歌舞伎座さよなら公演「御名残四月大歌舞伎」第三部を観た~その4 歌舞伎十八番の内 助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)
助六由縁江戸桜の配役は以下の通り。
花川戸助六 團十郎
三浦屋揚巻 玉三郎
通人里暁 勘三郎
福山かつぎ寿吉 三津五郎
三浦屋白玉 福 助
男伊達 山谷弥吉 権十郎
同 田甫富松 松 江
同 竹門虎蔵 男女蔵
同 砂利場石造 亀三郎
同 石浜浪七 亀 寿
傾城八重衣 松 也
同 浮橋 梅 枝
同 胡蝶 巳之助
同 愛染 新 悟
金棒引 種太郎
同 萬太郎
同 廣太郎
同 廣 松
禿たより 玉太郎
白玉付番新梅ヶ香 歌 江
奴奈良平 亀 蔵
国侍利金太 市 蔵
遣手お辰 右之助
番頭新造白菊 家 橘
朝顔仙平 歌 六
曽我満江 東 蔵
三浦屋女房お松 秀太郎
髭の意休 左團次
くわんぺら門兵衛 仁左衛門
白酒売新兵衛 菊五郎
口上 海老蔵
パンフレットによると――。
【助六由縁江戸桜】新吉原の三浦屋の格子先に、花魁の揚巻や白玉が居並ぶ中、髭の意休が揚巻を口説きます。しかし助六という間夫がいる揚巻は、意休に悪態をついて見世の中へと去ってしまいます。ここへ助六がやって来て、意休に喧嘩をしかけます。やがて意休の子分くわんぺら門兵衛が、福山かつぎ寿吉に言い掛かりをつけるので、助六は門兵衛やその弟分の朝顔仙平を懲らしめて意休を挑発しますが、意休は我慢してその場を去ります。そこへ白酒売の新兵衛が通りかかり、助六を呼び止めます。実は助六は曽我五郎の世を忍ぶ姿で、新兵衛は兄の十郎。弟の行状を心配する十郎に対して、五郎は紛失した源氏の重宝友切丸の行方を訊ねるために喧嘩を売っていることを明かすと、共に通人里暁などに喧嘩を売ります。ここへ兄弟の母の曽我満江が現れ、二人を諭します。満江と入れ替わるように再び現れた意休が、ついに抜いた刀はまさしく友切丸。五郎は揚巻の助けで意休の帰りを待ち伏せすることとするのでした。歌舞伎十八番の、華やかな舞台をお楽しみください。
歌舞伎については専門的なことは何も知らないが、絢爛豪華。江戸絵巻を観ているようだった。
歌舞伎は脚光を浴びている役者以外は「静止画」であり、「背景」になってしまうのが面白かった。
静と動の転換、心地よい間の取り方、台詞と浄瑠璃のテンポの良さ。ユーモアもふんだんにある。冗長な部分がない、削り込んだシンプルな脚本も良かった。
最も盛り上がったのが役者が花道で大見得を切るとき。役者の顔が浮かぶくらいになっていれば、さらに10倍、歌舞伎は面白いのだと思う。
歌舞伎初心者だが、人生は長い。新歌舞伎座が出来る時には、目当ての役者を観に行けるくらいになっていたい。
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