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~特別寄稿~【筑波東急ゴルフクラブ=筑波山を仰ぎ見る美しい林間コース。高級感とカジュアル感が交差する不思議なバランス】

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(正面に筑波山。桜などコース内には樹木の種類も豊富だ)

 ゴルフ仲間が立て続けに「筑波東急ゴルフクラブ」の会員になった。8月後半の休日、そんな仲間に誘われ、一緒にラウンドした。名前の通り東急グループを代表するゴルフ場の一つ。経営は「東急リゾートサービス」。人気の「勝浦東急ゴルフコース」(千葉県)や「ニセコ東急ゴルフコース」(北海道)も同じグループだ。名前の高級イメージから接待コースを想像したが、意外にも敷居は低かった。

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(天井が高く、高級感のあるラウンジ)

 クラブハウスを入り、まず驚いたのが正面のラウンジ。一段低いフロアにゆったりとソファが並び、天井まで届く大きな窓からは朝の木漏れ日が差し込む。所々に置かれた和風デザインの照明が、上質な空気感を生み出している。

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(正面が玄関。手前はプロショップ。空間が広い)

 受付脇のプロショップにはゴルフ関連商品のほか、地元特産の「筑波北条米」や「つくば産 息吹卵」などの土産物が並び、接待需要にも応えられる高級ゴルフ場というのが第一印象だった。

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(ロッカーの下部にある狭い台に腰掛け、靴を履き替える)

 ロッカールームはちょっと違った。外からの光が入って明るく、閉塞感はないものの、特に高級といった感じではない。ロッカー間に椅子がなく、むしろ不便でさえある。

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(バッグ置き場。側のキャディマスター室ではスタッフが宅配便の手続きも担当していた)

 スターティングテラスへ出る。乗用カートがズラリと並び、担当スタッフらが慌しくキャディバッグを積み込む。だがバッグ置き場周辺はスペースが狭く、他の乗用カートが側を通るたびに作業が中断する。雰囲気もカジュアル感覚だ。

 キャディマスター室でコインを購入。100mほど離れた練習場へと向かう。OUTコース1番ホールの先にあったドライビングレンジは、期待に反して完全な「鳥カゴ」。

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(「鳥カゴ」の練習場。6席だけだが、混んではいなかった)

 全部で6打席。先のネットまで40ヤードくらいしかない。天井が高めなのが救いだが、1カゴ(30球)も打てば十分。綺麗な白球とやや黄ばんだ中古ボールとが半々。やはり高級ゴルフ場の感覚ではない。

 キャディマスター室で「バンカー練習場はありませんか」と尋ねたら、「バンカーはありませんが、アプローチ練習場ならありますよ」。

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(アプローチ専用の練習場。これは嬉しかった)

 練習場には力を入れていないと思っていただけに、これは意外な返事だった。行ってみると、専用グリーンの周辺で5~6人が熱心に練習している。
 皆、ピンを目がけてボールがポンポン打つので、自分のボールを拾うのが大変なくらいだ。

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(パター練習場。芝の状態は良かった)

 パター練習場は2面。1面は「CLOSED」で使えるのは1面。2段グリーンになっていて本番と同じ感覚で練習できるのがいい。

 立派なアプローチ練習場とパター練習場があるのに、なぜドライビングレンジが「鳥カゴ」だったのか。高級感とカジュアル感が交差する微妙なゴルフ場である。

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(落ち着いた感じのクラブハウス)

 クラブハウスの階段近くで、「選べる お気軽朝食」と書かれた看板を発見。全て500円で8種類の中から好きな朝食が食べられるという。

 「朝ラーメン」か「朝カレー」かと迷っていたら、女性スタッフさんが「まかない丼がお薦めですよ」。食べてみたら美味しく、ボリュームもたっぷりだった。

 周囲のテーブルは客でいっぱい。隣の席の客は「自家製はちみつレモン」(350円)と「生梅スカッシュ」「(525円)というオリジナル商品を注文していた。この朝食シーンはカジュアル感覚。

 「東急」ブランドのイメージから、てっきり「キャディ付プレー」と思っていたら、会員氏が選んだのは「セルフプレー」。「平坦なコースで、あまりトリッキーでないからセルフでも大丈夫」とのこと。

 開場は1977年(昭和52年)10月。当時は全て「キャディ付きプレー」だったようだが、その後、「セルフプレー」方式を導入したという。男性スタッフさんにその時期を尋ねたら「だいぶ前から」との返事だった。

 今では「キャディ付プレー」と「セルフプレー」とを無条件で選択できる。これも高級感とカジュアル感が混在する表れの一つだが、選択肢があることは利用者にとって良いことだと考える。

 ちなみに、会員制ゴルフ場ではあるが「会員の紹介、同伴」がなくてもネットなどを通じて誰でも申し込める。敷居は思った以上に低い。

 設計は名匠・井上誠一氏の跡を継いだ宮澤長平氏。30年以上の歴史を経て、樹木は太く、逞しさを増し、端正な林間コースに仕上がっている。

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(スタートホール近くには花壇も)

 この日のスタートはINコース10番ミドルホールから。前の組は「キャディ付」、後ろの組は「セルフ」だ。

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(10番ホールはクリークが走る)

 左右の深い林とフェアウエーを横切る2本のクリークが高い戦略性を求める。油断できないスタートホールと直感。

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(INコース10番ホール。正面に高い鉄塔)

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(ティショットは「鉄塔の右サイド狙い」)

 そんな堂々とした林間コースに余計なものが1つあった。正面にそびえ立つ高圧線の鉄塔である。同伴者は「あの鉄塔の右側が狙い目だね」と気にするそぶりを見せなかったが、どう考えても景観的には目障りである。

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(派手な色に塗られた鉄塔がしばしば登場する)

 こうした鉄塔は他のホールでも時々顔を出し、豊かな自然とのミスマッチを印象づける。
 電力の安定供給が最重視される今日、これ以上言うとお叱りを受けそうだが、きっと設計者も同じ気持でいることだろう。

 コース内の施設は一部、老朽化が進んでいた。10番ホールでもティインググランド脇にあったスタートハウスはかなり疲れていた。

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(売店の外見はさえなかったが、営業は熱心)

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(コース内にある「お手洗い」)

 コース内の売店では女性スタッフがテキパキと対応。
 「お手洗い」と大きな看板の出ていたトイレは外観こそ冴えないが、
 内部は綺麗に整備されていた。

 コースはバックティからだと全長6,704ヤードあり、申し分ない長さ。レギュラーティからは6,214ヤード、レディースティからだと5,356ヤードに短縮する。

 ティインググランドは「バック」「レギュラー」「レデイース」の3面だが、スペースにゆとりがあり、もう一つティマークを置いて、4面としてでも使える広さ。「4人の合計ハンディキャップが42以内(ホームページでは60以内と表示)ならバックティから打てる」(キャディマスター室のスタッフ)というルールだ。

 この日もバックティ利用を示す「青い旗」をなびかせて走る乗用カートを何台も見かけた。

 コースレートはバックティが71.6(メイングリーンの場合)、レギュラーティが69.7(同)。2グリーンでサブグリーンの方が多少易しい。

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(グリーンの状態は悪かった。早く元の状態に戻ってほしい)

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(一部のホールでは大型扇風機が活躍)

 グリーンといえば、今夏の暑さで相当痛んでいた。メイングリーン養生のため、今回使用していたのはサブグリーン。所々で地肌が露出し「今日は芝目も何もあったもんじゃないね」と同伴者もかなり不満顔だった。

 「現在使用しておりますSG(サブグリーン)は、一部コンディションが悪く、ご迷惑をお掛け致します」との貼り紙が出ていたので、ゴルフ場側も事態を深刻に受け止めていることは間違いない。

 昼休みに男性スタッフに事情を聞いた。「今年は猛暑にやられ、グリーンが痛んでしまいました。でも去年の方がもっとひどかったので、それよりはマシかと・・・」。

 ちょっと疑問が湧いた。クラブハウス前のパター練習場のグリーンは良好な状態を保っていた。同じ茨城県内にはコンディションの良いゴルフ場もたくさんある。同じ気象条件下で、なぜ荒れてしまったのか――。

 会員氏は「今年も何回か来ているが、こんな状態は初めて。普段はとても良い状態なんですよ」と懸命にリカバリー。早急な回復を期待したい。

 グリーンの問題を除けばコースそのものはハイレベルだった。午前中に回ったINコースは10番以降も戦略性の高いホールが続いた。

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(各ホールは樹木でしっかりセパレートされていた)

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(残り150ヤードを示す杭)

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(ティインググランドから230ヤード地点に置かれたフラッグ。これを狙ってティショット)

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(ラフは刈ってあったが、場所によってはかなり伸ばした所も)

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(INコースは立ち木のハザードが目に付いた)

 各ホールで難易度を高めたのが、フェアウエーに立つ大きな樹木。ティショットを曲げると第2打が必ず枝に引っかかるような場所に巧みに配されている。景観的にも立ち木があると無いとでは大違いだ。

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(正面に見える3本の木が厄介)

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(左ドッグレッグの14番ホールには案内板が設置されていた)

 12番は右サイドに2本、13番は正面に3本の樹木が並ぶ。最も困ったのが池越えの14番ミドルだった。

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(14番ホールの第2打地点。木越えで攻めるしかない)

 第2打地点から急激に左に曲がる個性的な設計のホールで、真っ直ぐに打ち出されたボールは、目印として置かれているフラッグ近くに着地。だが、そこで左を向くと2本の大樹が立ちふさがって、グリーンを堅くガードしている。

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(15番ショートホール。高い松の木がグリーンをガード。左サイドはOBゾーン)

 15番ショートホールのグリーンは左。手前の高い木を越すか、右からドローで回さないとワンオンしない設計。16番もフェアウエー右サイドに松林が控え、サブグリーンを狙いにくくしている。

 全体にフラットで平凡になりがちなコースを、立ち木を上手く配することでバラエティに富んだ、面白いコースに仕上げている。

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(コース正面に見える筑波山。綺麗だ)

 立ち木に悩まされたINコースに比べ、午後に回ったOUTコースは雄大な筑波山が眺められ、眺望の良さが際立った。

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(乗用カートで「大池」の橋を渡る)

 最初に雄姿を見ることが出来たのは、コースのほぼ中央にある「大池」を渡る橋の上から。その後はティインググランドから、フェアウエーから、グリーン上からと何度も楽しむことができた。

 事前にホームページ(HP)を見て楽しみにしていた「大池」は大きな貯水池で、ハザードの役割を果たすものではなかった。
 ラウンド中はほとんど姿を現さず、景観的にも印象が薄い。やはりこのコースは筑波山が「顔」である。

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(クリークの上にはネットが掛けられていて、下の水は見えない)

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(メイングリーンとサブグリーンが離れている3番ホールには珍しく「案内板」があった)

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(「今年は松くい虫にやられ、けっこう松を切った」という)

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(景観によっては、高原にいるような気分になれる)

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(突然、巨大なタンクが出現し、ちょっとビックリ)

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(立ち木にもいろいろな種類があった)

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(7番ショートは池を抱えた美しいホール)

 今回は好天にも恵まれ、好スコアで回ったプレーヤーが多かった。感想を聞くと「2グリーンの間に厳しいバンカーがなく、花道が広い」「グリーンも状態は悪かったが、嫌らしい傾斜はなく、比較的素直」「ラフが刈ってあり、深くて脱出できないという場面はなかった」「OBを打っても “前4”がかなり前で、スコアの大崩れにつながらない」などを理由に挙げていた。

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(「前方特設ティ」はかなり前。ライバルからは不満の声が出た)

 確かに「前方特設ティ」がティインググランドから280ヤードも先に設けられているホールもあり、「ここからだと楽だなぁ~」という同伴者の呟きを耳にした。

 「グリーンは状態の良い時でも比較的遅め」(キャディマスター室スタッフ)だそうで、そうした意味では初心者でも楽しめるコース設定になっている。

 宣伝文句風に言えば「上級者から初心者までが楽しめる美しいコース」ということかもしれない。HPの「コース案内」に各ホールのレイアウトと写真があるので、詳しくはそちらを参照して頂きたい。

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(乗用カートに搭載されていた「コースガイド」)

 プレー中、同伴者の1人が「グリーンまでの残り距離が分かりにくい」とぼやいていたのが気になった。
 乗用カート内には「コースガイド」が用意され、ホール全体のイメージはつかめる。しかし、ハザードまでの距離などは書かれていない。「初めてだと、セルフではプレーしにくい」というのだ。

 セルフプレーヤーが増えていても、コース案内はまだ「キャディ付プレー」を前提にしたままになっているのかもしれない。

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(階段の壁には美しいコースの写真がいっぱい)

 冒頭のクラブハウスに場面を戻したい。レストランに向かう階段の壁には、コースの美しいシーンを映した写真が多数展示され、高級感や文化性を演出している。

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(レストラン。外のテラスには白い椅子とテーブルが並んでいた)

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(時期によっては「ランチバイキング」もある)

 レストランの内装はどちらかといえばカジュアル。入り口には地酒「男女川」の樽がデンと置かれ、壁に貼られた「ハイボール、はじめました」のポスターも目を引く。

 ランチメニューはざる蕎麦(うどん)1,050円から2,520円の鰻重まで11種類。珍しいので注文した「冷やしカレーうどん」は1,365円。ビール(生中、プレミアムモルツ)は787円。

 ビールを飲んでいると、女性スタッフがワゴンを押して「おつまみ」の販売に回ってきた。接待コースに良く見られる光景だ。

 メニュー表には「おみやげ」が大書されていた。「ミックスピザ」(1,260円)「コロッケ5つ」(630円)「おはぎ6つ」(同)と、こちらは庶民的である。

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(脱衣場。右側の扉が浴場への入り口。外の光が良く入る)

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(浴室前には濡れた靴を乾かす機器が備えられていた)

 トイレは清潔感があり、個室(6つ)も横幅が広くて使いやすい。脱衣場はちょっと狭い感じ。浴室は周囲の半分以上が大きな窓で明るい。
 外には庭園風に植えられた低木が並び、それなりに整備されているが、素晴らしい景観というほどではない。

 このゴルフ場のもう一つの特徴はプレー料金の多様性にある。「通常料金」(乗用カート利用のセルフプレーの場合)はハイシーズンの平日で10,900円、休日で21,000円。OFFシーズンは平日が9,500円、休日が17,000円。平日の安さが目立つ。
 このほか、プランによっては500円から2,000円近く安くなる「Web料金」の体系がある。

