都会の生活その1 ヴァーツラフ広場
今日はまず市民会館に行き、14時からのガイドツアー(180CZK)を申し込むとともに、夜19時半からのスメタナホールでのコンサートのチケットを買った。
スメタナホールはプラハ交響楽団(FOK)の本拠地。
今日、聴くのは――。
Beethoven - Kaprálová - Bruckner
LUDWIG VAN BEETHOVEN
Coriolan, op. 62
VÍTĚZSLAVA KAPRÁLOVÁ
Concerto for Piano and Orchestra in D minor, Op. 7
ANTON BRUCKNER
Symphony No. 7 in E major
Prague Symphony orchestra
Conductor: Martin Turnovský
Soloists: Tomáš Víšek (piano)
午後の準備はOK。ヴァーツラフ広場へ。
聖ヴァーツラフ像の前方に、1969年1月に焼身自殺をはかったヤン・パラフの遺影がある。
『プラハを歩く』によると、「1968年の春から夏にかけて、チェコスロヴァキアでは、政治と経済の自由化に向けての改革が頂点をむかえた。ところが、このようなチェコスロヴァキアの情勢にたいし、ソ連共産党指導部は危機感をいだき、ワルシャワ条約機構軍に属する5ヵ国の軍隊がプラハに侵攻した。8月20日深夜から21にかけて、ソ連の戦車隊がヴァーツラフ広場を占拠し、いわゆる『プラハの春』は無残に打ち砕かれた」。
このソ連軍の侵攻に抗議してヤン・パラフは焼身自殺した。
聖ヴァーツラフの騎馬像。その下には、4人のボヘミアの守護聖者―聖ルドミラ、聖プロコプ、聖アネシュカ、聖ヴォイチェフがいる。
彫刻家ヨゼフ・ミスルベクにより1912年に作られた。
『黄金のプラハ』によると、聖ヴァーツラフをめぐっては、「ブラニークの騎士」の伝説がある。
「いつの日か、チェコ民族が滅亡の瀬戸際に立たされるほどの未曾有の危機に瀕する。敵はプラハに迫り、最終決戦がヴァーツラフ広場の端にあった馬門の前で行われる。それは大変な激戦となり、血が広場に流れ込んで溢れる。その血が、広場の聖ヴァーツラフ像を濡らすと、その像が蘇り、ブラニークの丘の方に向かって3回剣を振る。すると、ブラニークに眠っていた聖ヴァーツラフの騎士団が深い眠りから目覚め、疾風のようにやって来て、聖ヴァーツラフの指揮下に敵軍を粉砕する」。
国立博物館。
天井まで吹き抜けのホール。設計はヨゼフ・シュルツ。国民劇場も手がけた建築家だ。
1996年のアメリカ映画『ミッション・インポッシブル』の冒頭シーンに登場。
入場料は150CZK。撮影したい場合は50CZK必要。
化石の標本などが展示されている。
珍しい動物のはく製も。
展示室と展示室をつなぐスペースでも見事な内装が見られる。
マンモス。
食事は1階のカフェでとった。
遠足の子供たちでいっぱいだった。
国立博物館からみたヴァーツラフ広場。
『プラハを歩く』によると、「現在、ヴァーツラフ広場を囲んでおよそ55の立派なビルが建っているが、ほとんどは、20世紀はじめの10年から15年の間に建てられたものだ」「建築された順に代表的なものを五つほどあげると、ボヘミア・ルネサンスの壁画のある『ヴィール館』、プラハで最初のアール・ヌーヴォー建物の『ペテルカ館』、後期アール・ヌーヴォーを代表する『ホテル・エヴロパ』、アール・デコの『コルナ宮殿』、同じく『ルツェルナ』などがある」。
ホテル・エヴロパの1階のカフェに入ることにした。
このホテルは『地球の歩き方』に載っている写真を見ると、歴史を感じさせる煉瓦色の建物だったが、パステルカラーのペンキが塗られていた。
実はプラハはパステルカラーの建物が多い。古い建物を生き返らそうと努力しているのかもしれないが、半面、ディズニーランドのような作り物っぽい感じもする。
プラハの人の選択なのだろうが、若い女性が好きそうなパステルカラーの街に統一してしまっていいものかどうか、考えさせられた。
カフェカプチーノ(50CZK)を飲んだ。
感じの良いカフェだったが、建築史上、卓越したものなのかどうかは正直言って分からなかった。
1889年に建てられ、20世紀初めにアールヌーヴォー様式に改築されたホテルとのこと。歴史を感じさせてくれるスペースではあった。
ルツェルナにも行った。
アール・デコ建築。
ルツェルナには逆さに吊るされた馬に跨る聖ヴァーツラフ像がある。
批判精神旺盛な現代彫刻。作者はDavid Cernyという彫刻家。
カフェ・ルツェルナがある。
Kavárna Lucerna
Štěpánská 61, Praha 1
224215495
大きな地図で見る
Wi-Fiに対応。パソコンをしている人もいる。
アイスティーを飲んだ。40CZK。安い。
地元の人が愛用している喫茶店とのことだ。
| Permalink | 0
Comments