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水戸で被災したMさんと一献

 伊香保で伊香保温泉露天風呂に入った後、JR高崎駅までKさんを送り、高崎ICから高速道路に乗った。3月19日に全面開通した北関東自動車道(高崎JCTから栃木県の東北自動車道を経由し、茨城県ひたちなか市のひたちなかICへ至る高速道路、延長約150km)で水戸に向かう。水戸には山登りの師匠Mさんがいる。震災に遭ったが頑張って仕事をされている。元気な顔を見に行くことにした。

 北関東自動車道は茨城に入ると1車線が工事中のところが多かった。走れる車線にもところどころ段差があった。
 しかし、走っている車は少なく、2時間で水戸市内に着いた。

 先週、訪ねようと思ったのだが「そんな状況じゃないので、来ないほうがいいですよ。また、落ち着いたら山に行きましょう」とMさん。援助物資を送るのも「大丈夫」と断られていた。

 先週末、「茨城でご苦労されているMさんに申し訳ないけれど、ゴルフで伊香保に行きます。さらに勝手で申し訳ないのだけれど、北関東自動車道が全面開通したので、一度走ってみようと思う。水戸に立ち寄るので30分くらい顔、見られませんか?」とメールを送った。
 
 Mさんから電話が入り、「それならばぜひ」という返事。
 後で聞いたら、「わざわざ行く」と言われたら固辞したと言う。「ついでに行く」と言ったのがよかったようだ。
 
 できれば一泊してMさんの話をゆっくり聞きたいと思い、ホテルを調べたが、ようやくレストランの営業を始めたばかりで宿泊はまだ、というところが多かった。宿泊はできるがお湯が出ないというところもあった。

 飲食店も休みのところが多いと言う。

 Mさんから電話が入り、水戸駅前の三の丸ホテル(茨城県水戸市三の丸2-1-1、029・221・3011)が26日から営業を再開しているという。予約した。ホテルに聞くと、居酒屋の「食い処飲処 てんまさ」(茨城県水戸市宮町2-2-31 三友ビルB1、029・224・6460、営業時間:11:00~23:00、年中無休)が開いているというので、この店も予約した。

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 三の丸ホテルの部屋はスペースがゆったりしていて、インターネットも使える。

 ホテルのフロントでMさんと再会。伊香保で買った群馬の酒を渡したが、Mさんは、「茨城県特産 栗甘露煮」(小田喜商店=茨城県笠間市吉岡185-1)を手に持っていた。茨城土産に持って帰ってくれという。
 とにもかくにも、元気な姿を見られてよかった。

 さっそく、てんまさへ。
 納豆料理がいろいろあったので、それを頼んだ。
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 まぐろ納豆(480円)
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 いか納豆(420円)

 震災以降、1日も休まず働いているMさん。震災後、お酒を飲むのは今日が初めてだという。食事はしているのだが、おなかがあまりすかないとつまみをあまり食べなかった。夜はちょっとの揺れでも目覚めてしまうらしい。睡眠不足が続く。
  
 Mさんはマスメディアで働いている。震災当時は会社の事務所にいたが、大きな揺れで、書類などは散乱。直後に停電となり、電話も使えず、県庁に移って仕事をした。ご自宅のマンションもタンクの破損で水が使えなくなる。ガソリン、食料も不足。その後も毎日続く余震。職場の人間と、無事なことを喜び合いながら入手できたわずかな食料を分け合って、暮らしてきたという。

 その夜、ホテルでも揺れがあったが、震災地区で揺れがあると、やはり緊張する。

 一時も休まらない生活を強いられるが、不安の中でも生き抜かなければならない。

 「東北は津波の被害が大きく福島原発の事故もあり、マスメディアで大きく取り上げられる。これに対して茨城はあまり被災地として世の中に認識されておらず、これはわれわれの力不足でもある」とMさん。
 
 偕楽園は液状化、がけ崩れなどで閉園。岡倉天心の「五浦(いづら)六角堂」(北茨城市)は津波で流されてしまった。水戸芸術館も閉館している。

 東京でのいろいろな「自粛」については「節電ということではやむをえない部分もあるが、被災地の人はだれも自粛していない。危険でも生きるために一生懸命動いている」と話していた。

 4月に入って水戸市内で、飲食店もずいぶん営業を再開したらしい。
 Mさん行きつけの店も営業をしていることが分かったので、その店に移った。

 とんかつ割烹 楽天(水戸市宮下銀座、029・221・3210)。
 とんかつの店なのだが、魚がおいしいという。
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 水戸の地酒、一品(吉久保酒造)と刺身を注文した。

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 うまかった。

 「こんなときに水戸まで来てくれてありがとう」と言われ、来て良かったと思った。

 いろいろな話をした。

 山の話もした。Mさんは海外の山を歩きたい。この楽しみをいろいろな人に伝えたい、と話す。

 被災のような経験をすると、本当にやりたいことがより強く意識されてくるのかもしれない。

 苦しいときこそ、目いっぱい生きるしかない。

 それが大切だと改めて感じた。

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Comments

友だちに会えるのは楽しいよね。こちらの山を登りに来てください。アルプスの尾根は最高ですよ。

Posted by: さいのめ | 2011.04.04 at 08:59 PM

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