WSJ日本版の有料会員に
CNET Japanの今日の記事「WSJ日本版が正式にオープン--有料課金モデルで日本のメディアを刺激」を読み、ウォール・ストリート・ジャーナル・ジャパン(WSJJ)が昨日、“電子新聞”の「ウォール・ストリート・ジャーナル日本版」(WSJ日本版)を発刊したことを知った。 記事によると、WSJ日本版は、「The Wall Street Journal」(WSJ)に毎日掲載される200本ほどの記事の中から30本程度を翻訳して掲載するという。WSJ日本版の記事の購読は無料と有料があり、有料の記事にはタイトルに鍵マークが付いている。料金は1カ月で1980円、6カ月で9960円、1年で1万6560円となっている。
さっそく有料会員に登録した。
“電子新聞”なので検索やコミュニティーなどいろいろな機能があるのかと思ったが、シンプルな作りだった(記事へのコメント投稿 、その日の最新ニュースをまとめたニュースレター=平日、朝と夕方の2回=は現在準備中で、2010年1月頃にサービス開始予定とのこと)。昨日創刊なので、昨日の記事も読みたいと思った。有料会員は「過去の記事の閲覧」ができるというが、「アーカイブコーナー」のようなものはなかった。数日掲載される特集記事も多いようで、今日更新された記事がどれで、アーカイブの記事がどれなのかが、すぐにはわからなかった(記事本文には小さく掲載日時が書いてあるが、トップ画面では新旧記事が混在している)。
ブログやツイッターとの連動性は良い。記事の上のアイコンをクリックするだけで、簡単にツイッターや、はてなブックマークに記事のURLが載せられる。
Twitterならば、アイコンをクリックするだけで、投稿ボックスに
今、これを読んでいます。http://jp.wsj.com/index.php/Opinions/Opinion/node_9679
までが入力される。
はてなブックマークには、アイコンをクリックするだけでURLが表示され、「このエントリーをブックマークに追加」すると、
【オピニオン】新技術はジャーナリズムの脅威ではない=マードック氏 / オピニオン / オピニオン / ホーム - The Wall Street Journal, Japan Online Edition - WSJ.com
と表示される。簡単にブックマークができ、便利だ。
そんなに簡単にURLを表に出したら、誰にでも有料の記事が読まれてしまうではないかと思ったが、さすがに対応はしていた。WSJ日本版に登録していない人がURLをクリックするとWSJ日本版へのログイン画面が出て、記事は読めない。登録すると読める。TwitterなどでのWSJ日本版の引用が増えると、WSJ日本版の加入も増えるかもしれない。
もう一つ、役に立つのが原文(英語)のアイコン。これを押せば、原文で読める。英語の勉強もOK。
「オピニオン」は読みごたえがある。
グーグルの最高経営責任者(CEO)、エリック・シュミット氏の寄稿「グーグルはいかにして新聞に貢献できるか」は、「デジタル世代にジャーナリズムの任務を果たすために、メディアは力を合わせていかなければならない」などと新聞業界に協調しようと呼びかける内容でいまひとつだったが、「【日本版特別寄稿】鳩山政権、防衛政策の誤算」(キャロリン・レディ氏=元米国家安全保障会議不拡散戦略部長)は米国側のいらだちの理由がよく分かる論文だった。
気になるオピニオンは今後このブログでもフォローしたい。
「【オピニオン】新技術はジャーナリズムの脅威ではない=マードック氏」は正論だった。別項で取り上げたい。
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