歌舞伎座さよなら公演「御名残四月大歌舞伎」第三部を観た~その1 あと24日で歌舞伎座休館
今、歌舞伎座(東京都中央区銀座4-12-15、03・3541・3131)が大変な人気だ。歌舞伎の殿堂として、121年の伝統と歴史を育んできたが、この4月の興行をもって、改築のため、休館となるからだ。
「歌舞伎座さよなら公演」のチケットは入手困難と言われている。
しかし、昨日になって、今日の公演に行けなくなった友人がチケットを譲ってくれることになった。今日はIT関連のシンポジウムに行く予定だったが、迷わず歌舞伎座での観劇を選んだ。
“プラチナチケット”。
松竹のプレスリリースのよると――。
「重要無形文化財に指定され、また、ユネスコにも世界無形文化遺産として登録されている歌舞伎、その歌舞伎の殿堂である現在の歌舞伎座は、大正13年12月に竣工した躯体を基に、昭和25年の戦災被害による改修工事を経て、現在に至っております。すでに築後84年、改修後58年が経過し、建物の老朽化や劇場舞台機構の陳腐化がみられ、耐震性能や防災性能の確保、バリアフリー化への対応など諸機能の更新が急務となっております。当社は、歌舞伎というかけがえのない日本の財産を後世に伝えるために歌舞伎座を建替える必要があると判断し、株式会社歌舞伎座と共同で、劇場と賃貸オフィスビルを併設した建物を建設することと致しました」。
「今回の建替えの主眼は、歌舞伎の殿堂「歌舞伎座」の継承と考えております。そのため、劇場は従来通りに低層で構え、その独立性を重視した日本様式の外観デザインとし、銀座の街並みに融合するものを目指します。また、新たに魅力溢れる文化施設も整備し、最先端のオフィスの提供や防災支援、緑化整備等さまざまな機能向上も兼ね備えた建物に致して参ります」。
敷地面積約6790㎡ 。建物は、地下4 階、地上29 階、塔屋2 階で、延べ床面積約9万3900㎡。劇場のほか、事務所、店舗、駐車場などを設ける。
平成22年5月に着工し、平成25年春竣工の予定。三菱地所設計+隈研吾建築都市設計事務所 による共同設計。
劇場の客席数は現存(第四期)と同程度を想定 【参考:現存は1859 席 一幕見席除く】。
舞台寸法も現存(第四期)と同程度を想定 【参考:現存は間口27.5×奥行20.6×高さ6.3m】。
事業費は約180億円。
ぱらぱらと雨が降っていたが、歌舞伎座前はものすごい人だかりだった。
「御名残四月大歌舞伎」の垂れ幕。
演目は第一部が
一、御名残木挽闇爭(おなごりこびきのだんまり)
二、熊谷陣屋(くまがいじんや)
三、連獅子(れんじし)
第二部が
一、寺子屋(てらこや)
二、三人吉三巴白浪(さんにんきちさともえのしらなみ)
三、藤娘(ふじむすめ)
第三部が
一、実録先代萩(じつろくせんだいはぎ)
二、助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)
カウントダウン。休館まで、あと24日。
歌舞伎座の歌舞伎は、2007年8月に「一幕見席」で観たことがあるが、4階以外には行けず、正直言って十分には楽しめなかった。今日はどこでも行ける。(^O^)/
映画館の売店くらいの規模かと思っていたので、売店が多さに驚いた。歌舞伎はお弁当やお土産とセットで楽しむものだと、思った。
人形焼。
「めでたい焼」などもある。和菓子は豊富だ。
席が二階だったので「芝居茶屋」で――。
くず餅を買った。一等席だったけれど、あまり広くはないので、蜜をかけるようなものはやめた方がよかったが…。
幕間の食事は「吉兆」で松花堂弁当(6300円)を予約。こうなったら徹底的に豪勢に(^-^)。
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