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感動! 菊池寛実記念 智美術館 「第4回菊池ビエンナーレ展」

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 菊池寛実記念 智美術館(きくちかんじつきねん ともびじゅつかん、東京都港区虎ノ門 4-1-35 西久保ビル、03・5733・5131)で4月2日から6月26日まで開かれていた 「第4回菊池ビエンナーレ展」に行った。

 素晴らしかった!というか、驚きだった!
 現代陶芸の公募展といっても、そんなに驚くような作品はないのではないかと思っていた。たまたま、招待券をいただいていたので、展覧会が終わる直前に、あわてて観に行った、というのが事実だった。

 ところが、これが「陶芸なのだろか」と思うような自由な表現。素材も陶器とは思えないようなものが多々あり、とても刺激的だった。
 
Tomobijutsukan
 展示空間が作品を生かしている。1階の玄関ホールと地下の展示室を結ぶ螺旋階段の芸術性に感動。展示室は個々の作品をスポットライトで上手に照らしてそれぞれの個性を際立たせているが、全体としても右脳を刺激してくれる美しい空間になっている。

 ホームページによると、「菊池ビエンナーレは陶芸の振興を目的に2004年から隔年で開催している陶芸の公募展です。当館は現代陶芸の紹介を主として活動しており、菊池ビエンナーレはその主軸を担う事業と考えております」「第4回となる今回は、日本全国から総数423点のご応募をいただきました。第一次、第二次の審査を行い選出いたしました、入賞7点を含む全入選作49点を本展にてご紹介いたします」とのことだ。
 「作家それぞれの感性と技術が結晶した作品は形体、質感ともにバラエティーに富み、見ごたえがあります。これら多彩な作品群を通し、日本における現代陶芸の『今』とその魅力をご覧ください」

 金属のようなもの(前田正博「色絵金銀彩鉢」、今泉毅「黒彩ノ器―弦月―」)、布のようなもの(神田樹里「行方」)、石のようなもの(神田和弘「集」)、クリームのようなもの(都丸篤子「Velvet Skin」)など、これが本当に陶器?というような作品に驚かされた。

 また形状が多様で、深遠な哲学や思想を表現しているような作品(崎山隆之「扁壺『聴涛』」、山口美智江「夢想―幻―」中村伸子「花の大地」など)も多かった。

 大賞の岡田裕「炎彩花器」は、炎のような神秘的な模様が秀逸だった。

 現代アートというと自由度があり過ぎて、ガラクタや落書きに近い作品も見られるが、この陶芸展は「陶芸」という枠のなかで、それを超越するような作品がつくられており、人間は、ある程度枠をはめられた中でのほうが本当に自由を発揮できるのだと実感した。
 
 こんなに素晴らしい美術館と展覧会があるとは知らなかった。世の中には、まだまだ自分の知らない世界がたくさんあるのだなあと思った。

 最後に「智美術館について」。
 ホームページの記述を引用しておく。

 菊池寛実記念 智美術館(きくちかんじつきねん ともびじゅつかん)は、現代陶芸のコレクターである菊池智(とも)が長年にわたり蒐集してきた現代陶芸のコレクションの一般公開、関連事業による現代陶芸の普及、および陶芸作家や研究者の育成を目的とし、2003年4月に東京・虎ノ門に開館いたしました。

 美術館はホテル・オークラのすぐ近くの虎ノ門の高台に立つライム・ストーンの外壁をもつ西久保ビルの地下1階にあります。西久保ビルという名称は中世の時代に西久保城があったことに由来しています。敷地内には、西久保ビル(2003年竣工)と大正時代に建てられた西洋館(国の登録文化財)、智の父でありこの地を拠点として活動した実業家・菊池寛実(かんじつ)のための持仏堂と和風の蔵が、百年ほどの歴史のある庭を囲んで都心の中に独特な空間を構成し、隠れ家的な雰囲気を醸しだしています

 当館は設立者である菊池智の美意識を一貫して反映させた個性的な空間としてもお楽しみいただけます。1階の受付から螺旋階段をくだりながら空間はいつしか日常から非日常へとうつり変わり、地下1階の展示室では暗がりのなかから作品が1点ずつスポットライトを浴びて姿をあらわします。それはまるで、作品を見ながら自分と作品とが対話を交わすようであり、それこそが彼女がこれまで考えてきた、美しい作品と出会い、作家の思いを受けとめるための理想の場と言えるのかもしれません。

 智美術館は、開館以来、「藤本能道(ふじもとよしみち)展」「十五代樂吉左衞門展」「小池頌子展」をはじめ、さまざまな企画展を開催してまいりました。隔年ごとに開催予定の「菊池ビエンナーレ」や「智美術館大賞 現代の茶陶―造形の自由・見立ての美」も、展覧会事業の一環を担う企画として育ちつつあります。陶芸の枠にとどまらず、現代工芸の発信地となるべく活動を続けていきますが、どうぞ皆様におかれましては当館をご愛顧いただきますようお願い申し上げます。

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