 また、同じ料金か、日によってはそれ以下の料金で昼食や朝食が付いたり、季節によっては「昼食バイキング」が付いたりする。

 例えば、2月上旬の平日は8,500円で昼食付。実質的なプレー代は7,000円程度とかなり安い。他にも「月曜セルフデー、弁当付」「組割り」「10時台スタート限定料金」「男女ペア冬季限定カップルプラン」などなど、割安感に訴えるプランは盛りだくさんに用意されている。

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(「コンペパック」も充実し、人気がある)

 営業スタッフさんに「コンペパック」について尋ねたら「対象は3組10人以上ですが、相談に応じます。パーティメニューも1,050円と1,575円の2コースありますが、それ以外も予算次第で対応します。パックなら昼食付でお得。昼食時のワンドリンクサービスはアルコールもOKですよ」と押しまくられた。

 営業熱心なので、じっくり調べてプレー日を選べばコストパフォーマンスの良いラウンドが楽しめるはずだ。

 なお、キャディフィーは平日が+3,150円、休日が+3,675円と意外に高い。1.5ラウンドする場合も、追加料金はセルフで+3,000円、キャディ付で+5,000円。
 早朝プレーは7、8月の2ヶ月間で終了してしまったが、午後プレーなら年間を通じて実施している。

 最後に「アクセス」について簡単に触れておきたい。「つくばエクスプレス」利用が便利だ。
 休日は秋葉原駅発7:24分の快速電車に乗車すると、つくば駅着8:09分。8:20分発のクラブバスに接続しており、8:50分には到着できる。

 クラブバスはもう一本、同駅7:00発の便もあるが、さすがに早い。平日は快速電車の時間に合わせ、出発時間が8:30分に変更になる。いずれにしても、秋葉原駅からの所要時間は1時間半弱。

 クルマ利用の場合は常盤自動車道の桜土浦ICからが最も近い。ただし、東京方面からなら手前の谷田部ICで降りても道路が良く整備しているのでスイスイ走れ、所要時間は余り変わらない。約40分。

 クルマで来場した同伴者は「高速道路を降りてからが意外に遠い」とぼやいていた。

 確かに、各シーンによって多様な表情を見せるゴルフ場だが、複雑に考えず「上質なコースを楽しめる手段が幅広く用意されている」と割り切れば分かりやすい。
 ラウンドしてみて、ゴルフ仲間が会員権を購入した理由が分かるような気がした。

(ゴルフジャーナリスト O氏よりの寄稿)

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筑波東急ゴルフクラブ(茨城県つくば市)でミニコンペ、暑い(熱い)夏が終わった

 筑波東急ゴルフクラブ(茨城県つくば市作谷 862-1、029・869・0109)で8人のミニコンペを行なった。8月19日に予定していたコンペが雨で中止になり、今日、改めての開催となった。大洗、宍戸のチャンピオンコースを回った後、すぐ回ってみたかったがしかたがない。途中、練習もできなかったので7時すぎに到着。2時間みっちり練習した。

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 打ちっ放しの練習は"鳥かご"。ただ、ネットの天井が高いので、アイアンが天井にぶつかることもなく、最低限の練習はできた。

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 パット練習場はグリーンが小さいが、傾斜がしっかりあり実戦的な練習ができた。

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 とてもありがたかったのが、インスタートの直前にあるアプローチ練習場。

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 グリーン近くからのアプローチや――

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 グリーンから少し離れたところからのアプローチが練習でき、状況に応じてLW、SW、PWを使い分けることがいいことが練習してよく分かった。

 今日はインスタート。インは3000ヤード(454443453)。アウトは3214ヤード(454354344)。

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 スタート10番ホールは左右に林が迫っていて、狭いというイメージ。左右OBだ。
 
 いつもスタートホールは力が入って、左に引っ張ることが多いのだが、ボールは転がって、やはり引っ張り林の中に。このゴルフ場はOBのある側は、林=OBと思ったほうが良い。林から数メートル入った程度と思ったが、そこはすでにOBゾーンだった。

 いきなりのOB。前進4打の位置が相当先にあり、お得感がある。いきなりOBの人たちに対する慰めか(笑)。

 そのあともドライバーは左に押しつけるような当たりばかり。

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 13番ミドルホール(302ヤード)。写真だと遠く見えるがアプローチでオンする位置につけた。ところがアプローチはゴロになりバンカーに。砂の少ない土がすぐに出てくるバンカーで脱出に2打を要した。5オン2パットになってしまった。ここで流れを変えることができなかったのが大きかった。

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 続く14番ミドル。正面に打ては170ヤードまで。林越えを狙った。ところが力が入り過ぎてチョロ、池に。ここでは+4も打ってしまった。

 前半5ホールで+15。残り全部パーでも51。いったいいくつ打てばいいのか。

 しかし、残り4ホールはパットが入ればパーという感じで調子が戻った。パーは一度しか取れなかったが。
 インの成績は+3+3+2+3+4+1+1+2+0=+19で55。パット数は221233232。
 

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 グリーンの状態が非常に悪く、地肌が見えていた。メイングリーンの復旧を目指しており、サブグリーンでのラウンドだったが、サブもこのような状態ではちょっとつらかった。けれども一緒に回った人たちは1パットを連発していたので、素直に打てばよかったのかもしれない。

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 午後は1番でティーショットがしっかり打て、パー。しかし、今日は調子に乗れなかった。アウト2番(写真)で+2の後、なんと3番ミドルで+8。左の林にまたもや2本続けて打ってしまったのだ。ともに数メートルくらい入ったところだと思うが、すぐにOBゾーンだった。

 アウトも5番ホールまでで+15。インと同じ状況だ。このままではいけないと、最後はがんばったが、9番では2打目、3打目をラフからユーティリティーで打ち、10mほどしか飛ばず大失敗。+4となり力尽きて終わった。
 アウトのスコアは0+2+8+1+4+2+0+0+4=+21で57。パット数は113222112。

 筑波東急はコースそのものが難しいわけではなく、一緒に回った人たちはいつも通りのスコアだったようだ。
 なぜ悪かったか。まずはOBだろう。池やバンカーのハザードが少ない分、OBは出やすいコースだった。距離は出なくても正確なティーショット。2打目以降は長めのアイアンで確実に打てば大けがはなかったはずだ。

 心技体というが、心が乱れると技術もおかしくなり、最後は体が疲れてくる。
 そんなゴルフで、ミニコンペの成績はブービーメーカー。

 いまのところ9月にゴルフをする予定はない。10月に3回予定が入っている。
 ちょっと前まではラウンドを練習に使っていた感があったが、やはりドライバーをフェアウエーに打つこと、アイアンでミスショットしないことが基本中の基本。9月は練習だけはしっかりしようと思う。

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ナイターでソフトボールの試合

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 府中の森公園内の球場で19時から21時まで、ナイターでソフトボールの試合をした。生まれて初めての体験。

 18時半京王線東府中駅集合ということで、京王線新宿駅18時発の京王八王子行き準特急に乗った。18時15分、調布駅で普通に乗り換え。ホーム向かいの電車に飛び乗った。

 ところが。

 いくら乗っていても東府中には着かず。京王多摩センターに来てしまった。なんと、相模原線に乗ってしまったのだ!

 副都心線などに乗っていると快速の向かい側に普通が来るので、その感覚で何の疑いもなく向かいの列車に乗ったのが失敗。
 
 結局、東府中に着いたのは19時7分。あわてて球場にタクシーで向かったが簡単なストレッチ、キャッチボールをしただけで打撃練習などはなし。

 合宿で3ホームランの大当たりだっただけに、「夜空に白球を打ち上げてやるぜ」と思っていた。ところが、さすがに遅刻すると、準備不足のけがが心配で、ホームランどころではない。

 今日は
 ショートフライエラー
 レフトフライ
 ライトフライエラー
 ショートゴロ
 ショートゴロ
 ということでノーヒットだった。

 しかし、ファーストを守り、緊張感のあるなかで、まずまずの守備が出来たので楽しかった。
 
 チームは1勝1敗。

 試合後の調布の居酒屋でのビールが格別だった。

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~特別寄稿~【高坂カントリークラブ=『フジサンケイ クラシック』開催実績のある丘陵コース。若手キャディの投入でイメージ一新】

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(堂々としたフェアウエー。挑戦意欲が沸く)

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(クラブハウス周辺には落ち着いた風格があった)

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(木が1本あるだけで印象は大きく変わる)

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(走るキャディさん)

 高坂カントリークラブは埼玉県のほぼ中央、東松山市高坂にある。東武東上線高坂駅までは池袋駅から急行で1時間弱。同駅からクラブバスで5分という好立地だ。男子プロトーナメントの「フジサンケイクラシック」を第一回大会(1973年)から6年連続で開催し、全国的に脚光を浴びた。「米山コース」と「岩殿コース」の2コースからなり、大会の舞台となったのは「米山コース」。今回(8月下旬)も「ぜひ米山コースで」と同伴してくれた会員氏にお願いした。

 実は過去に数回、同じコースでプレーしたことがある。現在「フジサンケイクラシック」が開催されている「富士桜カントリー倶楽部」(山梨県)や、その前の「川奈ホテルゴルフコース・富士コース」(静岡県)に比べると、華やかさこそないものの、起伏の少ない穏やかな丘陵コースという印象が強い。

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(雨宿りするにも、これではちょっと辛い)

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(雷避小屋はかなり老朽化)

 ただ、その一方で施設が古く、キャディさんもベテランが多いと感じていた。特に前回は動きの鈍いキャディさんに少々、苛ついた記憶がある。

 今回は違った。朝スターティングテラスに出ると、若いキャディさんに大きな声で「おはようございます」と声を掛けられ、まずビックリ。

 会員氏は「アンケート調査などを実施して関係者の意見を聞き、スタッフをかなり入れ替えたようだ」と事情を明かす。

 実際、この日一緒に回ったキャディさんは素晴らしかった。「今春の採用で、まだ経験は半年ぐらい」だそうだが、スタート前のクラブ確認、挨拶、進行管理、安全チェック、クラブの受け渡し、ボールの行方確認、目土など、基本動作を的確に、しかも機敏に実行してくれた。

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(走るキャディさん)

 「米山コース」でのプレースタイルは原則「キャディ付、乗用カート利用」。しかし、キャディさんが客と一緒に乗用カートに乗る場面はほとんどなく、常に走る、走る、走る。砂袋を持って走る。パターを抱えて走る。

 「元気だねぇ」「疲れないのかねぇ」「若いんだねぇ」。中年ゴルファーたちは感心することしきりだ。キャディさんの動きが早いとプレーにもリズムが出てきて、スコアまで良くなる。

 本人は「見習いの時、しっかり教えてもらいましたから」と言うが、グリーンの芝目を正確に読み切っていたのには舌を巻いた。

 「傾斜は右からですが、芝目が左からなので、ほとんど曲がりません」。ベテランでも読みにくいラインを自信を持ってアドバイスする。

 アベレージゴルファーは何年プレーしていてもグリーン上で悩む。「後で芝目の読み方を教えてよ」とお願いしたら、ニコッと微笑んだ。

 若い方なのに言葉遣いも極めて丁寧。クラブを手渡すと、必ず「お預かりします」。第2打地点に立つと「ハイ、ここからでしたら、上りを入れてピンまで残り165ヤードです」といった具合。

 日常の話し方まではどうか知らないが、教育の成果はしっかり出ている。ベテラン組にも良さはあるが、やはり「ひたむきさ」が前面に出る若手には好感を抱く。

 他のキャディさんはどうなのだろう。偶然、良いキャディさんに当っただけなのだろうか。インターネットで高坂CCの「プレーヤーコメント」を読んでみた。

 7月にラウンドした埼玉県在住のDさんは「抜群のキャディでした。残りヤード、グリーン上の読みもばっちりで、スコアが5つは違っていたと思います」。
 全く同じ様な体験をしている。偶然ではなかったようだ。

 後で気が付いたのだが、宅配便担当スタッフの胸にも「研修生」の文字があった。
 やはり若い女性だったが、バッグの「送り状」を書き始めると、ゴルフ場ガイドブックを開いて、自発的にゴルフ場の住所、電話番号を読み上げてくれた。手抜きせず、何事にも一生懸命なのが若手のいいところだ。

 スタッフの入れ替えが進んでいる一方で、施設は古いままだった。開場は1958年(昭和33年)秋。すでに53年が経過した老舗である。

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(受付は一般的なデザイン)

 エントランスに入ると右手に受付。左手奥にプロショップ。その手前にあるスペースは時代を感じさせるような古い造りだった。節電のためもあるのだろうが薄暗く、奥に置かれた重厚なソファーもどことなく寂しげな様子に見える。

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(ゲスト用ロッカーは会員専用ロッカーより高級感があった)

 会員用の細いスチール製ロッカーが並ぶ通路を歩いて階段を降りた先に、ゲスト用のロッカールームがある。会員用より立派なロッカーで有り難いのだが、途中の通路の床にはシミがたくさんあり、「あらら」という感じだった。

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(外にはテラスなどがあり、景観はあまり楽しめない)

 2階のレストランはごく普通の内装、雰囲気。外の景色も1階の屋根とテラスに遮られて、あまり良く見えない。

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(クラシックで落ち着いた感じの2階ラウンジ)

 むしろ隣にある広いラウンジの方が魅力的だった。落ち着いたデザインで、調度品も上質。前回、プレー終了後、ここで女子プロ大会のテレビ中継を見ながらビールを味わった記憶が蘇った。

 「ゆったりとしたラウンジを設け、メンバー同士の懇親を深める」――。それが開場当時に目指したクラブライフだったのだろう。

 1階の貴重品ボックスに最新の「静脈認証式」を導入したり、大型液晶テレビを設置したりと営業努力の跡も見られる。それでも全体に時代遅れの感は否めない。

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(スターティングテラスには「岩殿コース」に向かうバスが待機。奥に工事用のクレーンが見える)

 肝心のコースや練習場はどうだろう。こちらはあまり変わっていて欲しくない。スターティングテラスの正面に小ぶりのパター練習場。「岩殿コース」に向かうバスも、いつもの場所で待機している。雰囲気は同じだ。

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(ドライビングレンジ。ネットはあるが、コースに近い景観)

