歌舞伎座さよなら公演「御名残四月大歌舞伎」第三部を観た~その2 実録先代萩(じつろくせんだいはぎ)
2階の入り口には歌舞伎役者の胸像。
2階の一等席。
花道はやや見づらいが、全体を観るのにはいい席だった。
実録先代萩の配役は以下の通り。
乳人浅岡 芝 翫
松前鉄之助 橋之助
局錦木 萬次郎
局松島 孝太郎
腰元梅香 児太郎
亀千代 千之助
千代松 宜 生
局呉竹 扇 雀
局沢田 芝 雀
片倉小十郎 幸四郎
パンフレットによると――。
【実録先代萩】 奥州伊達家では、お家乗っ取りを企む江戸家老の原田甲斐一味が、幼い藩主の亀千代の命を狙っているため、伊達の一門、伊達安芸が一味の反逆をくいとめようと闘っています。安芸の娘である乳人浅岡も父と心を合わせ、忠臣松前鉄之助とともに亀千代を日夜守護しています。ある日、御殿に籠りきりの亀千代を、局の沢田、錦木、呉竹、松島らが慰めるところ、家老片倉小十郎が、甲斐一味の連判状を持参して出府します。一味の悪事の証拠が手に入って喜ぶ浅岡に、小十郎は国元から連れてきた子をお目見得させたいと申し出ます。この子こそ、離れ離れに暮らしてきた浅岡の実子の千代松。わが子に会いたさにちぢに乱れる浅岡でしたが、主君への奉公が第一と、会わずに帰そうとします。ところが亀千代の命で召し出された千代松。浅岡はお家の危機を語り、お家安泰となった時には親子と名乗ろうと話すと、千代松もそれを受け入れるのでした。〝子別れ〟の代表的な一幕をお楽しみください。
亀千代、千代松を演ずる子供の役者の声がよく通り、かわいらしさもあって、引き付けられた。
場面の展開はほとんどないのだが、シンプルさが歌舞伎の良さなのだろう。
浄瑠璃がすばらしく、心を打たれた。
| Permalink | 0
The comments to this entry are closed.
Comments