく、楽しい時間を過ごした。終電の前くらいの時間でも、おいしいワインと料理が楽しめる貴重な店だったので、残念だった。
泉さんからメールが来た。
「大変ご無沙汰しております。神楽坂“カンティーナ・フィレンツェ”、四谷三丁目“ワインバー・エノテカノリーオ”、赤坂”ヴァンヴェール”でお世話になりました泉 俊輔です。この度、独立開業をする事になりましたので報告させて頂きます。場所は神楽坂、毘沙門天の裏」
ワインバー アンブラ(Wine Bar Ambra、新宿区若宮町16番地 塩谷ビル3F、03・6265・0380)を11月16日にオープンするとお知らせだ。
(^O^)/よかった!また、おいしいワインをいろいろ選んでもらえる!
さっそくオープンの日に席を予約した。
泉さんによる店の説明。
「“Ambra”(アンブラ)とはイタリア語で琥珀色の意。自然派の一部の白ワイン、ヴィンサント等のデザートワイン、樽熟成したグラッパの色合いです」「神楽坂の裏通りにありちょっと隠れ家風のお店ですが、ひとたび中に入るとボサノヴァが流れる優しい空間が現れ、お客様の疲れを癒す憩いの場となっております。そして全席禁煙の為、綺麗な空気の中でイタリアワインを楽しめます」「品揃えの約7割は自然派ワイン。これは扱いが難しいのですが、きちんとしたサービスによりその本来の味わいを堪能出来ます。ワインは約200種(3,500円~)。その中からグラスワインは日々約15種(700円~)を提供致します。グラッパは約10種(800円~)、リキュール、デザートワインも豊富に用意していますので、食後の楽しみも豊富にございます」「勿論、ワインの散歩道もこれまで通り2コース(4,900円と6,500円)の御用意となります」
ワインの散歩道とは、スプマンテ、白ワイン、赤ワイン2種類、デザートワインまたはグラッパという“ワインのフルコース”。グラス単位で泉さんが選んだいろいろなワインを飲ませてくれる。建前はフルコースなのだが、たとえば白ワインばかりでも可。グラス単位ではなかなか飲めないワインを飲ませてくれる貴重な店なのだ。
「無農薬野菜、添加物を使わない食材で自家製に拘り、ワインとマッチしたものをリーズナブルな価格(500円~)でお出しします。前菜からメインまでありますので、様々なシチュエーションでの御利用が可能です。勿論、食後の軽いおつまみや、豊富な種類のチーズもワインと合わせてお楽しみ頂けます」
料理は野菜も肉もおいしい。ワインは料理がおいしくないと楽しめない。バーなので品目は多くはないがワインを楽しめるだけのメニューは用意している。季節のメニューもある。
今日は初対面の方もいる会合だったので、料理の写真は省略した。ワイン、料理を合わせて一人8000円に設定してもらった。楽しい会合になった。
カウンター9席、テーブル12席。
営業時間は18:00~26:00(ラストオーダー25:00)
日曜日・祝日定休。
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「神楽坂ゆずりは」も入っている塩谷ビルの3Fにオープンした。
追記2009.11.17)料理の写真がないのは寂しいので翌日も訪ねた。
初めは白ワイン。サングイネート・ビアンコ2006(SANGUINETO BIANCO)。トスカーナ地方のトレッビアーノというブドウが原料のワイン。自然派ビオワイン。
突出しの赤ピーマンのムース、トマトソース。うまい(ToT)
具だくさん、いろどり野菜のサラダ(850円)。野菜がふんだんに食べられる。オリーブオイルとシェリービネガーのドレッシングがさっぱりしていておいしい。
赤ワイン。バルベーラ・ダスティ・スペリオーレ2002(BARBERA D'ASTI SUPERIORE)。トリノ南東にあるアスティのバルベーラというブドウを使ったワイン。これも自然派ビオワイン。
自家製ソーセージ(800円)。ナス、ブロッコリーなども添えられていてスープもおいしかった。
追記2009.11.25)今日、まず飲んだのは カンパーニャ州タブルノ地区のFALANGHINA TABURNO(ファランギーナ・タブルノ) DOC 2004。FALANGHINAというブドウを使った白ワイン。
しっかりとした果実味に適度な酸味。口当たりは柔らかい。
自家製フォカッチャ(2個、300円)。オリーブオイルと塩で。
フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州のDario Princic 2002 ribolla gialla(ダリオ・プリンチッチ リボッラ・ジャッラ)。Dario Princicは作り手の名前。 ribolla giallaはフリウリの土着品種。琥珀色の白ワイン。赤ワインのように、樽で皮ごと発酵させるため、色がついている。やや樽香がし、甘い果実の味が生きている。リッチなワイン。
鴨と下仁田葱のバルサミコマリネ(800円)。旬の下仁田葱がおいしい。
きのこのソテー。エリンギ、シメジ、マイタケ、マッシュルームにパンチェッタ、エシャロット。ワインに合う!
ワインがおいしく飲める。
LANGHE NEBBIOLO(ランゲ・ネッビオーロ)2007。ピエモンテ州LANGHEの赤ワイン。作り手はCascina Chicco(カッシーナ・キッコ)。タンニンと果実実のバランスの良い赤ワイン。
トマトサラダ(600円)。さわやか。
黒米のリゾット(1000円)。トウモロコシのような風味もある、大変美味なリゾットだった。
追記2009.12.8)今日飲んだのは白ワインのRONCO SEVERO(ロンコ セヴェッロ=作り手) 2006 TOCAI FRIULANO(トカイ フリウラーノ=ブドウ)。COLLI ORIENTALI DEL FRIULI(コッリ・オリエンターリ・デル・フリウリ)地域のワイン。
2006年産はブドウが良いといい、アルコール度数も通常より1度くらい高い14.8度。芳醇。ミネラル分が強い。
フレッシュトマトのブルスケッタ。アンチョビがおいしい。
その次はL'attesa Barbera Val Tidone(ラッテーザ・バルベーラ・ヴァルティドーネ)2000。
エミリア・ロマーニャ州の赤ワイン。DOC(Denominazione di Origine Controllata)より一つ下のランクのIGT(Indicazione Geografica Tipica)に分類されるワイン。しっかり熟成したワイン。
グリル野菜の盛り合わせ(1200円)。
ペンネのミートグラタン(1000円)。みんなおいしい。
開店したばかりなので、まだ少ないというが扱うワインは360本。
店のワインセラーには約220本を保存。
グラスで供する赤ワインの専用セラー。
いろいろ飲まなければ。
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Comments
この時期の独立開店はたいへんかと思いますが、繁盛するといいですね。僕らの業界も元気よく頑張りたいですね。
Posted by: さいのめ | 2009.11.18 03:14 PM