 キャディマスター室でコインを買い、クラブハウス横のドライビングレンジに向かった。

 打席の左半分がシートでふさがれ、使用できるのは右側6打席のみ。階段を降りて下階の打席を見ると、やはり奥半分が工事中。9打席のみが利用可能な状態だった。

 ボールは線の入った練習用のもので、黄ばんだものも含まれていたが、30球で210円と安い。正面のヤード表示は150ヤードまで。
 約200ヤード先のネットに「打」「込」「禁」「止」の4文字が並んでいる。

 練習を済ませてクラブハウスを見ると、奥に高いクレーンが1本立っている。目を凝らすと、なんとクラブハウスの建て替え工事が行われていた。

 朝、クラブバスで到着し、そのまま入館してしまったので、この工事には全く気が付かなかった。すでにゴルフ場側も老朽化対策に動き始めていたのだ。

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(側では新しいクラブハウスの建築工事が進んでいた)

 「運営を続けながら3期に分けて工事するので、完成までにまだ2年ぐらいかかりそう」(受付スタッフ)だが、どう生まれ変わるのか。一転、リニューアル後の来場が楽しみになってきた。

 いよいよコースに出る。結論から先に申し上げると、穏やかな起伏を持ち、手入れの行き届いた名コースぶりは少しも変わっていなかった。

 全長距離は「バックティ」からが6,773ヤード、「レギュラーティ」が6,328ヤード、「レディースティ」が5,480ヤード。

 コースレートは「バックティ」で72.1(Aグリーンの場合、以下同)、「レギュラーティ」で70.3、「レディースティ」で70.6(女子コースレート)。

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(当日のピン位置はグリーンを6分割して表示)

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(1番スタートホール。曇天で見えにくいが、前方に市街地が見える)

 印象的なホールをいくつか紹介したい。最初はスタートホールの1番ミドル。緩やかな下り傾斜が続き、正面に高坂の市街地が望める。軽い馬の背のフェアウエーで、曲げるとボールが坂を転げ落ち、後が大変になる。

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(池越えの4番ホール。周りの樹木は良く手入れされていた)

 4番ショートホール。レギュラーティからでも184ヤードと長く、ティインググランドの前には池。景観の美しさや池越えのプレッシャーに気を奪われていると、グリーン手前のバンカーに捕まりやすい。

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(5番ホール。突然、クルマの騒音が聞こえてきたのには驚いた)

 関越自動車道がコースの左側を通り、クルマの騒音に戸惑う5番ホール。332ヤードと短いミドルなのにハンディキャップが「1」。

 難しい理由はすぐに分かった。右サイドに置かれた樹木がティショットの狙い場所を狭め、2打地点からはグリーン面が見えないほど高い砲台グリーン。
 ショットの方向性と距離感が2つ同時に揃わないと攻略できないホールなのだ。

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(桜、イチョウ、藤、カシ、ハナミズキ・・・。コース内には様々な種類の木があった)

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(グリーンまで距離のあるバンカーショットは難しい)

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(売店の内部は普通。女性スタッフは対応に好感が持てた)

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(高低差の大きいショートホールは距離感が第一)

 コース売店側の6番ショートホールも谷越えで、距離感がつかみにくい。「ピンまで150ヤード弱?そんなにあるのかなぁ」と疑った3人はみなショート。クラブを持ち替えた4人目は逆にオーバー。

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(7番ロングホールは左サイドが危険)

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(各ホールの間にはこんな斜面が続く)

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(所々に残り距離を示す数字があり、便利だった)

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(高圧線や鉄塔は景観的には好ましくないが、やむを得ない)

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(ティマークにはひと工夫)

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(10番ミドルホール。時にはアップダウンもある)

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(比較的距離のある11番ショートホール)

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(コース内の立ち木が攻略ルートを狭める)

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(バンカーを苦にしていてはスコアがまとまらないコースだ)

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(乗用カートに設置された無線装置)

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(14番ロングホール。池の周りは日本庭園風に整備されていた)

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(これは夜間照明でなく、芝を保護するための扇風機)

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(樹木には名前を書いたプレートがあった)

 後半のINコースでは11番のショートホールと14番のロングホールが「景観の美しさ」で強く記憶に残っている。
特に14番はグリーン左手前の池が景観的にも、戦略的にも存在感を発揮している。

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(「馬の背」の17番ホールフェアウエー右サイド。曲げたら大変だ)

 最後にもう一つ。最も手強いと感じたのが17番のロングホールだった。距離はレギュラーティから469ヤードと短いのだが、フェアウエーが馬の背状態になっていて、1番ホール同様、左右に曲げるとリカバリーが厳しくになる。

 このコースは一見、平坦で簡単そうに見えるが、両サイドあるいは片側が下に傾斜していることが多く、正確にフェアウエーセンターを捉えていかないと、常に余分な一打を強要される。

 「調子はいいのにスコアがまとまらない」というケースが多いのも、このためだろう。

 設計は赤星四郎、井上誠一、安田幸吉らと並んで日本のゴルフ黎明期を支えた富澤誠造氏。簡単そうに見えても「ワナ」は存分に仕掛けてある。

 ただ、変化があって刺激的なINコースに比べると、OUTコースは似たような印象のホールもあって、やや単調な嫌いがあった。

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(夏場にもかかわらず、コースメンテナンスは概ね良好だった)

 コースコンディションは猛暑が続いたのにもかかわらず良好。フェアウエーは一部にベアグランドがあったが、気にする程ではない。

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(グリーンはやや軟らかめ)

 平成16年の改修工事で「高麗」を「ベント」に変え、ベント芝2つになったグリーンも多少軟らかく感じた程度で、コンディションに問題はなかった。

 「通常は9.5フィートの速さで営業していますが、この暑さなので芝が傷まないよう少し伸ばし、今日は8.5フィートです」とキャディマスター室の男性スタッフさん。
 前日に雨が降ったので、実際はさらに遅めだったのではないかと思われる。

 ラフも適度に刈り込んであり、「コースに打ちのめされる」という感じではなかった。
 イベント開催時にはまた、厳しいセッティングに仕上げるのだろうが、この日は景観同様、穏やかで上質なコースという印象だった。

 ちなみに前回(5月)に来場した時は新緑の季節で、ツツジや八重桜が咲き、売店周辺の花壇には小さなパンジーの花がたくさん植えられていた。池の側では可愛いカルガモの隊列とも出会った。
 春と秋を中心に、季節の変化も楽しめるコースになっている。

 料金は「米山」「岩殿」とも同じで、ゲストの「通常料金」は「平日」が23,037円、「土日祝日」が30,125円。夏冬のOFFシーズンの「季節料金」は「平日」が17,052円、「土曜日」が25,452円、「日曜日」が24,402円。
(他に「通常料金」の場合、火・金曜日は2,100円の割引、夏冬は逆に210円の「季節手当」が必要)

 ハイシーズンの休日とはいえ、3万円を越えるプレーフィは、さすがに高い。交通費や飲食代、雑費などを加えると、35,000円近い出費を覚悟しなければならない。

 老舗の「会員制ゴルフ場」ではあるが、ゲストだけでもプレーする道はある。
 「平日なら、同伴プレーヤーの中に以前、高坂CCでプレーした経験者がいればOKです。いらっしゃらなくても、空いていれば(予約を)お受けしますので、無理にメンバーさんを探さなくても大丈夫ですよ」と営業スタッフさん。

 休日の場合はどうか。「混んでいる日は無理ですが、空き具合によっては可能です。3ヵ月前から予約を受け付けているので、早めに申し込んでいただければ取れます。一度お受けすれば、後で混んできても『やめて』とは言いませんので」。

 アクセスの良さは冒頭に記した通りだが、最寄りの高坂駅からクラブバスが朝夕とも10本以上出ているので、近年は電車での来場者が増えているという。

 同伴者は「飲酒運転厳禁なので、最近は駅から近く、必ずクラブバスのあるゴルフ場を選んでいる」と話す。

 ただ「高坂CC」はクルマでの来場も比較的便利だ。東京方面からなら関越自動車道を北上、鶴ヶ島ICで一般道に下り約20分で到着できる。

 都心からでも1時間半と掛からない近さ。この交通事情の良さも上記のプレーフィを下支えしている大きな要因だろう。

 レストラン紹介の際にリポートし忘れたが、食事面はまずまず。この日のランチメニューは10種類。10月から5月までは名物「高坂タンメン」(950円)が人気。夏場は「冷し中華そば」(1,050円)などに取って代わる。ビール(生中)は600円。

 朝食は和洋定食が850円。コーヒー350円。パーティルームは7つ。パーティメニューは1人2,000円からで「相談に応じます」とのこと。

 高坂CCにはもう一つ「岩殿コース」がある。
 ホームページ(HP=)を見ると「各ホール樹木でセパレートされており、フェアウエーは多少のアンジュレーションはあるが広く、距離は米山コースより若干短めです」と紹介されている。

 会員氏も「フェアウエー、グリーンとも起伏があって、米山とはまた違う面白さがある」と話す。

 「月曜日(休場日)セルフプレー」や「オープンコンペ」「早朝スループレー」などは皆、こちらの「岩殿コース」で行われており、ゴルフ場側も上手に使い分けているようだ。

 最後に、細かなことだが「良かった点」と「まずかった点」を1つずつ。

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(脱衣場はやや狭かった)

 「良かった点」は浴室。内装や外の景観は大したことはないのだが、湯船が「39℃-41℃」と「41℃-43℃」に分けられ、自分の好みで使い分けられる。

 「まずかった点」は受付での対応。帰りに「近くで1泊するとしたら、どこがいいですか」と尋ねた。
 男性スタッフさんが坂戸市にあるホテルの「特別ご宿泊金券(1,000円分)」を渡してくれたのは嬉しかったのだが、裏を見ると「2011年7月31日まで」で既に有効期限切れ。

 丁寧な言葉遣いやテキパキした動作など、他の面ではホスピタリティの高さを感じていただけに、券が使えないのはやはり残念だった。

(ゴルフジャーナリスト O氏よりの寄稿)

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~特別寄稿~【宍戸ヒルズカントリークラブ=アプローチ練習場など施設充実。「日本ゴルフツアー選手権」開催の名コース】

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(景観的にも美しい17番ホール)

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(大型のクラブハウス。女性スタッフさんが何人も出迎えてくれた)

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(「日本ゴルフツアー選手権」開催コースであることを訴える横断幕が張られていた)

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(通路には大会参加選手のサインなどが並ぶ)

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(プロショップは充実。アパレル類が通路にまで溢れ出していた)

 日本の男子5大メジャー大会の一つ「日本ゴルフツアー選手権」を9年連続で開催してきた「宍戸ヒルズカントリークラブ」(茨城県笠間市)。東コースと西コースの合計36ホールからなる雄大なゴルフ場だ。今回は8月中旬の平日、大会の舞台となった「西コース」をラウンドした。テレビ観戦し、記憶に残る名場面が蘇る。レベルは全く違うが、この日も“ドラマ”の連続だった。

 テレビ中継が始まったのは、確か選手がINコースをプレーしている時から。そこで今回のリポートも10番ミドルホールから始めたい。

 なお、予めお断りしておくが、今回ラウンドしたのは「ホワイトティ」から。全長6319ヤードで、プロが戦った「ブラックティ」(7,392ヤード)より1,000ヤード以上も短い。それでもアベレージゴルファーには不満のない距離だった。
 
 「ブラック」と「ホワイト」の間に通常バックティと呼ばれる「ブルーティ」(全長6,831ヤード)が設定されており、「レッド」のレディースティと合わせて、ティインググランドは全部で4面(一部5面)。

 予約時か、当日朝、キャディマスター室に申し出て、乗用カートに青い旗を立てておけば、ハンディキャップに関係なく「ブルーティ」からプレーすることも出来る。

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(10番ミドルホール。フェアウエーのアンジュレーションが難度を高める)

 10番は356ヤード(ホワイトティ=以下同)。距離はさほど長くはないが、戸惑ったのがフェアウエーの複雑なアンジュレーションだった。

 同伴してくれた会員氏が「宍戸HCCはフェアウエーに微妙な傾斜があって、なかなか平坦な場所で打たせてくれない」と話していたが、まさにその通り。

 前足上がり、左足下がりの複雑なライから第2打をミスショット。その後は悪い方へ、悪い方へとボールが転がった。

 11番ホールは470ヤードのロングホール。「短めのサービスロングですか」とキャディさんに尋ねたら、「大会の時はパー4になります」(ブラックティからは519ヤード)。

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(11番はグリーン手前に2つのバンカー。大きな打ち上げで、ショートするとバンカー直撃)

 緩やかに左ドッグした2打目地点で目をむいた。グリーンに向かって打ち上げ。しかも、その手前に2段構えのWバンカーが大きな口を開けて待っている。
 「2オンなんて、簡単にさせませんよ」。そんな設計者の強い意志を感じる。

 グリーンに乗って、もう一度、ビックリした。奥行きが48ヤードもある縦長の3段グリーン。ピンは奥。ファーストパットは30ヤード近くもあった。

 「疲れるホールが続きますね」と会員氏に話しかけたら「次は皆さんが最も苦戦するホールです」と追い討ちを掛けられた。

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(12番ミドルホールはグリーンに向かって急な下り坂)

 12番ミドルホールは右ドッグレッグのレイアウト。ティショットを右サイドに打つと、木が邪魔になって次が打ちにくい。だが左サイドはガケ。

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(グリーン手前にはクリークがあり、要注意)

 おまけに、グリーンの50ヤードほど手前からは、スキー場のような急な下り斜面になっている。
 降り切った所にクリークが走り、そのグリーンがグリーンを縁取っているという難ホールだ。4人のうち2人がこのクリークにつかまり、スコアを崩す。

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(コース内の避雷小屋はかなり疲れていた)

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(手前に池。グリーン近くまでクリークが伸びる13番ショートホール)

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(バンカーの砂はかなり多かった)

 13番は池とクリークが強いプレッシャーを掛ける美しいショートホール(162ヤード)。

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(14番ミドルホールは打ち下ろしで、左右が狭い)

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(左足下がりのライからのショットが続いた)

 14番はグリーン近くまでダラダラと下る厄介なミドルホールだった。フェアウエーのほぼ中央に大きな木が立つ。
第2打以降、常に左足下がりの勾配から難しいショットを強いられる。「傾斜地での打ち方をもっと練習しておけば良かった」と反省。

 どのホールもひと癖、ふた癖あり、全く気が抜けない。同伴者から自然と「難しいね」との声が漏れる。

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(さるすべりの花が満開。綺麗なコースは女性が喜びそうだ)

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(長い15番ロングホール。左右の樹木で、とても狭く感じた)

