★☆北区つかこうへい劇団解散公演「蒲田行進曲」
★☆北区つかこうへい劇団解散公演「蒲田行進曲」を観た。
パンフレットの解説。
映画スター銀ちゃんと大部屋俳優ヤスとの奇妙な友情と、その二人の間を揺れ動く女優小夏の恋…。強行すれば命を落とす名シーン「池田屋階段落ち」をめぐる三人の姿を描く物語。1980年紀伊国屋ホールで初演。同年第15回紀伊国屋演劇賞を受賞しました。以後、書籍化、映画化も行われ、第八十六回直木賞受賞、第6回日本アカデミー賞をはじめ映画界の各賞を多数受賞しています。
8本連続の解散公演、大取を飾るのは、名実ともにつかこうへいの代表作となった『鎌田行進曲』です・
出演/武田義晴・木下智恵・相良長仁・岩崎雄一ほか。
小劇場の原点を観た。普段使わない脳みそと心の一部分が刺激され、不思議な感覚で演劇を観終えた。
不快であり快感。ものすごく瑣末なテーマのようでもあり高尚なテーマでもある。
薄っぺらい人間ドラマにも見える半面、人間の本質、本性を見せてくれるドラマでもある。
偉大な小演劇を改めてみて、その後になぜ、小劇場ブームが起こったかが分かったような気がした。
直接人間がコミュニケーションできる範囲はこの劇場くらいなのだろう。
よく通る声、むだをそぎ落としたビジュアルは、強く観客に訴えかける。
この感覚はマスメディアやインターネットではやはり伝わらないのだろう。
演劇は不滅だ!
★☆北区つかこうへい劇団とは…(パンフレットより)
1993年11月、新しい文化の発信地を目指す北区と、十年来北区に住んでいたつかこうへいが手を組み、「今の日本の演劇界は、ハードであるところの劇場ばかり建って、肝心の劇団を育てていく土壌がない。劇団というソフトを作りたい」という考えのもとに共同で創立したのが、『★☆北区つかこうへい劇団』です。
つかこうへいの提唱する「一人でも多くのお客さんに劇場に来てもらおう」というコンセプトのもと、東京都北区の協力を得て、毎公演非常に低価格な入場料での上演が可能となっていました。
2010年、代表つかこうへい逝去。
★☆北区つかこうへい劇団は2011年7月3日をもって解散いたします。
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