城、宮殿、教会その1 プラハ城
海外旅行とは言え、休みなしでは疲れる。前日は雨ということもあり、M君宅で休養した。そして、普通は旅の前半で回るプラハ城を帰国前日の今日、じっくり見ることにした。
最終日はM君が付き添ってくれるので百人力だ。
まずは無料で入れる聖ヴィート大聖堂へ。ここは昼前後になるとものすごく混むので、昼前後は外したほうがいい。
『地球の歩き方』によると、「この聖堂はもともと930年に造られたロトンダ(円筒型のシンプルな教会。ロマネスク様式の典型)から始まった。やがて14世紀のカレル4世の時代に、現在見られるような堂々たる建物に改築する糀が始められた。・・・フス戦争の影響により、1420年に一旦建築が中断され、最終的な完成を見たのは20世紀に入ってから」。『プラハを歩く』によると、「聖ヴィート大聖堂の工事は、着工から完成まで600年という長い年月を要したが、一般的に大聖堂の建設は、順調にいっても200年はかかる大事業である。・・・大聖堂の建設は、少しずつ出来上がってゆく過程そのものが神に捧げる祈りである」。
中に入る。奥行き124m、幅60m、塔の高さは96.6m。美しい網目状ヴォールト天井。
19世紀末から20世紀初頭にかけて作られたステンドグラス。
ムハ(ミュシャ)の作品。
下方中央に描かれているのが『聖キリルと聖メトディウス』。
聖ヴァーツラフ礼拝堂。
聖ヴァーツラフ像。
パイプオルガン。
一部ステンドグラスでない部分も。予算不足?
1620年11月8日にプラハ郊外の丘「白山(ビーラー・ホラ)」で行われた戦闘で破れ、城から出るフリードリヒ5世(冬王)を描いたレリーフ。
銀でできた聖ネポムツキーの墓碑。
カレル4世の墓がある場所。
バラ窓。
アップ。
名所を回るチケット(350CZK)と撮影のためのチケット(50CZK)を購入。有料の展示を回る。
プラハ城の「黄金の小道」は、改修工事のため2010年5月1日から約1年の予定で入場中止となった。
黄金の小道のカフカの仕事部屋をぜひ見たいと思っていたので残念。
隙間から覗いてみたが、カフカの仕事部屋は見えない。
諦めて立ち去ろうとしたら関係者が一時的に柵を取り外している。しめた!と思い、「少しだけ!」といいながら、小道の方に行ってみた。
あった!青い建物がカフカの仕事部屋だ。
今は書店になっているという。
見学コースとして、黄金小道の代わりにロジュンベルク宮殿への入場できることになった。
今まで公開されていなかったようなので、ガイドブックなどに記述はなし。ただ、見るのみ。
窓から聖ミクラーシュ教会が見えた。
ハプスブルク家の紋章、双頭の鷲があった。
聖イジー教会へ向かう。
聖イジー教会。『プラハを歩く』によると、「プラハのロマネスク建築のなかでは屈指の美しさである。ヴラジスラフ一世によって、921年に木造で創建されたが、火事に見舞われ、1142年んい一対の塔を加えて石造で再建された。白い2本の塔が建っているが、右がわずかに太い。太い方がアダムで細い方がイヴだそうだ。・・・17世紀末には、ファサードを錆色と白で塗り分けたバロック様式につくりかえられた」。
馬にまたがって竜を退治する聖イジーのレリーフ。
静謐な石の空間。キリスト像はない。
半円形をしたアプス(後陣)のフレスコ画と、そこへ導かれるバロック様式の手摺りのついた階段が彩をそえる。
石を積んだ壁。
天井は木造の平天井。初期ロマネスク教会の姿を伝えている。
身廊と呼ばれる中央の広いホールを挟んで、左右に幅の狭い側廊がある。
身廊と側廊を隔てるのは、アーチをくりぬいた壁。
出口付近の部屋。地下にプシェミスル王家の人々の納骨堂があるといい、それに関連した装飾?
旧王宮。
ヴラジスラフ・ホール。幅16m、奥行き62m、高さ13m。柱の全くない空間。
花のパターンが美しい。
南側に付き出た部分はボヘミア行政局が使っていた部屋。
30年戦争のきっかけとなった「プラハ窓外放擲事件」の説明。
1610年代に反宗教改革が再開され、カトリックはプロテスタントに対する攻撃を始めた。プロテスタントは1618年に抗議のため王宮にやってきて、国王の役人3人を窓から投げ捨てた。
窓から外をみると結構高い。
上にあがると。
絵画などが飾られたLudvík Wingがある。
「プラハ窓外放擲事件」の現場を外から見る。
ヨゼフ・ゴチャールの作品が展示されていた。
左の入口を上ると――。
多数の紋章が飾られた部屋があった。
当時の登記簿らしい。
奥の祭壇。
隣の修道院は美術館になっている。
後で行くベルヴェデーレ宮殿が描かれていた。
国民劇場の模型。
建物の上部に飾られる彫刻の模型。
聖ヴァーツラフ。
中庭。
火薬塔。中は軍司歴史博物館になっている。
火薬塔から見た城壁。
ここから銃を撃ったのだろう。
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