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(15番のロングホールはフルバックからだと625ヤードもある)

 15番はこの西コース最長の570ヤードのロングホール。ブラックティからは625ヤードもあり、距離を考えただけでも肩に力が入る。

 しかも、左右の林がフェアウエーをグッと狭く感じさせ、何ともティショットが打ちにくい。
 ゲスト3人は「林」「チョロ」「ラフ」。結局、フェアウエーをキープしたのは、淡々とプレーした会員氏だけだった。

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(ゴルフ場ではあまり見ないユーカリの木が並んでいた)

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(ピッチマークが目に付くグリーンもあった)

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(売店ではカキ氷を販売)

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(池越えの16番ショートホール。蓮がたくさん浮かんでいた)

 16番は池越えのショートホール(145ヤード)。グリーン近くまで池が迫り、ピン位置も手前とシビアな設定。打ったボールはグリーン手前の傾斜地に落ち、弾んで池に消えた。

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(最もエキサイティングだった17番ミドルホール)

 17番のティインググランドに来たら、タテ看板に石川遼プロの顔写真があった。実はこのコースでは全ホールに、そのホールにちなんだプロの顔写真を付けたボードが立てられている。

 話題を提供すると同時に「男子プロのトーナメントを開催する超一流のチャンピオンコースなんですよ」とさりげなくアピールするのが狙いだろうと推察する。

 それはそれで構わないのだが、数多い男子プロの中でも特に人気のある石川プロの顔写真が置かれているということは「このホール、きっと何かあるに違いない」とキャディさんに尋ねる。

 「このコースのハイライト。第2打が池越えになる、とても難しいホールなんです」。それを聞いてテレビ中継で見た優勝争いでのドラマを思い出した。

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(第2打は大きな池越え)

 第2打地点に立って難しさが実感できた。左足下がりの傾斜地なのだ。何とも難儀なライから200ヤード以上飛ばさないと池を越すことが出来ない。

 「左サイドにレイアップできますよ」とのキャディさんのアドバイスを素直に聞き、手堅く刻んだつもりが、ボールはスライス。またも池の中に消えた。

 難しいが、景観的には実に美しいホール。宍戸HCCの「名物ホール」といっていいだろう。

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(この距離表示板は分かりやすいが、一部には見にくい所もあった)

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(18番グリーンの手前には深いバンカー。技の見せ所だ)

 あっという間に18番ミドルホールにやって来た。左右の高い林。細長く波打つようなアンジュレーションのあるフェアウエー。深いバンカー。転がり落ちやすい砲台グリーン。このコースを象徴するような設計だ。

 「大会でのパーオン率は17番よりも数字が低いんですよ」とキャディさんが教えてくれた。

 今でも目をつぶると、各ホールでのシーンを思い出す。そのくらい戦略的で、エキサイティングなホールが続いた。

 会員氏は「一流プロの中にも、宍戸HCCは苦手だという人がいますよ」と笑う。
 上級者ほど面白く、飽きないコース。逆に言うと、初心者にとってはあまり楽しくないコースかもしれない。

 コースの話ばかりで恐縮だが、午前中に回ったOUTコースについても簡単に触れておきたい。

 全体の印象を言えば「難易度はINコースほどは高くなく、景観の美しいホールが多い」という感じだった。

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(ショートホールからスタート)

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(ショートホールではピンの位置までの距離を1ヤード単位で表示)

 特に記憶に残ったのがまず、1番ショートホール。スタートホールがパー3というのも珍しいが、クリーク越えで景観も美しい。

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(2番のミドルホール。景観が美しい)

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(「ここが一番綺麗」とキャディさん)

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(コース内に巨大な石が登場する。石のハザードは珍しい)

 続く2番は左サイドに大きな池があり、キャディさんが「ここが一番綺麗」と紹介。3番ホールも同じ池に沿って、個性的にデザインされている。

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(避雷小屋。「シェルター」と呼ばれる)

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(コース内の休憩所前にも巨石が。石が好みらしい)

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(芝を守るために扇風機が大活躍)

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(周辺には高い山があり、丘陵コースのような景観も)

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(四角いトンネルの中を通って、次のホールへと向かう)

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(グリーンの約半分が池に囲まれている5番ショートホール)

 545ヤードの長い4番ロングホールを経て5番のショートホールは、またも新しい池とご対面。この池は折り返した7番ホールでも左サイドに登場し、「美しいコース」という印象を決定付けた。

 ちなみに6月の「大会」ではコースの回り方が変則的になるという。つまり、スタートは10番ホールから。次いで11番を回り、INコースの1番、そして2番と順番にラウンド。9番を過ぎたら12番に移り、そのまま18番へと向かうのだそうだ。

 全体としてはスケールが大きく、変化に富み、挑戦し甲斐のあるコースという印象。メジャー大会の舞台とはこういうものかと改めて認識させられた。

 プレー終了後、キャディマスター室でコースレートを尋ねた。「バックティからで74.2、レギュラーティからで71.7です」。

 「グリーンの速さは?」「9.0フィートくらいです」。この数字には同伴者が異を唱えた。「いや、今日はそんなに速くない。8.0~8.5フィートくらいでないか」。

 6月大会を現地観戦したその同伴者は当時の高速グリーンのイメージが残り、最初のうちは何度もファーストパットをショートしていた。
 「大会時より遅いのは承知しているが、それにしても重い」というわけだ。

 猛暑が続いた8月中旬にもかかわらず、コースコンディションは概ね良好。所々で大型の扇風機がフル稼働し、夏の暑さで芝が傷まないよう細心の注意が払われていた。

 これ以外にラウンド中に気付いた点が3つある。1つはグリーンまでの残り距離を示すヤード表示が「グリーンエッジ」までで、通常の「グリーンセンター」ではないこと。

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(ハンドルにはグリーンエッジからピンまでの距離を書いた印刷物が付いていた)

 乗用カートのハンドルには「今日のピン位置が手前から何ヤード奥か」を書いた用紙が取り付けてあり、キャディさんもその都度、必要なヤード数を加算して残り距離をアドバイスしていた。

 2つ目は外国人キャディさんが何人もいたこと。「契約キャディさんで、日本語も上手ですし、キャディとしても優秀ですよ」と他のキャディさん。
 そんな国際色を感じるのは、経営しているのが「森ビルグループ」ということも影響しているのだろうか。

 ちなみに今回は前半と後半とでキャディさんが交代した。前半に付いたキャディさんは熱心な方で、ティショットの狙い場所などを常に的確にアドバイスしてくれた。
 ただ、グリーン上ですぐに「ここを狙って下さい」と言われたのは戸惑った。早過ぎると、傾斜を読んだり、ラインを想像したりする楽しみをプレーヤーから奪うことになる。

 午後に同伴したキャディさんは、小柄ながらテキパキとした動きに好感が持てた。「励まし系」の方で、ミスした後に掛けられた優しい言葉に何度も癒された。

 3つ目が樹木の種類が多いこと。竹林、クヌギ、ユーカリ、松、杉、桜、もみじ、イチョウ、さるすべり・・。「ヘビを良く見かける」(前半のキャディさん)のも自然が大切にされている証だろう。

 コースの素晴らしい名門ゴルフ場は、得てしてクラブハウスが老朽化していたり、従業員のホスピタリティに欠けるところがあったりするもの。

 だが、宍戸HCCは施設面がコースに勝るとも劣らないくらい高水準だった。メジャー大会を開催するくらいだからクラブハウスが大きく、立派なのは当然。

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(ドライビングレンジ。高さの異なるティを用意)

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(この建物でボール購入のサインをする。内部には休憩所や売店がある。隣は「ドライバー控え室」)

 それ以上に感心したのが練習場だった。まずドライビングレンジ。屋根付の本格的なもので、打席数は全部で27。ボール代は30球で230円。綺麗だが、ロストボールと思われる中古品もかなり含まれている。

 正面のネット中段に250ヤードの表示。30、60、80、100、150と小刻みにヤード表示があり、中央やや右側に植えられた立ち木がコースと同様の雰囲気を演出している。

 全打席に椅子と扇風機があり、出入り口には冷えたおしぼりの用意もある。ナイター練習も出来る。天井の一部にクモの巣があったのは玉にキズ。

 ラウンドしないゴルファーも利用でき、近くには本格的なショップ兼ラウンジがあった。「打ち放題のサービスもありますよ」と女性スタッフ。

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(本格的なアプローチ、バンカーの練習場)

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(パター練習場も広かった)

 同伴者が「最高だ」と感心したのがアプローチ練習場。広いだけでなく、グリーン周辺の傾斜地から打てるのが嬉しい。パター練習場も充実しており、あっという間に時間が過ぎてしまった。

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(朝食はバイキング方式)

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(質、量ともに満足した)

 「朝食バイキングがある」と聞き、寸暇を惜しんでレストランへと向かう。料金は1,280円。選べる料理の種類が多く、ドリンクバーも付く。最初は割高かと思ったが、そうでもない。「あまり食べると、体が回らなくなるよ」と同伴者に注意された。

 昼食はざるそば(うどん)の800円から2,200円のうな重まで選択肢が広い。「夏野菜と常陸牛カレー」(1,400円)や「スープ冷麺」(1,200円)などが好評だった。コーヒーは400円でおかわり自由。細めのグラスで出てきたビール(生中)は650円。

 ただし、昼食時間が長かったのには閉口した。午前中のプレーが終了したのが11:45分。午後のスタートが1:15分。1時間半もあった。「(客を)入れ過ぎなんだ」と会員氏も嘆いていた。

 レストランからの眺めは普通。遠方まで良く見通せるが、樹木ばっかりで飽きる。手前の景観はクラブハウスの屋根(テラス)が邪魔をして良く見えない。

 施設面でもう一つ快適だったのが浴室。ぬるめの湯とジャグジー、水風呂と3つの浴槽があり、パーティションも完備。
 ホームページ(HP)では女性用の浴室をリニューアルしたことが強調されていた。

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(巨大なロッカールーム)

 同伴者はロッカールームの巨大さに驚いていた。36ホールある大型ゴルフ場なので数が必要なのだろうが、確かに凄い。日々の使用率はどのくらいなのだろうか。

 8月基本料金は西コースの場合、平日が11,800円、休日が19,800円(全てキャディ付、乗用カート利用。以下同)。10月のハイシーズンでは平日が13,800円、休日が20,800円。
 東コースの方が2,000円から3,000円安い。これは「西コースがトーナメント開催コースで人気があるから」と受付のスタッフ。

 午後2時以降ハーフプレーが出来る「薄暮プレー(セルフ)」や朝5時台にスタートする「アーリーバード」(4月~8月)など割安プランも多い。

 オープンコンペも月2回のペースで開催。2サムも「空いていれば可能」で、老舗の名門コースに比べると、営業面での柔軟さが際立つ。

 最後にアクセス。東京方面からなら電車が便利。上野駅を朝7時発の常磐線特急「スーパーひたち3号(いわき行)」に乗車すると、62分で友部駅に着く。自由席利用で運賃は片道3,190円。8:08分発のクラブバスが接続しており、ゴルフ場までは10分ちょっと。

 スタート時間が遅ければ、次の特急電車でも可能。やはり友部駅から8:40分発のクラブバスがある。

 クルマなら常盤自動車道の岩間ICで降りて、ゴルフ場まで15分あまり。友部JCTで北関東自動車道に入り、友部ICまで来れば10分強で到着できる。東京都心からは約100kmの旅路だ。

 最後に、帰りのクラブバスの運転手さんが語った1泊2ラウンド利用法をひとつ紹介したい。
 初日に1ラウンドして併設の「コテージ」に宿泊。翌朝、「アーリーバード」プランを利用して安くプレーし、高速道路が混む前にさっさと帰路につくというものだ。

 「コテージ」(5棟)はクラブハウスから徒歩で移動できる距離にあり、宿泊料金はシングルユースで7,350円、ツインユースで5,250円。「週末は満室になることもある」そうだから快適なのだろう。

 確かにこのプランなら「東コース」と「西コース」の両方が一気に回れる。

(ゴルフジャーナリスト O氏よりの寄稿)

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茨城チャンピオンコースラウンドその2 宍戸ヒルズカントリークラブ・西コース

 大洗ゴルフ倶楽部でラウンドした翌日は、6月に「日本ゴルフツアー選手権」を観戦した宍戸ヒルズカントリークラブ・西コースでラウンドした。

 宍戸国際ゴルフ倶楽部のホームページによると、宍戸ヒルズカントリークラブの西コースは「2003年から『日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズカップ』が開催されている本格的なチャンピオンコースで、恵まれた自然の中に、池、クリーク、樹木、バンカーを効果的に配置しました。戦略性に富み、たっぷりと距離のある18ホールはプロが絶賛したほど難易度が高く、実力派ゴルファーのチャレンジ・スピリットがかりたてられます」とのことだ。
 
 朝7時にゴルフ場に到着。
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 ロッカーには「「日本ゴルフツアー選手権」のポスター。このコースでラウンドできるんだなと思うと、嬉しくなってくる。

 大洗ゴルフ倶楽部は伝統と風格を感じさせてくれたが、宍戸ヒルズはモダンなこれからのゴルフ場という感じだった。
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 広々とした打ちっぱなし練習場。

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 広いアプローチとバンカーの練習場も複数ある。

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 深いラフからのアプローチも練習できた。

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 パター練習場も複数あり、手前の練習場の向こうに更に広いパター練習場が見える。

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 朝食は1280円でバイキング。ドリンクバー付き。食べ過ぎてもいけないのでフルーツ、ジュースをたくさん摂った。

 スタート前の充実度は、かつて経験したゴルフ場の中で宍戸ヒルズが一番だ。

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 いよいよスタート。各ホールにそれぞれのホールにゆかりのある選手の顔写真とコメントが掲載されている。
 
 アウト1番からのスタートだが、日本ゴルフツアー選手権の時は、ここが3番になる。つまり、10番、11番が1番、2番になって、そこからこのホールに続くのだ。

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 プロが打つ位置からだとこんな風に見える1番。

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 レギュラーティーからだとこんな感じ。

 1番ショートは幸先良くワンオンしたが、グリーンのイメージが違った。選手権の時の滑るようなグリーンをイメージしていたら大間違い。むしろほかのゴルフ場よりも重い感じだった。イメージが違っていきなり3パットもしてしまう。

