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柴又その3 川甚(東京・柴又、川魚料理)

 『出没! アド街ック天国』の「柴又」特集4位が「川魚料理の名店」。
 アド街のホームページによると――。
 川魚料理は江戸川伝統の味。
 柴又には、創業217年の「川甚」や創業200年以上の「ゑびす家」をはじめとする、鰻や鯉の老舗料亭が点在しています。
 川甚(東京都葛飾区柴又7-19-14、03・3657・5151)に行った。午後2時半に予約を入れていた。
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 ホームページによると――。
 帝釈天の裏手、江戸川の土手ぎわにある川甚は寛政年間(江戸後期・1790年代)の創業で、明治時代までは舟でみえたお客様がそのまま座敷に上がれるほど川べりにありました。(屋号は江戸川の川と初代甚左ェ門の一字からとったものです) 川の水もきれいで建物の下の川中には当店の生け簀があり、お客様がみえると若い衆が江戸川清流産の鯉・鰻をたも網ですくい上げて料理しておりました。
 土手も今のような外灯もなく、仲居さんが白い提灯を手に河原から土手までお客様をお見送りし、その光景は大変風情があったといいます。
 その後、大正7年の河川改修で建物は土手の外に移され、昭和39年東京オリンピックの年、再度の河川改修によって現在の4階建てのビルになりました。 これも時の流れというものなのでしょう... しかし本館から眺める川面のたたずまいは多くのお客様の心を和ませてくれるでしょう。

 川甚は文人たちにも愛された。
夏目 漱石 「彼岸過迄」より 敬太郎は久し振りに晴々としたよい気分になって水だの岡だの帆かけ舟だのを見廻した。……二人は柴又の帝釈天の傍まで来て 「川甚」という家に這入って飯を食った。
大町 桂月 「東京遊行記」より 十二時に近し。午食せむとて川甚に投ず。鯉、鰻来て膳にのる。 これを肴に酒を呑む。
幸田 露伴 「付焼刃」より 汀の芦萩は未枯れ果てゝいるが堤の雑草など猶、地を飾っている。水に臨んでいる「川甚」の座敷は……。
田山 花袋 「東京の郊外」より 藍のような水に白帆がいくつとなく通っていくそこには、「川甚」という 川魚料理店がある。
谷崎 潤一郎 「羹」より 巾広い江戸川の水が帯のように悠々と流れて薄や芦や生茂った汀に川甚と記した白地の旗がぱたぱた鳴って翻っている。
尾崎 士郎 「人生劇場」より 道が二つに分れて左手の坂道が川魚料理「柳水亭」(これは後の川甚)の門へ続く曲り角まで来ると吹岡は立ちどまった。
林 芙美子 「晩菊」より 晩夏でむし暑い日の江戸川べりの川甚の薄暗い部屋の景色が浮んでくる。こっとんこっとん水揚げをしている自動ポンプの音が耳についていた。
松本 清張 「風の視線」より 車はいまだにひなびているこの土地ではちょっと珍らしいしゃれた玄関の前庭にはいった「川甚」という料亭だった。

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 新館に通された。

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 鯉洗い(945円)。
 川魚は鮮度が命。川甚では注文後に魚を生け簀からあげている。また、井戸水を泳がせ十分に泥を吐かせているので臭みがない。

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 上鰻重(2100円)。コース(4000円~1万7325円)もあったが、これで十分満足。

 営業時間は平日(月~土)が11:00am~10:00 pm(ラストオーダー 7:30pm) 、日曜・祭日が11:00am~9:00 pm(ラストオーダー 7:00pm) 。

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