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 池がたくみに配置され――。

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 狙うべき個所も限られている。

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 タフなコースだ。

 インになるとより難易度が増す感じがした。

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 12番はティーショットで残り100ヤードにつけたが、SWで打った当たりが池に。ラフに負けたのか、残念。パーも狙えたチャンスが+2に。

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 石川遼が案内する17番ミドルは大きな池越えがある名物ホール。

034

 2打打って残りがまだ200ヤード以上あったが、池越えに挑戦。池ポチャ。

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 特設ティーから5打目で打ち、5オン2パットで+3。

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 グリーンをガードするような感じのバンカー。これは越えられたが、スコアがまとまらない。

 成績はアウトが+1+2+3∔3∔0∔2+3∔1+1=+16で52。パット数は322212122。
 インが+1+4+2+1+1+1+0∔3∔3=+16で52。パット数は121222222。

 100は切れなかったが、2009年3月に宍戸ヒルズの東コースを回った時には124も打った。

 今日は昨日の大洗でのラウンドよりもプレッシャーのためかティーショットの失敗が多く、2打目以降苦労したが、あまり無理をせずにこつこつと前に進んだ。

 この2日間、ニュースにもなるような猛暑で、全身汗だくになってラウンドした。名コースでなければ切れていたかもしれない。

 逆境でも極端にスコアを乱さない術を多少なりともつかめたのがチャンピオンコース連続ラウンドの収穫だった。

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~特別寄稿~【大洗ゴルフ倶楽部=壮大な黒松林。甘え許さぬ深いラフ。日本を代表するシーサイドコース】

005
(風格のあるゴルフ場入り口)

131
(池、バンカー、松林。絵になるホール)

169
(松の老木は迫力十分だ)

 「名匠・井上誠一の自信作」「わが国屈指のシーサイドコース」「男子プロトーナメント開催のチャンピオンコース」「アマチュアゴルファー、憧れの地」・・・。水戸市の東南東に位置する「大洗ゴルフ倶楽部」(茨城県大洗町)は60年近い歴史を誇る名門コースだ。どのキャッチコピーにも迫力がある。夏真っ盛りの8月中旬、会員氏に誘われ、喜び勇んで出かけた。「これが本当のゴルフ場だ」と実感した。

001
(水戸駅からは2両編成の大洗鹿島線に乗り継ぐ)

 JR水戸駅から鹿島臨海鉄道大洗鹿島線で16分。大洗駅からクラブバスを利用し5分余りで到着する。タクシーなら1,020円。

006
(どっしりとした感じのクラブハウス。高級車が続々到着)

 入り口からして風格が感じられる。周囲の松林と一体化したクラブハウス。堂々とした瓦屋根が気品を漂わす見事な和風建築だ。出迎えスタッフの表情からも、上質なクラブライフの存在がうかがわれる。

108
(クラシックな佇まいを見せる受付の周辺。正面の階段を登った所がラウンジ。その左がレストラン)

 節電のためか、照明を減らした室内は落ち着いた雰囲気。左側に受付と簡素な売店。ロビーは中央に丸い柱と鉢植えが置かれているだけで、空間が広い。余分な要素が全くない。

 最近は床いっぱいにゴルフ関連商品が並び、壁や階段にも貼り紙、ポスター、商品などが溢れるゴルフ場が少なくないが、ここは正反対。チャラチャラした感じは皆無だ。

 会員氏は「シャツが外に出ていると、(スタッフから)中に入れてくださいと注意されます」と話す。先日も「短パンをはいて来たゲストが、ハイソックス持っていますか、と聞かれていた」そうだ。

010
(美しい松林に囲まれたパター練習場)

 着替えを済ませて、スターティングテラスに出る。目の前にパター練習場。その周辺の景観を見ただけで、「あぁ~これが大洗だ」と心が躍った。

116
(黒松の太い幹が力強い景観を生み出す)

 おびただしい数の松林。主役は黒松である。その隙間から差し込む朝の柔らかな光。

042
(キャディさんは頭にヘルメット。珍しい。)

039
(「歩き」でのプレー。通路も良く整備されていた)

 練習もそこそこに、この日のスタートホールであるINコース10番のロングホールへと向かう。ここでのプレースタイルは全て「キャディ付」の「歩き」だ。
 
 ティインググランドは「バック」(全長7,190ヤード、以下同)「レギュラー」(6,687ヤード)「フロント」(6,188ヤード)「ゴールド」(5,696ヤード)に分かれる。

032
(INコース10番ロングホール。松の樹影が綺麗だった)

 今回、プレーしたのは「レギュラーティ」から。10番はロングホールなので504ヤードと長い。
「(プロが使う)バックティからだと、どんな景色になるのだろう」。スタートを待つ間、同伴者と一緒にそのティインググランドに立ってみた。

 はるか遠くまで続く松の樹林。手前は左右から高い松が迫り、強いプレッシャーを掛ける。「バックティだと打ち出しがグッと狭まる。大変だ」と同伴者。

063
(コースは概ねフラット)

 嬉しさと緊張感の中、ラウンドを開始した。コースは平坦な林間コースで、アップダウンや池なども余りない。全体に素朴でオーソドックスな感じの設計。目に入るのは松の景勝美ばかりである。

178
(密集した松林。横に出せれば御の字)

050
(茶店の一部にはやや老朽化した感じも)

058
(日中でも小まめにコース整備がなされていた)

097
(真夏の太陽が照りつけ、傘を差しながらのラウンド)

069
(「冷水機」がきちんと用意されていた)

075
(突然現れた松の大木)

 左右に並ぶ大ぶりの松。どこも密集度が高い。12番ホールのようにフェアウエー上に巨木がハザードとして立ち塞がるホールも多い。

127
(グリーン周りにも太くて逞しい松が目立った)

 ティインググランド周辺だけでなく、グリーン周りにも皇居前広場にあるような枝振りの良い黒松が点在する。
 
 ホームページ(HP)を見ると「当倶楽部には目通り直径30㎝以上の松が約2万5千本、うち樹齢百年にも達しようかという巨松は千数百本に及ぶ」とある。

 「大洗の松は~天然記念物級といっても過言ではない」との表現も理解できる。

179
(枝振りの良い松ほどプレーヤーを困らせる)

 そんな日本的な自然美はプレーする者にとって、時に極めて厄介な存在になる。
 13番410ヤードのミドルホール。左に曲がったボールは林の2m手前で止まった。「ラフなので距離を欲張らない」と自制し、短めのクラブ3本を持ってボールの側へ。

 が、横にせり出した松の枝がボールの飛行空間を妨げている。「打てない」。右側から大きく回す術を持っていれば良かったのだが、ボールは深いラフの中。そんな芸当ができる自信も、実力もない。

 「とにかく一度、フェアウエーに出した方がいいよ」。同伴者の意見を聞き、ボールが枝にぶつからないようフェースを立ててコンパクトに振る。

065
(松の枝が空中ハザードに。こんなシーンに何度も遭遇した)

 トップ気味に当り、ラフに食われて、ボールは急停車。まだラフの中だ。しかも別の松が再度、行く手を遮る。枝が大きく張り出した格好のいい松は「空中ハザード」そのものだ。

 14番のショートホール(169ヤード)には「このバンカーだけは入れてはダメ」とキャディさんの言う深いバンカーがある。

072
(バンカーの上にも松の大枝がせり出す)

 そこは何とか回避したものの、別のホールでバンカーにつかまる。そのバンカーの上に、またしても松の枝がせり出している。「狙いどころは1点しかない」。悲壮な決意で臨むも、結果は実力通り。

 同伴者も同様に苦戦していた。「前週、別のコースに行き85で回った」という上級者も「とにかくラフが強くて参った」と嘆く。

 確かに他のゴルフ場のようには刈ってなく、かなり伸ばした状態。真上に行ってやっとボールが見つかるというシーンも多く、「まるで(バンカーの)目玉状態」。別の同伴者も「どう打っていいか、分からなくなっちゃった」。

 キャディさんは「ラフで止まるから、ボールが林まで行かないで済んでいるんですよ」と励ます。

 大洗GCといえば海からの強風が有名。芝の枯れた冬、その風にあおられてボールが林に突っ込んで行くシーンを想像し、本日の微風コンディションに感謝した。

073
(フェアウエーに張り出した松。ごく普通に見られる景観だ)

067
(バンカーが多く、花道は狭い)

 「大きく張り出した松の枝」「深いラフ」「要所に配されたバンカー」――。この3つが大洗GCの敵であり、顔でもある。会員氏の言う「長打力だけでは征服できないコース」の意味が良く分かる。

 そうした戦略性の高さや景観の美しさで、特に印象に残ったホールを以下、INコースから選んで紹介したい。

046
(人工的な池を配した11番ミドルホール。箱庭的で綺麗だった)

 まず、11番ミドルホール。距離は374ヤード。第2打地点の左サイドに珍しく池があり、日本情緒を感じさせる。丸みを帯びた橋は箱庭のよう。男性的なイメージの強いこのコースで、ちょっと異彩を放つ。

087
(16番のショートホールは正面に海が見える)

 16番は218ヤードの長いショートホール。真正面に海が見え、景観的にも素晴らしい。「海から強いアゲンストの風が吹く時は、プロでもドライバーを持ちます」とキャディさん。
 グリーンの奥の景色が抜けているので、錯覚でピンが遠くに見え、一層、距離が長く感じる。

095
(海沿いの松の木は、みな同じ方向に傾いている。風の強さがわかる)

101
(海が見えると、あの津波を思い出す。ここは高台にあり、波は来なかった)

 続く17番は太平洋に平行して造られた418ヤードの長いミドルホール。左側に青い海。ついつい「(東日本大震災で)津波が来た時は大丈夫でしたか」とキャディさんに聞いてしまった。
 「ここは高台にあるので、全く津波の影響はありませんでした」

 続いて午後に回ったOUTコース。4番は大洗GCでは最も短く、美しい池越えショートホール(133ヤード)。平坦な林間コースはとかく景観が単調になりがち。池があるとやはり印象が強い。

134
(池の周囲はコンクリートで固められていた)

 ただ、池の縁がコンクリートと小石で固められていたのには違和感を抱いた。「豊かな自然」の中に突然、人工的な要素が入り込んで来るからだ。砂地などいろいろ理由があってのことだろうと推察する。

145
(5番ホール。ハンディキャップは「1」。フェアウエー右サイドにあった松林。なんとも厄介だった)

 5番ミドルホールは最も強烈な印象を残したホールだった。距離は414ヤードと長め。コースがS字型に曲がり、正面右に中之島のような松林がある。

 これが実に曲者だった。フェアウエーセンターに打ったボールはやや右に転がって、ちょうど松林の横に。コースが右にカーブしているので完全にスタイミーになる。もっと思い切って左サイドを狙わなければいけなかったのだ。

 ほんの僅かな位置の違いで、後の展開がガラリと変わってくる。「せっかく会心のショットだったのに…」。“不運”に心が乱れる。

 ガマンして刻んだはずの第2打を今度はミス。無理して打った第3打が傷口を広げ、寄らず入らず。結局、コースに翻弄されたまま「終わった」。

123
(右側の松林がショットの狙い目をグッと絞っている)

138
(アゴの高い、難しいバンカーに手こずらされた)

147
(所々にこうした巨大な松が姿を現す)

156
(グリーン上では、微妙な傾斜に何度も悩まされた)

 コースレートは「バックティ」からが74.4、「レギュラーティ」からが72.0。「フロントティ」からなら69.7なので、良い思い出を残したいなら「フロントティ」からのプレーをお薦めする。

 ただ、「こんな名コース。次回もぜひ(後ろの)レギュラーティからプレーし、堪能したい」というのが、気を取り直した後の全員一致の意見だった。

 圧倒的コース力の前には些細な事象と言われるのは承知の上で、ラウンド中に気づいた他の点を列記する。

119
(グリーン中央まで残り100ヤードを示す白い線。見えにくかった)

①グリーンまでの残り表示が見にくい。松の木に白い横線で100ヤード(1本)、150ヤード(2本)、200ヤード(3本)と表現されているのだが、どこも松が密集し、見つけにくいのだ。

 標識が目立つと「セルフプレーのゴルフ場」のようでイメージダウンになるとの判断なのだろか。
035
(フェアウエー上に、こうしたヤード表示があって便利)

 キャディさんは「(フェアウエー上の小さな)マンホールに数字が書いてあるので、そちらを見ています」という。

044
(ラフ。意外にベアグランドが多かった)

②ラフに「ベアグランド」が目立った。コースメンテナンスも超一流と期待していただけに、不思議な感じがした。キャディさんは「ここは砂地で水の流れが速く、(芝が)持って行かれちゃうんですよね」と解説。

③そのキャディさん、スタート前に各自のクラブ確認はしたが、特に挨拶めいた言動はなかった。
 グリーン上から立ち去るのも早かった。ボールを拭き、ファーストパットのアドバイスを済ませると、さっさと次のホールへ行ってしまう。これが大洗流なのか。他のキャディさんはどうなのだろう。

061
(場所によっては近くに住宅や道路があり、防球ネットが必要な個所もあった)

④開発当時、砂丘と松林だけだったこの地も、いまや住宅や生活道路が近くまで迫る。このため道路沿いには高い防球ネットがそびえる。景観的には好ましくないが、安全を考えればやむを得ない措置。

⑤キャディマスター室で「グリーンの速さ」を尋ねた時に「測っていません」と返事されたのにも戸惑った。当然、硬さや速さは承知していると思い込んでいたからだ。
 「9フィートはないですね。8.5フィートくらいでしょうか」。意外に大雑把だった。

 悪い点ばかりではない。「さすが」と感じたこともある。1つはOBゾーンがないこと。当然、「前4」のティマークも存在しない。

 曲がったボールが紛失球となって先に進めない場合もある。危ないと思ったら自分で暫定球を打っておくのがマナー。ここは「進行優先」ではなく「プレー優先」なのだ。これが本来のゴルフの姿。

040
(ベントのワングリーンは広かった)

 大洗GCは「砂地での芝の育成」と「松くい虫との戦い」の歴史だったという。改修を繰り返し「現在はベント芝のワングリーン」だが、不自然さは微塵もない。グリーンに向かって狭まって行くコース設計は素晴らしい。

 各ホールの長さに変化があるのも特筆ものだ。ロングホールは最長と最短で55ヤード、ミドルホールは同86ヤード、ショートホールは同85ヤードもの差がある。
 それだけ様々なクラブを使いこなさないと攻略できないわけで、知れば知るほど良く出来たコースであることが分かる。

 コースの話が長くなってしまったので、気になるプレー料金や設備にテーマを変えよう。

 開場は1953年(昭和28年)10月。ラウンドするには「会員の紹介」が必要。受付は2ヵ月前から。

 ただし、裏技がある。地元の「大洗パークホテル」「大洗シーサイドホテル」「大洗ホテル」に宿泊し、各ホテル経由申し込めば会員の紹介なしでもプレーできるのだ。
 さらに、自分が所属しているゴルフ場があれば、そこの支配人経由でも予約が可能。知っておいて損はない。

 ビジターのプレー代は平日が15,750円、休日が21,000円。これにキャディフィ(3,150円=4バッグの場合)や諸経費(3,486円)等が加算され、平日で22,543円、休日で27,793円となる。さすがに高い。

 季節優待料金制度はある。7月から9月末までは平日15,000円、休日22,000円。12月から3月末までも同様に安くなる(今冬の優待料金は未定)。

021
(ドライビングレンジ。開放的で気持がいい)

 ドライビングレンジは15打席。両端に大型ミラーを設置。距離は250ヤード強。200ヤード地点に松の木が植えられ、コースと似た雰囲気で練習できる。
 ボールは24球で157円と安い。全てロストボールらしき中古品だが、綺麗で問題はない。

189
(落ち着いた感じのキャディマスター室)

 キャディマスター室は簡素な造り。窓に「ハンディキャップ15以内、4人で計50以内なら、バックティからのプレーOK」の貼り紙が出ていた。

112
(レストランは落ち着いた雰囲気)

 レストランは木の素材を生かし、上質感が漂う内装。猛暑ということもあって奥に「冷房室」が用意されていた。

 メニューは和洋中10種類以上あり、選択肢が広い。ざるそば525円、カレーライス840円、ハンバーグステーキ1260円、ビール(生中)は556円。ツマミの種類も多い。

 会員組織がしっかりしている名門ゴルフ場の食事は、比較的安いことが多い。ここも頑張って抑えている感じがして好感が持てた。

 隣接しているラウンジも重厚感があり、メンバーさん数人が寛いで談笑している。羨ましい光景だ。

007
(ロッカーは意外なほど「普通」だった)

 ロッカーは本数こそ多いがスチール製で、予想していたほどの高級感はなかった。トイレはリニューアルされ、個室(7つ)も広くて使いやすかった。

 脱衣場は山小屋風の天井が印象的。ただし、外が見えず、閉塞感が残る。その分、浴室から眺められる外の景色は綺麗だった。

 浴場の角に浴槽が設けられており、パター練習場や10番のコースの一部が見え、心と体が癒される。洗い場にパーティションはない。

 東京からは約120㎞の距離。クルマ利用なら常磐自動車道→北関東自動車道ルートで「水戸大洗IC」へ。高速道路を降りてからは15分もかからない。

 「せっかく大洗まで来たのだから」という人向けにロッジが併設されている。シングルで1泊4,200円。売店には「岩のり」など地元特産の海産物が並ぶ。冬は鮟鱇鍋が名物だ。

 受付カウンターで「大洗の宿 マップ」と題したパンフレットを見つけた。「ホテル・旅館」だけでも30軒近くが掲載されている。11月には「大洗あんこう祭」も開催される。
 冬に向けて、なんとも贅沢な夢が広がった。

(ゴルフジャーナリスト O氏よりの寄稿)

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茨城チャンピオンコースラウンドその1 大洗ゴルフ倶楽部

 茨城チャンピオンコースのラウンド、初日は大洗ゴルフ倶楽部(大洗町磯浜町8231-1、029・266・1234)。
002

 山登りの師匠Mさんが企画してくれた、この夢のラウンドには、私のゴルフの師匠Kさんも誘った。
 今日は、MさんとMさんの会社の同僚、私と、K師匠というメンバーでのラウンドだった。

 お盆の渋滞を恐れ、朝5時に家を出たが、道はすいていて6時半に到着。7時からの受付をすませ、練習場へ。
004

 しかし、今日は暑い。熱中症になっても困るので、早々とレストランで休憩。9時17分のスタートを待った。

005
 イン10番。ティーイングラウンドは林に囲まれ、いい雰囲気。期待感が一段と高まってきた。

008
 松林が行く手を遮るが、松林に入れなくても、このように進路を邪魔されることが多かった。ここはパターで転がしてみたが、あまり転がらなかった。
 松に遮られて、ただ、横に出す。そんなことが6、7回あった。

010
 全体に距離があり、ショートホールで218ヤードもあるところも。さすがチャンピオンコース。

 大洗はやはり難敵だったのだが、今日はドライバーがまずまずだった。
 「鳥は飛ぶことに何の疑いも抱かない」。
 「ゴルファーもショットに何の疑いも抱かない」心持ちで打てばいいのではないか。
 そう思って打ったのが良かったようだ。

 インのスコアは0+0+2+2+0+1+1+1+3=+10で46。パット数は122222222。

 18番の+3は、「18番がパーなら43。ベストスコアがでるかもしれない」と思って硬くなったのがいけなかった。

 アウトになると難易度が増した。

015
 グリーンを囲む深いバンカー。

016
 7番ロングはS字型。2打目は正面の木越えが近道だが、つい右に打ってしまった。

017
 バンカーショットも松林に邪魔される。

 そして、深いラフ。すっぽりボールが入ってバンカーの目玉状態より出すのが難しいことも。
 ラフ対策で上から叩くようにアイアンを打っていたらフェアウエーでもそんな打ち方になって、打ち方に狂いが生じてきた。

 アウトのスコアは+1+3+2+1+2+0+2+2+5=+18で54。パット数は113221123。
 
 9番は+4までなら100が切れると思った瞬間、硬くなり+5も打ってしまう。欲が出たところではことごとく大叩きした。

 でも100は大洗の自己ベストのスコア。100切りは次の機会に。
 
 明日はもう少し、無心で打ち、自己ベスト(90)を達成したい。

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茨城チャンピオンコースラウンドを控え、練習

 明日、明後日と、プロゴルフツアーも開催される茨城県の代表的なチャンピオンコース二つをラウンドする。
 明日、ラウンドするのが「日本プロゴルフ選手権」が1960年に、「日本オープンゴルフ」が1998年に行われた大洗ゴルフ倶楽部(大洗町磯浜町8231-1、029・266・1234)。
 明後日が2003年から「日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズカップ」が開催されている宍戸ヒルズカントリークラブ・西コース。6月5日にこの「日本ゴルフツアー選手権」の最終日を観戦した。目の前でプロが戦っていたコースをラウンドできる。

 待ちに待ったラウンドだけに、しっかり練習した。
 ファーストゴルフ(71番ゲージ)での打ち放題。
001
 ボール供給機でボタンを1回押すとカゴの1/5くらいのボールが供給される。
 今日はまず7番アイアンで1/5カゴ。その後1カゴ、アプローチ練習した。
 アプローチで距離をコントロールするためには「腰で打つ」ことが必要。手打ちにならず、身体でボールが打てるように練習した。
 さらに1カゴでユーティリティとドライバーを練習した。テークバックでクラブシャフトを立て、そこから力を入れずに振り抜く。テークバックしたらあとは余計なことは考えない。

 鳥は飛べるということを疑わないから飛べる。最近気に行っているフレーズ。自信をもって明日明後日はラウンドをしたい。 

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白波瀬佐和子著『生き方の不平等――お互いさまの社会に向けて』(岩波新書)

Ikikatanofubyodo

生き方の不平等――お互いさまの社会に向けて

 白波瀬佐和子著『生き方の不平等――お互いさまの社会に向けて』(岩波新書、2010年5月20日発行)を読んだ。
 近年になって顕著になっている貧困や格差などの不平等。これを子ども、若者、高齢者といったライフステージごとに捉え、分析している。男性が稼ぎ、女性が家を守ると言った旧来の役割分担は成り立ちにくくなっているのに共働きを支援する社会的仕組みが整っていないなど、社会の変化に国民の意識や制度がついていっていないのが不平等を生む原因のようだ。著者は、世代間、あるいは世代内の新しい連携に活路を求めている。

第一章 子どもたちの不平等

 「いま、子どもの貧困に焦点があたっています」。

 「少ない子にあり余る愛情とお金、そして時間をかける親たちがいるかと思うと、朝ごはんもろくに食べないで学校にやってくる子がいますし、夜もカップラーメンをすすりながら親の帰りを待つ子がいます」。

 「たまたま恵まれない親の元に生まれたからといって、その運命を一生背負い続けていかなければならないのは不条理です」。

 「これまで子どもはあくまで家族や親の傘の下で議論されてきました」「子どもとしての権利を親とは独立して保障することに、国は正面から取り組んでこなかったといってよいと思います」。

 「スタートラインの違いを少しでも小さくすること、またスタートラインの違いをその後の人生にできるだけひきずらせないこと、これらは社会制度の中でわれわれが対応できることであり、また対応すべきことです」。

 「世の中の子どもは、どのような親元にうまれようが『ひととなり』を保障されなければならないのです」。

 「愛情とは、親だけが注ぐものではなく、われわれ社会の構成員からも注ぐことができます」「特定の親子関係を絶対のものとせず、子どもの存在を相対化し、共有することが必要となってきます」

 「しかしながら、都市化が進み、核家族をベースとする社会では、親子関係がより個性的となり、わが子と他人の子の境界は高まりました」。

 「自分とつながりをもつのはわが子だけではありません。事実、年をとって社会保障という社会制度から恩恵を受ける場合、自分の生活を支えてくれるのはわが子のみならず、その他多くの他人の子なのですから」。

 「異なる世代が共存することで、想像する以上に多くの恩恵にあずかっています。わが子だけでない子どもたちから恩恵を被っていますし、子どもをもたない者もこどもたちから支えられることになるのです」。

 「人としての権利の一つとして学ぶ権利が保障され、自らの希望に沿ってチャレンジする機会が保障されなくてはなりません」。

 「自然資源に欠ける日本において、人は唯一の貴重な資源です。そこにお金をかけないでどこにお金をかけるのでしょう。この世に生を享けて、子どもたちが自分なりに大きくなっていく。それを親だけでなくわれわれ大人が一緒に見守り育てていく。そこにこそ、超少子高齢社会の未来があるのです」。

 親の経済力にかかわらず、子どもの権利として生活が保障される。この体制を確立することは、のちのち、社会の大きな「溜め」となっていきます。

◇     ◇     ◇
 親の貧しさによって十分な教育が受けられない子どもがいるどころか、そんな思いを子どもにさせたくないと大人が思うことから、子どもを産むことを避ける親が増えている。子どもの不平等の解消は少子化解消につながり、それが高齢者たちを支えることになるのだ。子ども全体に愛情を注ぐ、広い視野、イマジネーションが必要になっているのだろう。 

第二章 若者たちの格差

 「労働市場は一様ではなく、年齢やジェンダーによって分断されています。景気が悪くなったとしてもその影響をどれくらい早く、どの程度受けるのかは、すべての者が同じというわけではありません。男女によっても、また世代によっても、マクロ的な経済状況の影響は異なってくるのです」。

 「女性の賃金が低いのは、男性と同様の学歴を獲得していないからではなく、男性とは異なる賃金決定構造や昇進構造があるからです」。

 「1973年から82年生まれの人たちは、ロストジェネレーションといわれるように、就職氷河期に何とか就職したとしても仕事は期限付きで将来の見通しが立ちにくく、たとえ正規の仕事につけても過剰労働を強いられ、心身ともに疲れはててしまうものも少なくありません」。

 「女性は失業率そのものは比較的安定していますが、非正規雇用率は上昇し続けています。平成不況以降、少し経済が回復しても非正規雇用率はそれほど低くならず、女性への正規雇用創出は男性ほどではなかったことがうかがえます」「なによりも、10代後半から20代前半にかけての女性の過半数が非正規雇用者である事実は見逃すことができません」。

 「90年代半ばまで正規雇用者が多数派であった若年層において近年、非正規雇用割合が顕著に高くなっていますので、最近の雇用の不安定化は若年層に集中して現れていることが確認できます」。

 「現在、非正規就労にある若者が増えているわけですが、そこでの最も深刻な問題は、キャリアのはじめの不安定な雇用が長期化し、その後のキャリア形成に障害となり、さらなる格差拡大へと発展しうることなのです」。

 「晩婚化、未婚化の背景には、若者が結婚を望まないのではなく、結婚に踏み切れない、結婚できないという状況があります」。

 「男性は、あくまで家計の稼得者としての役割にこだわり、女性は結婚に伴い仕事を続けることができないといった機会費用の損失という観点から結婚を見定めています」「ジェンダーによって硬直的に設定された役割分業体制に、若者自身拘束されています」「ここで大切なことは、規範の上でもまた諸制度の上でも稼者者一人モデルから脱却することだと思います」「二人で稼いで家計を支えていく共働き世帯モデルへの転換を考えていくべきです」。

 「若年については、特に、やり直しを許容することが大切だと思います」「迷うこと、少しぐらいしくじることに対してできるだけ寛容な社会を構築することが大切だと思います」。

 「これまで日本は企業に生活保障の機能を負わせてきました。そこでは企業が長期的慣行の上にたって、労働者への投資計画を中長期的に設定することができた環境がありました。しかしそれが崩れたいま、これまでどおり企業だけに人を育てる機能をゆだねるわけにはいかなくなってきたのではないでしょうか」。

 「賃金が個人の人生設計に対応して上昇するという仕組みのもとでは、たとえ若いときの賃金が低く抑えられても、あとで取り戻せるという見通しがあったために納得できたところがあります。しかし、それがいま、長期的な雇用保障を提供しえない雇用情勢のもとでは、若年だからと賃金を不当に低く抑える理由づけがなくなりました」。

 「いま、自己責任論が強調され、自分の生き方を自ら選択することを促されています。ここでの問題は、本人の意志を強調する一方で、制度自体は相変わらず硬直的なことです。自己責任論の背景にある『自由な選択』という信奉と、人々の選択を実際に左右する諸制度の間に少なからず齟齬があるのです」。
◇     ◇     ◇
 不安定な若年層の雇用。それにもかかわらずジェンダーによる役割分担意識が重くのしかかり、若い男性は結婚に踏み切れない。少子化が広がる。若年層に対して理不尽な処遇をせざるを得ない社会が、さらなる社会のゆがみを生む。「いまの若い者は」などとは言っていられない現状があり、社会全体で、若年層の雇用の不平等を解消していく必要がありそうだ。

第三章 女の働き方・男の働き方

 「『女であること』『男であること』はわれわれが考えている以上に個人の生き方や行動を拘束しているのです」。

 「アメリカやイギリス、スウェーデンといった欧米諸国において女性の働き方が男性と似通ってきたのに対し、日本は依然として女性の就労参加が男性よりも大きく異なっているのが特徴的です」「理由として考えられるのは大きく三つあります。第一に、労働市場自体が男女で大きく分断されていること、第二に、女性に対して昇進機会が均等に提供されておらず働き続ける意欲を低下させていること、そして第三に、就労と家庭をつなぐための社会的支援が不十分であること、です」。

 「現在も多数の日本女性の働き方はM字型で代表されるように断続的です。それを問題視する動きは、労働市場における男女平等という観点からよりも、少子化あるいは人口減少社会に伴う労働不足という観点からの憂慮がきっかけになっています」。
 「少子化に歯止めがかからない現実を踏まえて、政府は2006年6月、『新たな少子化対策について』を少子化対策会議において決定し、(1)社会全体の意識改革と(2)子どもと家庭を大切にする観点からの施策の充実、の2点を重点項目として上げました」「本対策の問題点は大きく二つあります。一つは、2006年の少子化対策において『子ども』と『家庭』を前面に押し出すことで、少子化問題の当事者を子どもと家庭に限定してしまった点にあります。少子化に伴う世代のアンバランス(若年世代の縮小と高齢層の拡大)は、子どもと家族の問題としてのみとらえることはできません。さらには、子どもを持たない者にとっても、少子化問題を他人ごとにさせないような制度設計が必要になるのです」「もう一つの問題は、『望ましい家族』『子育ての喜び』『大切な家族』といった個人の判断にゆだねるべき価値観を政策の文言として安易に投入し、対策としての目標と個々人の評価の問題が混同されていることにあります」「さらには本対策において意識改革が強調されている点にも問題があります。…政策対象としてまず着目すべきところは人びとの意識ではなく、その背景、あるいはその基層にある諸制度であり、構造でなくてはならないのです」。

 「働かない選択が社会的に容認されていないのが男性で、働く選択が他者との関係で条件づけられているのが女性です。この関係は非対称で、どちらにとっても不条理といえます」。

 「ジェンダーフリーとは、性差をなくすということではまったくありませんし、『女らしさ』『男らしさ』を一方的に否定するものでもありません。ジェンダーフリーがめざすのは、男であること、あるいは女であることだけで、さまざまな選択や待遇を制限するのをやめよう、ということです」。

 「ここで提案したいのは、女性の労働を考える際に、家庭、子どもとの関係を一度きりはなして考えてみたらどうかということです。男性も女性も、働く機会、働く選択が平等に提供され、働く上に困難が伴えばそのリスクを社会で支えていく。これが女性就労参加を社会で支援する体制の基礎となるのです」。
◇     ◇     ◇
 男女の労働条件などの大きな違いが矛盾を生んでいる。この本は「不平等」を論じているが、特に、少子高齢化の背景にある不平等を明らかにする狙いがあることが、この章を読み終わって分かった。大きな人口変動を伴うほどの不平等は解消せねばなるまい。

第四章 高齢者たちの格差

 「高齢期とは、経済的のみならず、社会的な蓄えがものをいう人生の終盤期であり、不平等がより顕著に現れる時期ともいえます」。

 「2000年以降高齢者の所得格差は縮小しています。その理由として年金制度をはじめとする社会保障制度の充実があげられます。そのことで、誰と暮らしているかが以前ほど高齢者の経済的福利厚生度を大きく左右しなくなりました」。

 「それでも、高齢層の所得格差は他の年齢層に比べて大きく、特に高齢女性の一人暮らし世帯の貧困率は依然として高いのが現状です。これまでどのような仕事につき、どのような家族を形成しているのか、高齢者になったとき、どの程度の資力を蓄えて、どの程度良好な人間関係(家族関係を含む)をもっているのか。これらが、高齢者の生活の質を大きく左右します」。

 「高齢期になると、仕事をしない者が増えてきますので、彼らは稼働収入ではなく年金をはじめとする非稼働収入によって生計を立てることになります。そこでは、稼働収入の中での格差のみならず、稼働収入と非稼働収入との間の格差、大雑把にいうなれば、賃金と年金収入の格差が反映されてきます」。


 「日本の介護保険では家族への介護手当が原則支払われないことになったわけですが、家族だから介護すべしという規範からの解放をめざすのであれば、介護自体をサービスであり労働ととらえて、報酬体系を検討することが急務です」「介護を提供することに対して、介護者と要介護者との続き柄はどうであれ公平に報酬が支払われること、これが介護の社会化ではないでしょうか」。


 「高齢層の規模が拡大する一方で、高齢層の中身もイメージも一様でなくなり、高齢化に対する共通理解をもつこと自体も難しくなってきました。そこには、個々ばらばらのイメージで拡散した高齢化のリアリティが、高齢化対策という社会制度を考える上の理念作りを困難にしているともいえます」「他者としての高齢者を社会で支える合意をどう構築していくかが、本格的な高齢社会を持続可能に発展させうるための一つの鍵となっていくと思います」。

 「少子高齢社会の中で、いまもっとも必要とされているのは、社会的連帯です。もっとわかりやすくいうと、『お互いさま』の社会の形成です」「さまざまな将来のリスクをみなで分散して助け合うことは、みなが考えている以上の利益があります」。

 「ここで問題になってくるのは、支える側の現役層の経済状況が相対的に悪化する一方で、支えられる高齢者の経済状況が多様であることです。つまり、現役層が支え、高齢引退層が支えられるというような単純な世代間関係をもって高齢社会をとらえること自体が難しくなってきたということです」「そこで一つ考えられるのは、世代間だけでなく世代内の再分配政策を構築することです」。
◇     ◇     ◇
 高齢者=支えられる者という見方とは違った視点が新しかった。現在の高齢者にかかわる諸制度もまだまだ見直す余地がありそうだ。

終章 お互いさまの社会に向けて

 「貧困リスクをだれもがもち、決して他人ごとではないことを理解するためには何が必要なのでしょうか。それは、敏感な他者感覚にほかなりません」「当事者であっても、そうでなくても、その問題を生んだのは、われわれが構成員である社会であり、問題に対する責任をわれわれすべてが負っているのです」「他者感覚を磨くことは、社会的想像力(ソーシャル・イマジネーション)をたくましくすることに他なりません」「実際に当事者になりえない状況で、自分でない『当事者』を思いやり、共に社会の構成員として社会の諸問題を共有する意味はきわめて大きいのです」。

 「日本社会は、『すぐには見えないもの』『見えにくいもの』に対してきわめて鈍感だと思います」。

 「他者を想像する範囲もグローバルなものが求められています」。

 「いまの日本社会を特徴づける局面として、家族のあり方や人びとの生き方の変化があります。そして、その変化に制度が十分追いついていかないがゆえに、セイフティーネットからこぼれおちる人びとが増えています」。

 「家族がいるかいないかで、生活の質は大きく異なります。これは、日本型福祉社会とされた日本の生活保障制度が家族を基盤に形成されてきたことの結果ともいえます。しかし、家族のあり方や人びとの生き方が変わるいま、家族がないからといって大きく生活の質が低下することのないような社会力をつけなければなりません」「共に生き、生活する場としてのコミュニティ作り、『お互いさま』の関係をこれまでの家族を超えたところで意識的に形成していかなくてはなりません」。

 「自分の安全を自分だけで、あるいは家族だけで守るとするなら、何億もの財産をもって家のまわりに壁をめぐらすほかなくなるかもしれません」「自分が生きるうえの社会的リスクを、ただ一人だけ、あるいは一家族だけで小さくしようにも限界があります」。

 この本は昨年5月の発行だが、震災後の助け合い精神や自分の足元を見直そうと言う風潮を先取りしており、その提言は机上の空論とは思えない。

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猪口邦子、勝間和代著『猪口さん、なぜ少子化が問題なのですか?』(ディスカヴァー携書)

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猪口さん、なぜ少子化が問題なのですか?

 猪口邦子、勝間和代著『猪口さん、なぜ少子化が問題なのですか?』(ディスカヴァー携書、2007年4月20日発行)を読んだ。
 国際政治学者としての猪口さんは尊敬していたが、少子化・男女共同参画担当大臣であった頃の猪口さんは、切れ味が良くない、と思っていた。

 しかし本書を読むと、猪口さん、なかなか良いことをおっしゃっている。
 
 「かなりの方々が、好きな人ができて結婚して子どもを産み育てたいという希望を持っていると仮定した場合、そういう、さほど野心的ではない希望すらかなえにくい社会、それを夢として若い世代が抱きにくい社会、あるいは経済的にそれを実現することの見通しが立たない社会――現在の少子化の状況というものは、そうした社会の反映であり、そういうことの総合的な結果であるというとらえ方が必要です」。

 「仮に、無策である場合、2005年を分岐点に、これはもう幾何級数的に人口減少が進んでいき、2100年ごろになると4080万人、2300年には176万人と推定されます」「今なら1000億円の支援強化で流れを好転させることができても、2030年になってからでは、そこで、1000億、2000億の政策費を投入したところで、もはや変化をもたらすことはできないほど急速な縮小局面に入ってしまっていることになります」。

 これだけの認識や危機感が政府に共有されていたのかどうか。少なくともそんな危機感を担当大臣が持っていたとは知らなかった。


 「『新しい少子化対策について』の中で、事業所内保育施設の抜本的拡充ということを打ち出しました」「日本ではゾーニングの考え方が強くて、地域によってはまったく子どもの姿が見えません。住宅地に行かないと、お母さんと子どもの姿を見ることは滅多にありません。ところがどこにでも事業所内保育施設があることになりますと、都市のいたるところで、保護者と子どもの姿を見ることになります」「事業所内保育施設を、あちこちに設置すると、永田町や霞ヶ関や大手町の街に、ベビーカーを押すお母さんが通ることになります。外国のように、スーツ姿の背中に子どもを背負ったお父さんが通るということなんです」。

 残念ながら、まだそのような姿はあまり見かけない。

 勝間さんの発言の中で面白かったのは、ワーキングマザーに関する発言。
 「子どもを持ったことを後悔しているのか、といったらそんなことはない。そのたいへんさを補って余りある喜びを得ている、そのことを否定するワーキングマザーは少なくともわたしの周りにはいません」「問題は、そういうたいへんさに対する見返りが何かというのが、今、非常に想像しづらくなっていることにあるのだと思います」「理由の一つは、子どものいる喜び、これは非常に体験型の商品なので、子どもを持たないと、どうしてもわかりにくいものだからということでしょうね」「理由のもう一つは、ワーキングマザーたちが、あえてその喜びを語ろうとしない、という点にあると思います」「ワーキングマザーが声高に、子どもを持つことの喜びについて発言しないのは、気をつけないと、独身ワーキングウーマンも専業主婦も、どちらも敵に回してしまうことになるからですよ」「ただ、そろそろ、ワーキングマザーという生き方もあるんだということは、ある程度示唆していったほうがいいと思いますね。専業主婦のほうがいいとか悪いとかいう議論をいったん超えて、女性全体で、あるいは男女も含めて、子どもをちゃんとみんなで育てようという意思決定をしなければならない状況にきていると思います」。

 ワーキングマザーは女性のあいだではもう普通になっていると思っていただけに驚いた。

 「アシスタント職だと、時間の融通性という点でちょっときついのは事実でしょう。こういう話をすると、働く女性の全員がアシスタントではない地位に就けるわけでもないのだから、結局、ワーキングマザーというのは、一部の女性のものだという声が聞こえてきます。ですが、わたしは、すべての女性が、ある程度の地位まで目指したほうがいいと思っているんです。アシスタント職でない職のチャンスがあるのであれば、そちらを選ぶ。自分の自由な時間を確保できる仕事を目指したほうがいいと思うんです。そのほうが子育てがしやすいのですから」。

 バリバリ仕事をする職に女性が就いたほうが、子育てがしやすい、というのは意外な事実だった。

 「いわゆるノミニケーション、あれがなくても仕事はできるはずです」「女性がお酒も飲まずに仕事をし、家事をし、育児をやっているのに、なぜお父さんだけが外でお酒を飲んでいるんですか、ということです」「今、お父さんの家庭回帰というのが、ほんとうに必要なのです」。

 正論だ。

 「戦後の高度成長時代から続く効率主義が、もはや、企業の存続と発展のためにも効果的でなくなってきているということです。・・・そんな社会にしたからこそ、失われた10年があって、少子化があって、今の格差社会になっているのです」。
 「家庭と仕事の極端な分業が主流になったのは、わずかこの数十年のことにすぎません。人類の長い歴史の中で見たら、かなり特殊形態だったわけです」「今まさに、社会全体で、リデザイン、つまりデザインをし直している状態だと思うんです」。

 「人口の増加が止まってきた今では、供給が過多になっているんです。ならば、需要をつくらなければいけません。では需要をつくるのは何かというと、それが家庭に戻ることであり、子どもをもっと多く育てることなのです。それをせずして、これ以上供給したってしょうがないんですよ。消費する人がいないわけですから」。

 「最近よく受けるのが、自分は特別なスキルも身につけずにきてしまったが、この先、子どもを産んで、いったいどうしたらいいんですかという相談です。確かに、企業から比較的好意的に子育て支援を受けられるのは、女性が管理職や専門職である場合が多い。でもそれでは広がらないと思うんです。ごく普通の女性にまでハードルを下げていかないと」「普通の女性にスキルがつきにくいのは、企業内訓練においては、今でも完全なる男女差別があるからだとわたしは思っています」。

 
 少子化問題は社会全体の仕組みや我々の常識(=固定観念)にも関わってくる問題であることが改めて分かった。
 
 面白い一冊だった。

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山田昌弘著『少子社会日本―もうひとつの格差のゆくえ』(岩波新書)

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少子社会日本―もうひとつの格差のゆくえ

 山田昌弘著『少子社会日本―もうひとつの格差のゆくえ』(岩波新書、2007年4月20日発行)を読んだ。
 日本の高齢化率(65歳以上の人口が総人口に占める割合)が高まっている原因は長寿化と少子化だ。長生きは悪いことではないが、少子化を伴うと、高齢者を支える人間が減ってくるということで社会問題化する。
 
 少子化についても学びたいと思い、本書を手に取った。
 
 山田氏の著書は、以前『パラサイト・シングルの時代』(ちくま新書、1999年)を読んだことがあるが、同氏は本書の中で日本の少子化の主因を「①『若年男性の収入の不安定化』と②『パラサイト・シングル現象』の合わせ技(専門用語だと交互作用ということになる)」だと結論づけている。

 まず、日本の少子化の現状を見てみよう。
 山田氏は以下の4つの統計・調査データを「少子化の深刻化・四点セット」と呼んでいる。
 ①日本の総人口減少
 「2005年、日本の総人口が、統計を取り始めて以来、初めて減少を記録した」「2005年に日本で生まれた子どもは、106万2530人と、前年に比べ4万8000人余り減り、死亡は、高齢化の影響を受け、108万3796人と、前年比5万5000人余りの増加となった。差し引き2万1266人の減少である」。

 ②合計特殊出生率の最低値更新
 「2005年の合計特殊出生率が、1.26(確定値。速報では1.25と報じられた)と最低を更新した」「合計特殊出生率とは、女性一人あたりが一生涯に産む平均子ども数、つまりは一人の女性が平均何人子どもをもつかという数字である」「一人の女性が約2.07人位子どもを産めば、計算上、日本の人口は長期的に増えも減りもしない(これを人口置換水準という)。0.07人のおまけは、人間は生物学的に女性より男性の方が5%程度多く生まれることと、女性が子どもを産める年齢になるまでに亡くなる確率を考慮しているからである」。

 ③未婚率の増大
 「未婚率、つまり、一度も結婚していない人の割合が急上昇している」「30~34歳までの人のうち、未婚者は、男性47.1%、女性32.0%に達している」「男性は1980年から、女性は1990年から、ほぼ、年1ポイント(全体の1%)の割合で未婚者が増えている」。

 ④夫婦出生率の低下
 完全出生児数(結婚持続期間15~19年の女性が何人子どもを生んだか)も「2002年までは、30年間、2.2前後で安定していた」「2005年の調査では、2.09と低下を開始した」。


 「戦後、もっと広くとれば、明治以来、日本では少子化が二度起きている。一回目は、1950年から55年にかけての少子化であり、二回目が、1975年から現在まで長期的に続く少子化である」。
 1950年から55年の少子化は「4人産むスタイルから2人産むスタイルが標準になったことによってもたらされた」ものであり、「当時の子ども数の減少は、どの地域、どの家族にも、比較的、平均的に起こった」。

 これに対し、「1975年頃から始まり、現在まで続く少子化は、地域や家族の格差を伴いながら進行している」「人口を維持できる都市部と、若者、そして子どもが減り、過疎化、高齢化が進む周辺部との二極化が生じている」。
 「1975年から始まる日本の少子化は、単に各夫婦の子ども数が一様に減っているわけではない。若者の中で結婚する人としない人に分かれ、更に、結婚して子どもをもつ人ともたない人に分かれている結果生じている現象なのである」。

 少子化のマクロ的なデメリット。
 「もし、人口構成が変わらずに、総人口が減るのならば、大きな問題はない。しかし、現在進行中の少子化は、子どもの数が少なくなり、高齢者の割合が増えていく少子高齢化である」「少子化の結果としての『人口構成の変化』によって日本社会には、①労働力不足、②年金などの社会保障負担の増大、③経済成長の鈍化などのデメリットが生じることが確実視されている」。
 「地域の問題で言えば、…①労働力不足、②社会保障財政、③経済成長の問題がより増幅した形で現れる」「①生産のための労働力不足だけでなく、需要が減少した人口減少地域からはサービス業も経済的に維持できずに撤退せざるを得ない。介護や医療の労働力も不足する」「②社会保障財政に関しては、地域レベルでの自立は不可能になる。・・・急速な高齢化が進む地域では、現役世代の拠出が少ないだけでなく、資産はなく収入も少ない高齢者が多い。つまり、若い人が高齢者を支える賦課方式をとろうが、お金持ちの高齢者が低収入の高齢者を支える『世代内助け合い方式』をとろうが、どちらも不可能という地域がこれからでてくるのだ」「③経済成長にしても、活力ある人は、雇用機会やビジネス機会を求めて活力ある地域に移動する。わざわざ人口減少地域に投資しようとする人はいないから、経済成長的にも、取り残される地域が出現する」「人口減少、高齢化が進む地域への特別の対応策を、『日本全体』で考えなくてはならない時期に来ているのだ」。


 少子化はなぜ始まったのか。
 「一言で言えば、少子化は、『若年男性一人の収入では、豊かな家族生活を築くのは無理になった』という事実への『日本的対応』の結果生じたものである」。
 「日本社会では、結婚が遅れると、親と同居した生活を送る期間を長期化させることになる。そして、親と同居していると、消費やレジャーなど生活水準が上昇する。生活水準が上昇すれば、結婚生活に対する期待は上昇する。その生活水準は自分たちの収入だけでは実現することはできない。したがって親元に留まり続け、未婚率が上昇する」「『構造的に』出会えないまま、年齢を重ねる人が増えてくるのである」。

 「欧米のほとんどの国々では、1970年代に少子化傾向が始まったが、1980年代には、アメリカや北欧では出生率が回復し、フランスやイギリスなどでは少子化が止まった。その一方で日本と同じように、(旧)西ドイツやイタリア、スペインなど出生率の低下が止まらない国も現れた」「その差が生じたのは、一つは『パラサイト社会』かどうかという文化的条件、もう一つは、『男女共同参画社会』への転換が進んだかどうかという社会的条件にある」「多くの欧米諸国では、共働き化によって、若年男性の収入見通しの悪化を補ったのである」。

 少子化はなぜ深刻化したのか。
 「1992年にバブル経済がはじけ、1990年代後半に入ると、若者をめぐる経済状況が悪化した」「近年は、結婚後の豊かな生活を期待するどころではない。『男性一人の収入では人並みに暮らしていくことさえもできない』状況が出現したのである」「つまり若者は、リッチな生活を営むために親にパラサイトするというよりも、パラサイトしなくては暮らしていけない状況に追い込まれたのである。親が政府に代わって若者の社会保障を行っているようなものである」。
 
 
 少子化対策。
 「意識面では、『男性のみが家族の収入の責任をもつべき』という意識を変える必要がある」「制度面では、実際に、女性が結婚して、子どもを産んでも、『無理なく』収入が得られる職に就けるという条件作りが必要である」。

 しかし、問題は政府の少子化対策が「キャリアの女性を念頭に置いた対策であるという事実である」。
 「問題は、男性以上に、女性の就労状況に格差が生じているということである。派遣社員やアルバイトとして働いている女性には、育児休業もなければ、復帰の見込みもない」「再就職をしようにも、企業に望まれるほどの能力や資格がない主婦は、よい条件での再就職は望めない」「非正規雇用の女性、つまり、スキルを蓄積できない女性ほど結婚しにくいのは、彼女たちが結果的に夫の収入に頼らざるを得ず、高収入の夫を待つより方法はないからである」。
 「北欧諸国で少子化対策が成功したのは、低スキルの女性を介護や保育などの公的職場で雇用したからである」。

 「専業主婦」はかつて「永久就職」先と言われた。そんな永久就職先がなくなったのが、今の出少子化問題の原因のようだ。解決は容易ではない。

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恒例のソフトボール合宿で"ブンブン丸"の本領発揮!

 夏恒例のソフトボール合宿、今年は静岡県藤枝市で行った。
 ただ、今年は土曜日に仕事があり、日曜日の早朝に藤枝市に向かった。平和台5時40分発。JRのチケットを買っていたら結構時間がかかり、ぎりぎりになったが、なんとか予定通り7時53分発の「こだま631号名古屋行き」に乗りこむことができた。静岡で東海道本線島田行きに乗り換えた。予定より出発が5分ほど遅れ、8時23分に藤枝駅に到着した。
 仲間のNさんが迎えに来てくれて、河川敷の試合場へ。
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 相手は、毎年、冬に対戦する、シニア軍団なのだが、いまだに全国大会に出場するような人たちの集まりなので、強い。ウインドミルから繰り出す速球にいつも押されてしまう。

 しかし、嬉しいことに今日は1番バッターでの起用。がんばらねば。

 チームの監督につけられた私のあだ名は「ブンブン丸」。とにかくブンブン振り回し、三振も多いのだが、当たれば長打になることが多いことからつけられた名前だ。

 今日もそうやすやすとは打てないと思うので、とにかく思い切り行こうと思った。

 初打席。高めの球についていけず、あえなく三振。
 二打席目。振り遅れてはいけないと早くから左足をあげてみたが、早くあげすぎ、またもやタイミングが合わず三振。

 チームの他の選手も抑えられ、5回を終わって4対0。敗色ムードが濃厚だった。


 そして6回。3打席目。ピッチャーを研究。最初にグローブに隠れたボールが見えたタイミングで左足をあげると、タイミングが合いそうだ。初球はまた空振りしたが、タイミングはあっていた。2球目か3球目を思い切り振ると打球はライナーでレフトの横を抜けるヒット。ボールは転々と外野を転がり、ランニングホームラン!先取点をあげられた。

 すると、私と相性の良いJ君が2ランホームランを放ち、1点差に。
 
 続く7回。6回裏に1点を追加され5対3となっていたが、ランナーが一人出て2死で打順が回ってきた。
 「ここでホームランが出たら同点!」という声が聞こえてきたが、そんなにうまくいくものではない。思い切って振ろうとだけ考えて、打席に立った。2ストライクと追い込まれ、「三振」も頭をよぎったが、振り切った一打はレフト線に飛んだ。大きな飛球。ファールにならなければ完全にホームランと思ったが、フェアでホームラン。同点ツーランだ。

 7回裏はかろうじて0点に抑え、同点。
 「いい仕事」ができた。

 2試合目。ピッチャーが代わったがやはり球が速い。1打席目。思い切り振った打球は残念ながらセンターフライかと思った。センターも一瞬、前進しそうなそぶりをみせたが、ボールは頭上を越えた。全力でホームまで走り、ランニングホームラン。奇跡の三打席連続ホームランだ。
 その後、J君も2ランで続き、またもやアベックホームラン。
 ただ、四打席目はさすがに力が入り、詰まったセンターフライ。ピッチャーが代わるとタイミングがまったく合わず空振りの三振(笑)。

 三振かホームランかという「ブンブン丸」の面目躍如だった。

 試合は同点の6回裏に出た若手のM君の決勝ホームランで、4対3で勝利した。

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 試合後はバーベキューパーティーを相手チームが設定してくれた。感謝。あゆとビールがうまかった。

 とても暑かったけれど、自分らしいバッティングができ、楽しい1日合宿だった。

追記2011.8.18)チームのNさんが撮影してくれた映像をアップした。
 1試合目第一打席、空振り三振。

 がっかり。

 1試合目第四打席、ホームラン。

 帽子を落として激走。頭を水で濡らしているので髪の毛が薄く見える。(^^ゞ

 2試合目の第一打席、三打席連続のホームラン。

 相手チームが怒っている(笑)。

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CASA MONTES(東京・銀座、ワインレストラン)

 「新世界ワイン」のひとつとして注目されるようになったチリワインを飲みたいと思い、チリのプレミアムワイナリー・モンテス社の世界で初公認レストラン『CASA MONTES』~WINE & RESTAURANT(東京都中央区銀座5-9-15 銀座清月堂ビル B1/B2、03・3572・3071)に入った。つばめグリルが運営している。
  

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 地下にあるとは思えないほど広々とした、くつろげる空間。

 アラカルトメニューもあるが、明らかにコースのほうが得、と思い、2950円のコースを注文した。
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 まるごとフルーツトマトのファルス。

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 豆鯵のエスカベッシュ。

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 パテ・ド・カンパーニュとピクルス。

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 パン。

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 メインディッシュ。
 「銅鍋に入ったロールキャベツのポトフ 自家製ソーセージと4種類の野菜」を頼んだ。

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 コストパフォーマンスのよいコースだった。ワインもおいしかった。

 営業時間は11:30~16:00 ※ラストオーダー 15:00
 17:00~23:30 ※ラストオーダー 22:00
 日曜日・祝日 11:30~22:00 ※ラストオーダー 21:00
 ※ランチは17:00まで。

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銀蕎麦 國定(東京・銀座、そば、居酒屋)

 銀蕎麦 國定(東京都中央区銀座6-4-16 花椿ビルB1F、3572・2715)に行った。

 国定忠治と縁があるのではと思い、店主の國定美恵さんに聞いたところ、国定忠治が生まれた群馬県伊勢崎市国定町(当時は上野国佐位郡国定村)出身だという。その後長く暮らしたのは栃木県足利市だという。足利市は群馬県とのつながりが深く、麺文化が豊かな「両毛地区」を構成する市である。とても親しみが湧いた。
 
 國定美恵さんはそば職人で、利酒師。メニューにない酒もある。
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 隠し酒、隠しワインあります…(笑)。

 つまみもおいしい。
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 定番!手打ち寄せ豆腐(600円)。塩で。

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 自家製ポテサラ(700円)。

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 焼き味噌(600円)。

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 渋い!サッポロラガー中瓶(700円)がある!これは小売店では変えない幻のラガービール。おいしいのだ。

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 ゆでたて茶豆(700円)。

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 出し巻き玉子(900円)。

 お店は常連さんが多いようで、國定さんとの会話を楽しんでいる。銀座とは思えない、さらには普通の蕎麦屋さんにはない雰囲気だ。それで、あえて「居酒屋」という分類も加えた。

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 しかし、国定はそばにこだわっている。
 ホームページ。
 例えば、一粒一粒艶やかに輝きを放ちながらふっくらと炊き上がる旨味の詰まった
 そのご飯を「銀しゃり」と呼ぶように丹念に打ちつくられた一本一本が口の中で、
 美味しさの主役を主張する蕎麦それが國定のつくる「銀蕎麦」の由縁です。
 蕎麦と水のバランスの一番よい旬を見極め逃さずその場で打つ。
 そこから生まれる瑞々しく、ほどよい歯ごたえのあるコシあっさりとした中にも、感じる深い味わい
 当店のこだわりが詰まった「銀蕎麦」。
 打ちたてのおいしさを是非、ご賞味下さい。

 〆のそばがおいしいから、全体が締まるのだ。

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 おいしいそばと銀座とは思えないフレンドリーな雰囲気。
 常連になりたいと思った。

 営業時間は昼が11:30~14:00、夜17:00~22:00。
 土曜日は11:30~蕎麦完売で閉店。

 定休日は日祝日と第1、3、5週目の土曜日。

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